アイアンマンは、マーベルが展開する『MCU』でも欠かせない存在。
『MCU』とは「マーベル・シネマティック・ユニバース」という一大映画プロジェクトのこと。
マーベル・コミックでそれぞれ単身で活躍を続けるヒーローを、同一世界の中で共演させた夢のような作品シリーズです。
ということで、アイアンマンのパワードスーツの変貌を追いながら、アイアンマンが登場するMCU作品をまとめてお届けいたします。
アイアンマンのスーツの遍歴はここから
アイアンマンが他のアメコミヒーローと違う面白さがあるのは、自作のコスプレ…もとい、アイアンスーツでヒーローに成り上がっていったところ。
まずはアイアンマンの始まり、のちに大きく活躍するトニーの開発力の凄さからまいりましょう。
ここから始まる『マーク1』
拉致られたゲリラ集団の洞窟アジト内で、突貫工事的に作り上げたのがマーク1。
最強・最新のスターク社ミサイル「ジェリコ」の製作を強要され、与えられた材料となる武器を解体してガラクタを組み合わせました。
- リアクターなる動力源を活用。材料に制限もあり、簡素な作りのため長時間の稼働はムリ
- 駆動系のOSも細かく作れないため、簡単な動きのみ可能
- 対ゲリラ用に攻撃性も備えて、ミサイルや火炎放射器搭載
- ジェット噴射で飛行も可能
さすが天才エンジニア。今あるガラクタだけでこんなスーパースーツを作り上げるとは。
よく知るアイアンマンのスーツの始まりって、こんな形だったんですね。
他のパワードスーツと全く見た目が異なるので、アイアンマンファンにはこのマーク1のフィギュアも人気です。
ただ、ちょいとお値段張るところがたまにキズ。
プロトタイプの『マーク2』
ゲリラ集団のアジトから無事脱出後に本格的に開発に臨んだのがマーク2。
洞窟で作ったマーク1を基本構想に素材はアイアン、まず脚の部分から作り始めました。
- 飛行安定のために、足の裏にも手のひらにもリアクター装備で動力源確保
- 飛行は安定したが、上昇高度が高いと攻殻が凍結・動力OFFになる問題が発生
- 素材のアイアンが重すぎて、起動停止すると無駄にあちこち破壊という欠陥も
まだまだ改良の余地アリ、ということで即座に次なるマーク3の開発へ。
私はシルバーアクセサリーが好きなので、マーク2のオールシルバーカラーっていうのはカッコいいなと思うんですけどね。
まぁ、地味っちゃ地味です(笑)
おなじみカラーの『マーク3』
マーク2の凍結問題を改善し、さらにはカラーリング、武装も強化して完成したのがマーク3。
装着するには自宅ラボで自分が作ったロボットたちの手を借りなければなりません。
戦国武将が鎧兜を着るときに、家来や奥方に着せてもらってる感じに似てますね。
- 素材を金とチタンの合金に変更。これで凍結&重量の問題はクリア
- 手のひら・胸のリアクターからビーム発射出来るように改良
- その他にもロケットミサイルや肩からはマシンガン、フレアなる逆噴射っぽい武装も完備
カラーリングは金一色、と成金丸出しになるところでしたが、パッと目に入った自宅ラボ内の愛車コレクションから閃いて赤&ゴールドに。
イメージは、アメ車のカスタムカー「ホットロッド」の燃え盛る焔から拝借。こんな感じ↓
こうして【アイアンマン】の要となるパワードスーツは、まず3段階の製作工程を経て完成。
以降、続編やその他作品でもおなじみのマークスーツが登場し、大人気作品に。
そんなアイアンマンの活躍を制覇するなら、スーツ遍歴を追いながら時系列で観るのがオススメです。
さて、パワードスーツの変貌ぶりと、ざっくり登場映画の紹介も交えて一挙にご紹介 いたしましょう。
アイアンマン (2008)
映画【アイアンマン】は、スーツ誕生秘話がよく分かる初作。
まずこの世界観を知るために、初作は必見かと思います。
やっぱり原点をおさえておかないと、スーツの経緯もわかりませんからね。
映画【アイアンマン】ではマーク1〜3が登場 。
パワードスーツの始まりと活躍は全てがここから始まります。
- 生まれは洞窟、育ちは自宅ラボ
- 鉄くずのガラクタ→鉄→チタン&金と素材を変えてスーツの原型完成
今作以降、マーク〇〇というスーツ名でどんどん改良されていくことに。
初作の大まかなあらすじはこちらをどうぞ↓
【アイアンマン】スーツの始まりはここから。マーベルのアメコミヒーロー
映画【アイアンマン】
アイアンマン2 (2010)
映画【アイアンマン2】ではマーク4〜6が登場 。
自社兵器で激化する世界の紛争を鎮圧するため、新たにマーク4を開発して世界平和のために大活躍…という始まりのストーリー。
アイアンマンであるトニーは、生命維持装置であるアーク・リアクターに身体を蝕まれ始めたり、アメリカ政府からパワードスーツは兵器とみなされたり。
新たな強敵と対峙するなど、見どころ満載になっています。
- マーク4は、マーク3と大きな性能の違いはない
- マーク5はスーツケース型に変形して携帯可能
- マーク6は胸部リアクターが逆三角形とちょっと外観も変化。水中活動も可能
実用性が付加され始め、活動範囲が広がるよう改良されていきました。
アベンジャーズ (2012)
映画【アベンジャーズ】ではマーク7が登場。
アイアンマンが【アイアンマン】のみの世界観を飛び出して出演する、初の作品が《アベンジャーズ》です。
アイアンマン、ハルク、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカといったキャラたちが、最強ヒーローズとして地球侵略を目論む強大な敵から世界滅亡の危機回避のために闘うストーリー。
- マーク7はパワードスーツ初の遠隔操作可能タイプ
- マーク7を呼び寄せるアイテムとして、オシャレなブレスレッドも製作
- 空中戦もお手の物、1回こっきりのレーザー武器も複数回使用可能に改造
より使い勝手が良くなったスーツで大活躍。
さらに他の共演ヒーローとの内輪揉めなんかも描かれています。
アイアンマン3 (2013)
映画【アイアンマン3】ではマーク8〜42が登場。
天才すぎるトニーは、次々にスーツを開発・量産。
パワードスーツは一気にマーク42まで開発が進みますが、代わりに過度のアーマー依存症に。
そこにまた、新たなテクノロジーで人類の未来を切り開こうという名目で悪用を目論む敵に遭遇。
アイアンマンが苦難と依存と己の命の危機にも瀕する壮大なストーリーです。
- 《アベンジャーズ》で結成された最強ヒーローズをまとめる国際平和維持組織S.H.I.L.D.のサポートで全35機のアーマーを制作
- 全機遠隔操作、自動で起動、脱着も自動と使い勝手は抜群
- 軽量・スリム化したり、移動速度や移動距離など性能が大幅に向上
- 使用目的別に様々なデザインと性能のアーマーが登場
- 【アイアンマン3】で最新型となるマーク42は、全装着しなくても一部パーツでも操作可能な万能型のプロトタイプ
沢山のパワードスーツが登場し、アイアンマン直系の続編の中では最高傑作と言われる映画になってます。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン (2015)
映画【アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン】ではマーク43〜45が登場。
悪の組織を壊滅へと追いやったアベンジャーズに迫り来る強敵は人工知能。
アイアンマンであるトニーが、敵から奪ったパワーを用いて平和維持システムの人工知能を開発します。
しかしその人工知能は驚異的な進化を遂げ、究極の平和に必要なのは「人類を抹殺すること」だと判断。
アベンジャーズの面々が人類滅亡の脅威に立ち向かうというストーリーです。
- マーク43は前作映画《アイアンマン3》で万能型となったマーク42のアップグレード版
- マーク44は、共に闘うハルクが暴走した場合に備えて作った、通称ハルクバスター。マーク43と合体して稼働
- マーク45は、これまでアーマーのサポートをしていたジャービスという人工知能が、女性音声のフライデイに変換。さらにパワーもアップ
ハルクはまだ観たことがないので、どんな暴走っぷりで迷惑かけるのか知らないんですが、「オレに触れたらヤケドするぜ」じゃ済まないんでしょう。
合体型ハルクバスターという変わり種のスーツも登場します。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ (2016)
映画【シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ】ではマーク46が登場。
超人的能力を持った者で構成されたアベンジャーズの活躍は、ときに一般市民も犠牲に。
世論の反発を受け、アベンジャーズを国際連合の管理下に置くという国際協定案が出されます。
しかしアベンジャーズ内で意見が割れ、アイアンマンとキャプテン・アメリカが対立することに。
さらにはアベンジャーズに対し復讐心を持った者たちが報復を始め、そこに復讐心を持つ者も現れ…。
復讐の連鎖を止めるべく、再び心を一つにしたアベンジャーズの面々が立ち向かっていく物語です。
- マーク46はさらに出力UP出来るよう、小型リアクターの数を増やしてある
- ボディーカラーも赤が多めにお色直し
- パーツも細分化され、頭部の装甲は首の後ろに完全収納OK
アイアンマンは、ちょいちょい判断ミスを犯して事態を悪化。
ただ、その都度きちんと反省して事態収束に奮闘します。
スパイダーマン・ホームカミング (2017)
映画【スパイダーマン・ホームカミング】ではマーク47が登場。
サム・ライミ監督作の《スパイダーマン》3部作、マーク・ウェブ監督作の《アメイジング・スパイダーマン》2作品を経て制作されたジョン・ワッツ監督作品。
マーベルコミックヒーローごちゃ混ぜのシリーズものの一環として制作されたスパイダーマン物語です。
ハイテク兵器密売組織VSスパイダーマンの攻防が繰り広げられ、ピンチの際の助っ人としてアイアンマンが登場します。
- マーク46と機能はほぼ同じ
- マーク47は赤&ゴールドではなく、赤少なめ&シルバー多め
スパイダーマンもコスチュームが赤なので、引き立てるためにアイアンマンは色違いで登場。
戦闘要員というより、人命救助優先でアイアンマンが参加中です。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (2018)
映画【アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー】ではマーク50が登場。
一瞬で全宇宙の半分の生命を滅ぼすほどのパワーを持ったインフィニティ・ストーン。
ただしその無限大の力を得るためには6つのインフィニティ・ストーンを手に入れる必要があります。
邪悪な野望を持つ最凶の敵の手に渡らぬよう、アベンジャーズの面々は熾烈な闘いに身を投じることに、というストーリー。
- 順番的にマーク48から登場予定だが、多分登場していない
- マーク49は《アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン》で登場したマーク44、通称ハルクバスターの強化版
- マーク50はナノマシンテクノロジーを導入し、軽度の傷の修復も可能。さらにナノマシンでビームキャノンや盾など追加の兵装も出来るスグレモノ
少しずつ確実に進化を遂げたパワードスーツも、自己修復機能がついたおかげでさらに便利になってます。
アベンジャーズ・エンドゲーム (2019)
2019年4月。
これで終わりなんて嫌だーー……
というロス現象も巻き起こった、アヴェンジャーズの面々の最終章が【アヴェンジャーズ・エンドゲーム】
この作品では、マーク49と85が登場 します。
- マーク49はペッパー専用のブルーのスーツ。攻撃用に武器とドローン装備
- マーク85はマーク50のアップグレード版。武器が大幅に強化された最終形態
- マーク51〜84はパワードスーツ最終形態までの試作もの(特に詳細描写なし)
2008年から始まったマーベルコミックヒーローの夢の共演は、これが最後。
前作《アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー》の結末を引き継いで、再集結したヒーローたちが最凶の敵にリベンジを挑みます。
残された者たちが背負ったのは悲しみだけでなく、世界を、宇宙を守る宿命。
アベンジャーズ最後の闘いを描いたこの作品で、一旦はトニーのお姿も見納めです。
…ということで、アイアンスーツに注目し、アイアンマンが登場する9作品をお届けいたしました。
どのクロスオーバー作品でも、アイアンマンはそのずば抜けた頭脳をフルに使って大活躍。
初めのガラクタがここまで進化を遂げるとは驚きです。
トニー・スタークLOVEなあなたのお役に立てたなら、恐悦至極にございます。
アイアンマンが登場する映画を観るなら時系列で
- アイアンマン(2008)
- アイアンマン2 (2010)
- アヴェンジャーズ (2012)
- アイアンマン3 (2013)
- アヴェンジャーズ/ エイジ・オブ・ウルトロン(2015)
- シビル・ウォー/ キャプテン・アメリカ(2016)
- スパイダーマン・ホームカミング(2017)
- アヴェンジャーズ/ インフィニティ・ウォー(2018)
- アヴェンジャーズ/ エンドゲーム(2019)
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