【アフターマス】ユーパーリンゲン空中衝突事故を題材にした衝撃の映画

ヒューマン

都市から都市へ、国から国へ。

長距離移動が可能な飛行機は、最も事故率の低い輸送機関です。

ただ、全く事故が起こらないわけではありません。

航空史上最も凄惨と言われるユーパーリンゲン空中衝突事故をもとに、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で贈るヒューマンフィクション映画【アフターマス】の世界へとご案内いたします。

 

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【アフターマス】航空機による未曾有の大惨事

たける
たける

ねぇ、飛行機乗ったことある?

REON
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あるよ。最後に乗ったのは4〜5年くらい前の国内線かな。

飛行機って、離陸するときのフワっと感にテンションが上がりませんか?

まぁ滑空中は特に面白みはないんですけどね(笑)

でも着陸時には妙にソワソワと不安感に襲われて、飛行機の降下とともにテンションも降下。心配をよそに無事に着陸すると、なんだかものすごくホッとします。

  • そもそも飛行機事故の発生は稀
  • 1回のフライトで万が一が起こる確率は800万分の1らしい
  • 航空業界のウリは、その高い安全性と輸送能力の高さ

ところが2002年7月、あってはならない大規模な事故がありました。

滑走路内でニアミスという狭い範囲ではなく、大空を滑空中の2機が空中衝突ユーパーリンゲン空中衝突事故と呼ばれる大惨事です。

この事故による乗員・乗客の生存者はなく、さらに数年後には事故関係者が殺害されるという新たな衝撃も。

映画のタイトル【アフターマス】とは、災害や大事故がきっかけで引き起こされる後遺症・余波を意味する英語。

今作は、実際に起こった未曾有の航空機事故とその後のあらましを、少し設定を変更して描いたフィクション映画 となっております。

受け止めきれない事実

物語の舞台はアメリカ・オハイオ州。街にはクリスマスソングが流れ、雪がチラつく冬の季節。

この街で、建築関係の現場監督を勤める初老の男性が今作の主人公です。

  • 白髪混じりの主人公の名はローマン・メルニック
  • 勤務先の上司の計らいで、本日仕事は早上がり
  • なぜなら身重の娘ナディアが遠くウクライナから里帰りするから
たける
たける

娘さん、もしかして里帰り出産?

REON
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かな。メルニックの奥さんが、娘のナディアを向こうから連れて帰る予定らしい。

家を飾りつけ、ベビーベッドも用意し、娘の帰郷と孫の誕生をとても楽しみにしてきたメルニック。

ちょっと無骨な職人気質のおっちゃんですが、身だしなみを整え花束まで持って妻と娘を迎えにお出掛けしていきました。

  • 向かった先は、自宅からそう遠くないオハイオ州コロンバス空港
  • 発着ロビーの案内掲示板には、妻と娘の搭乗機に到着の遅れが
  • 到着予定時刻を確認するため、メルニックは航空会社のカウンターへ
たける
たける

飛行機の発着遅れって、まぁよくあることだよね。

REON
REON

…でもカウンターでは遅延情報は教えてもらえなかったんだ。

さして慌てるでもなく、ごく事務的な流れでメルニックを別室に案内する職員。

到着遅延の詳細説明は別の者が引き継ぎますので…と言い残し、メルニックは飾り気のない個室で少し待たされることになりました。

  • 早く妻と娘を出迎えたいメルニックは、待ち遠しくてニコニコそわそわ
  • …とそこへ、空港の管理会社から派遣されたという女性イヴ・サンダース
  • サンダース女史の口から飛び出したのは、深刻な飛行機事故が起こったという事実
  • その事故機とは、メルニックの妻と娘が乗った搭乗機
  • 事故の詳細は調査中。分かっているのは生存者がいないという絶望的な状況だけ
たける
たける

ちょっとあなた、何をおっしゃっちゃってるの。

REON
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確かにこんな説明受けても、すぐには理解出来ないし、理解したくないよな。

しかし薄い壁を隔てた隣の個室からは、おそらく自分と同じ説明を聞いて泣き崩れたであろう怒声が。

信じたくはないけれど、妻と娘の身に起きた事実があまりにショックで、メルニックはその場で失神してしまいます。

  • 医務室で目が醒めるも、メルニックの心ここにあらず
  • 空港側からのサポートを断り、なんとか帰宅
  • すでに一部報道では事故現場の映像が

自宅でひとりになり、ただ呆然とニュースを見つめるだけ。

泣くわけでも叫ぶわけでも眠るわけでもなく、メルニックは人生で最も最悪な一夜を明かすことになりました。

 

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【アフターマス】事故の真相・そこからの余波

果たして「生存者ゼロ」の大規模な航空機事故とはなんなのか。なぜ起こったのか。

物語は少し時間を巻き戻し、事故に直結する出来事を示すシーンへと移ります。

  • 登場するのはメルニックとは別の男性ジェイコブ・ボナノス
  • ジェイコブはコロンバス空港の管制塔に勤務する空港職員
たける
たける

このジェイコブが事故と関わってるの?

REON
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あぁ。彼が遅番勤務の晩に大惨事が起こったんだ。

少し痩せ型のごく普通の男性ジェイコブ。

愛する我が子の寝顔を見つめ、愛する妻に見送られ、いつものように管制塔へ。

  • 22:05 ジェイコブ管制塔に到着。担当機影レーダーが映るデスクに着席
  • 22:20 もうひとりの管制官トーマスと会話しつつ、デスク付近のコーヒースポットへ
  • 22:25 コーヒーを手に再び着席。トーマスはしばし休憩で離席
  • 22:30 ジェイコブ担当機影AX-112便から1万フィート降下希望の無線が
  • 22:33 無線対応中、技術者2名が電話回線メンテのため入室
たける
たける

うぉー。機影レーダーが映るデスクとか、むっちゃカッコいい!

REON
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…なんて呑気なこと言ってられんほど、管制官って分刻みの業務なんだな。

この晩のジェイコブの担当機は、AX-112便の旅客機とDH-616の貨物輸送機の2機。

そして今は離席しているトーマスにもエアバス機の担当があります。

  • …とそこへトーマス担当のエアバス機が悪天候で航路変更の報告が
  • エアバス機はコロンバス空港ではなくピッツバーグ空港着陸機
  • 航路変更をピッツバーグ空港管制塔へ連絡する必要が
  • ただし担当トーマス休憩中。ジェイコブが代わりに業務することに
たける
たける

あー。ほんとだ。管制官て忙しいんだね。

REON
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…で、ここから歯車が狂っていくんだよ。

本来ならば、必ず2人体制で業務にあたるのが規則。

…なんですが、旅客機は最終便の時間帯であること・通例的に一人業務が黙認されていたという業務体制の緩さがあったんです。

  • ジェイコブは自分の担当機影との無線用ヘッドホンを外し、エアバス機の対応へ
  • その間に担当機DH-616より、航空機衝突防止装置(TCAS)から警告音との無線連絡が
  • DH-616は降下要請するものの、管制塔からの指示がない
  • このときAX-112もDH-616も同じ速度、同じ高度で滑空中

トーマスの業務を代わりにこなし、再び担当機影を確認しつつヘッドホンを装着したジェイコブ。

DH-616からの無線を聞き逃したまま、2機の航路調整のためにAX-112にさらに降下する指示を出しました。

たける
たける

…まさかと思うんだけど、もしかしてDH616も降下しちゃった?

REON
REON

あー…。うん。指示がないから報告だけして降下しちまった。

  • ジェイコブはAX-112に6000フィートまでの降下を指示
  • DH-616は衝突防止装置TCASの警告音を優先し、6000フィートまで降下
  • ジェイコブはDH-616の降下報告も聞き逃している
  • 2機ともやはり同じ高度を滑空。このままでは衝突必至

トーマスの分のエアバス機対応に時間を取られ、ジェイコブが異変に気付いた時にはすでに遅し。

慌ててAX-112にさらに急降下の指示を出すものの、2機の機影は42秒後にレーダーから消えることになってしまいます。

これが何を意味するのか。

管制官であるジェイコブには、その意味がすぐに理解出来ました。

自分の管制業務ミスにより、2機が空中で衝突・墜落 したという意味が。

そうしてジェイコブもまた、長い長い一夜を明かすことになったのです。

それぞれが求めるものと波紋

夜勤勤務の管制官が出勤して、わずか30分の間に起きてしまった前代未聞の空中衝突事故。

メルニックにとってもジェイコブにとっても、航空業界にとっても世界にとっても特別な夜が明けていきます。

  • 空港管理会社では事故の詳細を調査する必要が
  • 管制官のジェイコブとトーマスは上層部と面談
  • ジェイコブは事故が起きた事実は把握するも、その被害は甚大
  • 生存者ゼロ。旅客機AX-112便・貨物輸送機DH-616便あわせて217名が犠牲に
たける
たける

この旅客機AX-112便の犠牲者となったのが、メルニックの奥さんと娘さんだったんだ…。

REON
REON

…そう。国道から少し外れた山あいに、真っ二つに分断されて墜落したらしい。

事故を誘発してしまったジェイコブは、あまりの惨状に憔悴。

会社と警察の双方の事情聴取を終えた後は自宅謹慎となり、次第に精神を病んでしまいます。

  • 一方のメルニックは、事故から一夜明けた翌日に現場ボランティアに参加
  • 遺族の参加は認められないため、ちょっと誤魔化して妻や娘を探すことに
  • 凄惨な事故現場で、変わり果てた娘を発見
たける
たける

……奥さんも見つかったの?

REON
REON

…あぁ。遺体安置所でな。御冥福をお祈りします。

ここにきてようやく事故の事実、妻と娘を突然亡くした事実を目の当たりにしたメルニック。

静かな深い悲しみで涙が溢れ、この悲劇に対して自分が何を求め、どう生きていけばいいのかという答えを探し始めます。

  • 航空会社や空港管理会社は早急に解決したい→賠償対応へ
  • 世間やマスコミは事故の真相と責任追及がしたい→管制官関与を暴露
  • ジェイコブは自分の責任ではないと思いたい→現実逃避で鬱に
  • メルニックはただ謝罪が欲しいだけ→莫大な賠償金額に見向きもせず、個人的に訴訟
たける
たける

なんだろう…このモヤモヤするやり場のない感じは。

REON
REON

あまりに酷すぎた事故だから。これが正解っていう解決策なんか見つかりっこないんだよ。

  • 空港管理会社や航空会社は事務的に処理して社運回復に努めることが最善
  • マスコミは報道を過熱して真相を暴くことが最善
  • 世間は悲劇の話題で盛り上がり、タイムリーな情報に飛びつくことが最善
  • ジェイコブは家族のために生きる気力を見い出すことが最善
  • メルニックは自分の中で納得できる答えを得ることが最善

こうして事故に関わった全てがそれぞれの解決を試み、やがて時は流れて事故から1年が経過します。

事故現場には慰霊碑が建てられ、同じ惨状が再び起こらぬよう、亡くなった人々を忘れぬよう追悼集会も開かれるように。

そして身の安全を確保するため、ジェイコブは会社の勧めで新しい名前・新しい土地・新しい家から新しい職場へ。

しかし航空機が空中で衝突・分解・墜落という痛ましい事故の余韻は、未だ燻り続けたままでした。

結局どこからもひとことの謝罪もないまま終息した空中衝突事故。

このことに納得出来ないメルニックは、事故の本当の原因を作ったジェイコブを探し出し、謝罪を要求。

ところが事態は最悪の状況となり、あの事故から広がった波紋が新たな悲劇を生み出すことに…というのが大まかなあらすじになります。

 

航空史に残る実際の事故から作られたフィクション映画【アフターマス】

家族を愛し、慎ましくも幸せに暮らしていた2つの家族。

しかしある晩を境に、ひとつは犠牲者に・もうひとつは加害者的立場へと堕ちてしまいます。

そのきっかけとなったのは、最も事故率が低いとされる航空機による大規模な事故。

たまたま事故機に乗り合わせた妻と娘を、一瞬にして失った男。

たまたま不運が重なって、あってはならない惨事を引き起こしてしまった男。

やり場のない悲しみに暮れ、未曾有の事故からはさらなる余波も生じて新たな苦しみが生まれる予告動画はこちら↓

9月16日(土)公開『アフターマス』予告編

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【アフターマス】人生が大きく変わった登場人物たち

たくさんの人命が奪われてしまった航空機事故。

犠牲になった乗員乗客だけでなく、そのご遺族も事故を誘発してしまった者も大きく人生が歪むことになりました。

無念と自責の念に押し潰され、もがき苦しんだ2人の男性。登場人物たちをご紹介いたしましょう。

 

ローマン・メルニック(アーノルド・シュワルツェネッガー)

ローマンは、不器用そうに見えて何よりも家族を大切に思う現場監督の男性

ささやかな幸せを突然奪われ、さぞかし恨みつらみで心が闇に…ということはなく、たったひとり取り残されても生き抜く静けさがあるようです。

シュワちゃん主演だし、なんかどエラい反撃でもあるのかなという期待は完全にスルーされます。

とはいえ、家族を失った悲しみを押し殺し続けられるはずもなく。

シュワちゃんらしいアクションが、終盤ワンカットだけ潜んでいます

だいぶお歳を感じる風貌でのご出演ですが、ムッチムチではなくムッキムキのデビュー作もどうぞ↓

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ジェイコブ・ボナノス(スクート・マクネイリー)

ジェイコブは、事故を誘発してしまったコロンバス空港の管制官。愛する妻と息子に恵まれ、実直に職務をこなす真面目な男性です。

その真っ直ぐな性格から事故の惨状を受け止めきれず、まるで生きる屍のごとく心身喪失していくことに。

本当は誰かの痛みを充分思いやる性格なんだろうなと思います。

彼の心にのしかかった事実が彼を歪め、蝕まれていく様には胸が苦しくなりました。

 

…とこの他にはジェイコブの妻や8歳くらいの息子くん、空港管理会社のお偉いさん、少しだけメルニックの家族も登場。

あまり多くを語らないメルニックとジェイコブの心理を探り、実際に起きた航空機事故の概要をつまみ食いする作品 になっています。

 

 

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まとめ

ささやかな日常といつもの日常を突然失った2つの家族。

それぞれの心に重くのしかかる悲劇を描いた映画【アフターマス】は、実際に起こった事故をもとに描かれたフィクション作品です。

  • あってはならない、航空史上最悪の空中衝突事故が原案
  • 家族の帰りを待つ者と、慌ただしく職務を全うする者が主人公
  • やり場のない悲しみと、救いのない悲嘆が淡々と描かれたストーリー

ほんの数分、ほんの些細な不運が重なったことで起きてしまったこの事故は、そう昔の出来事ではありません。

あのとき何が起こったのか、なぜ大惨事になったのか。

事故やその後起こった事件に関しては、ナショナルジオグラフィックチャンネルやフジTV系列「奇跡体験!アンビリーバボー」でも映像化されました。

実は今作は、実話ベースという大きな要素があるものの、あまり評価がよろしくありません。

ところどころ描写を変えてあること・セリフの少なさ・主演のシュワルツェネッガー氏ではちょっと感情が伝わってこない…といった意見が。

ですが犠牲になった方々は存在し、ご遺族もまた、未だ癒されぬ傷を抱えていることは確かです。

映画【アフターマス】はフィクションではありますが、御冥福と哀悼の意を込めて鑑賞すべき作品かなと感じました。

 

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