映画ワールドエンド!フィニーとノアの箱船の「方舟伝説」どんな話?

雑学

映画【ワールドエンド!フィニーとノアの箱舟】は、なんとなく知れ渡ってる創世記、ノアの箱舟がベースです。

そういやあまり詳しくは知りません。

ということで「REONさんのノアの方舟伝説」をお届けします。

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洪水伝説は一つじゃない

引用wikipedia

大洪水が起こって大きな船で一部の人間と動物たちが生き延びた、と聞くとパッと「ノアの方舟」が思い浮かんだんですが、実は「ギルガメッシュ叙事詩」という神話にも残されています。

  • 場所は遥か昔に実在した古代メソポタミアの都市・シュルッパク
  • 人間1/3、神2/3という世界

ここら一帯を治める王・ギルガメッシュはかなりの暴君で、戒めるために神々から英雄エンキドゥという刺客が送り込まれます。

互いに死闘を繰り返し、いつしか盟友になったギルガメッシュとエンキドゥ。しかしやがてエンキドゥが病に倒れ、還らぬ人に。

不死身の人物現る

盟友エンキドゥの死をきっかけに、ギルガメッシュは人間の死について深く考えるようになりました。

荒野を彷徨い、そしてある不死の人物と出会います。

たける
たける

不死?ってことは神のひとり?

REON
REON

いや、かつて神が起こした大洪水で生き残った人間だ。

ギルガメッシュの時代からさらに遡ること、いつなのかわからないくらい昔々に神の手によって引き起こされた大洪水がありました。

大地を洗い流すかのような大洪水が起こったにもかかわらず生き残り、永遠の眠りを恐れる必要のない不死の身体を持ったウトナピシュティムという人物がいたんです。

不死の成り行きを語り始めた

神々が人間を作ったとき、いつかは死ぬという運命を割り当てられました。しかしウトナピシュティムは不死の存在。なぜ死を恐れず生きていける不死になったのか。ギルガメッシュはその経緯を語り聞かされます。

ギルガメッシュ叙事詩の洪水伝説では、ウトナピシュティムがノアにあたる人物です。

ウトナピシュティムは、ある神からお告げを受けます。

  • 家を壊し、その材料で船をこさえよ。そして財産は諦め、命だけに求心せよ。
  • さらに全ての種子のつがいを船に乗せ、その大きさは一寸たりとも違わず決められた寸法で建設すべし。
たける
たける

船の大きさもきっちり決まってたんだ。

REON
REON

そう。そして間もなく大洪水が起こると聞かされたウトナピシュティムは、大急ぎで船を作った。

ギルガメッシュ叙事詩に書かれていた箱舟のサイズは表面積が60m×60m、高さも60m、幅も60mの立方体

まさしく箱型のこの建造物を「船」と称していいのかというツッコミは置いといて、ウトナピシュティムは7日間ほどで箱舟を完成させます。

外にも内にもタールを塗って浸水対策もバッチリのこの船に、ウトナピシュティムは身内や身の回りの人々、さらには獣やその他の生き物をつがいで乗せて大洪水に備えました。

大洪水は6日6晩

荒れ狂う風雨で周囲はたちまち大洪水に襲われました。実はこの大洪水は風と嵐の神・エンリルの単独犯。他の神々は不意打ち喰らった大惨事で、地上に住まう神々はさっさと天に逃げてしまいます。

風と嵐の神・エンリルは、全ての種子を根絶やしにし、誰も生き残らないよう突発的に大洪水を起こしたんです。

たける
たける

何、エンリルって悪い神なの?

REON
REON

それは不明だが、考えなしに世界を壊滅に導いたらしいな。

なぜ風と嵐の神・エンリルの悪巧みが予見できたかと言うと、他の神・エアのおかげ。エアは創造・知識・工芸を司る神で、大地の王です。

エンリルの悪業を止めることは出来ないけれど、生きとし生けるものが根絶やしにならないようウトナピシュティムに対策を伝授したんです。

こうしてウトナピシュティムは大地の王でもある神・エアに教わった箱舟対策によって、6日6晩続いた大洪水の難を逃れることができました。

大洪水のその後は?

嵐が去った7日目に、ウトナピシュティムはハトを放って状況確認を行います。

  • ハトは止まるところも食べるものも見つからず、すぐに舞い戻ってきた
  • 次にツバメを放つも結果は同じ。また舞い戻ってきた
  • さらに3度目の正直で大カラスを放って様子見した
  • 大カラスは陸地を見つけ、エサにありついたのか舞い戻って来なかった

鳥を放つことで洪水の水が引いたことを確認をしたウトナピシュティムは、大地を踏みしめ神々に捧げ物をします。

天に逃げていた神々は再び地上に降り立ち、風と嵐の神・エンリルの暴挙から生命の種子を守ってくれたお礼にウトナピシュティムに不死の身体を与えた、というのが「ギルガメッシュ叙事詩」の洪水物語です。

 

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ノアは旧約聖書・創世記の神話

引用wikipedia

映画【ワールドエンド!フィニーとノアの箱舟】のベースとなった大洪水伝説は、旧約聖書の創世記バージョン。最も広く世界中に知れ渡っているノアという人物が主人公です。

ギルガメッシュ叙事詩の洪水伝説とほぼ内容は同じですが、部分的に違う記述がいくつかあります。

  • 箱舟を作ったノアはまるで神か、というくらい長寿の600歳
  • 箱舟の形は立方体ではなく長方体
  • 現代の大型タンカーの建築構造と似ていて、長さ:幅:高さの比率は30:5:3と最も大型船舶が安定する黄金比
  • 大洪水の期間は40日間40夜。しかも豪雨がおさまっても150日間は水が引かなかった
  • ノアはカラス→ハトの順で放って大地の復活を確認
  • カラスもハトもすぐに舞い戻り、7日後にもう一度ハトを放ったらオリーブの葉を咥えて帰ってきた
  • さらに7日後に4度目のハトを放ったら、帰ってこなかった
たける
たける

けっこう違うんだねー。

REON
REON

どっちが本当の箱舟伝説かっていうのはわからないけど、興味深い神話だよね。

有名なノアが登場する創世記バージョンでは、神はひとりしかおりません。そして人間の怠慢と堕落を懲らしめるために大洪水を起こしました。

信心深い者だけが神の加護をうけ、それがノアだったというわけです。だからノアは、生き残れたことを感謝して祭壇を作り、感謝の捧げ物をして神を崇めます。

ノアの信心深さに対して神は、虹をかけてその行いに礼を言い、二度と生命が絶滅する大洪水は起こさないから、末永く繁栄せよ、と一件落着するのがノアの箱舟伝説です。

こんなノアの方舟伝説をモチーフに制作された長編アニメ映画【ワールドエンド!フィニーとノアの箱舟】の大まかなあらすじやキャストについてはこちらをどうぞ。

【ワールドエンド!フィニーとノアの箱舟】あらすじや声優は?3D動物アニメ
「もうすぐ大洪水がやってくる!」大地を飲み込む悪天候の到来で、多くの生き物は絶滅の大ピンチ。そこで生き残りをかけて、ノアという人間が作った箱舟に動物たちも乗船します。 でもせっかく箱舟に乗れるのに、もし乗り遅れっちゃったら? 世...

 

 

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