映画【インシディアス】は、大人気映画『ソウ』シリーズの監督ジェームズ・ワン氏と脚本家リー・ワネル氏がタッグを組んだオカルトホラー。
タイトルの『インシディアス(insidious)』とは、良からぬことが「密かに進行する・忍び寄る・広がる」という意味の英語です。
深刻な害がじわじわ迫り、気づいた時にはすでに遅し…な状況を表しています。
家に憑いてると見せかけて、人に憑いてくる悪霊がもたらす怪奇現象。
驚きの展開が続くオカルトホラー映画【インシディアス】シリーズ4作品の公開順・時系列順・最新作情報をお届けします。
監督ジェームズ・ワン&脚本リー・ワネルの大人気映画【ソウ】シリーズはこちら↓

この記事で分かること
- 映画【インシディアス】シリーズ4作品のあらすじ概要
- 予告動画・DVDブルーレイ情報
- 時系列順と最新作情報も
インシディアス (2010)
映画【インシディアス】は、とある家族に降りかかる不可解な超常現象を描いた第1作目。
我が子を通した恐怖と家族の絆を描いた、ヒューマンドラマ混じりのオカルトホラーです。
- 新居に越したばかりの5人家族、ランバート一家が主人公
- 荷解きの最中からちょいちょいおかしな現象が
- さらになぜか長男ダルトンくんが昏睡状態に
- 霊的な存在を感じ、この家ヤバいとまた引っ越した
- …が、霊的な何かは家ではなくダルトンくんを狙ってた
- 霊媒師や牧師に依頼するも事態は悪化の一途
- 超常現象の専門家・霊媒師エリーズにすがったところ、意外すぎる怪異の原因が明らかに
実はダルトンくんには特殊な能力があり、生に執着する悪霊を引き寄せていた…。
という、家憑き・悪魔憑きとは異なる深みあるストーリーが見どころです。
さらに今作は、映画《ソウ》の製作者ジェームズ・ワン氏が監督を務めているので、チラっとジグソウ人形が登場するシーンも。
同じく《ソウ》製作者リー・ワネル氏が、シリーズ通してスペックス役で出演しているあたりも見逃せないポイントになっています。
霊的な存在・「彼方」と呼ばれるあの世・幽体離脱。
音と映像で怖がらせる古典演出ながらも、冒頭からしっかり怖さを感じる作品。
映画【インシディアス】
監督 : ジェームズ・ワン
出演 : パトリック・ウィルソン、ローズ・バーン、タイ・シンプキンス、リン・シェイ他
上映時間 : 102分
インシディアス 第2章 (2013)
映画【インシディアス 第2章】は、前作の続きとなるシリーズ第2作目。
超常現象の怖さに謎解き要素が加わった、サスペンスタッチの続編です。
- ダルトンくんを無事「彼方」から連れ戻すも、霊能者エリーズが何者かに殺された
- 事件捜査のためランバート一家は夫ジョシュの実家に一時お引越し
- …したはいいが、そこでも不可解な恐怖に見舞われることに
- 実はダルトンくんを救ったとき、夫ジョシュに悪霊が憑いてきちゃってた
ランバート一家にまた新たな恐怖が忍び寄り、その根源が夫ジョシュの子供時代にあることが分かります。
何度も現れる白いドレスを着た女、霊体となったエリーズの協力、黒衣の花嫁オババの存在。
前作の伏線も回収されるので、1作目《インシディアス》の視聴が必須な作品。
映画【インシディアス 第2章】
監督 : ジェームズ・ワン
出演 : パトリック・ウィルソン、ローズ・バーン、バーバラ・ハーシー他
上映時間 : 105分
インシディアス 序章 (2015)
映画【インシディアス 序章】は、前2作の続編ではなく前日譚となるシリーズ第3作目。
物語の原点にスポットをあてた、霊能者エリーズによるスピンオフ作品です。
- ランバート一家の事件より数年前が舞台
- ある日エリーズの元に、女子高生クインが訪ねてきた
- クインは亡き母と霊界交信したいらしい
- …が、交霊はもうやっていないとエリーズはお断り
- ただ、話を聞くうち同情して交霊してみることに
- ところが反応したのはクインの母ではなく別の霊
- 実は母を求めて死者に呼びかけていたクインの声が悪霊を引き寄せていた
ひとりの死者への呼びかけは、全ての霊にまるっと筒抜け。
母ではない霊に取り憑かれていたクインを救うため、エリーズは深い闇の霊界へ向かいます。
初めこそ霊に怯えていたエリーズ。
次第に頼り甲斐ある霊能者となり、霊相手に「かかってこい!」と凄む様はカッコいいのひとことです。
さらに助手となるスペックス&タッカーとの出会いも描かれ、脅かす系の怖さだけでは終わらないストーリー性が秀逸。
インシディアスの世界観・背景・人物像を知るにはもってこい、シリーズで一番怖い(だろう)作品。
映画【インシディアス 序章】
監督 : リー・ワネル
出演 : ダーモット・マローニー、リン・シェイ、リー・ワネル他
上映時間 : 97分
インシディアス 最後の鍵 (2018)
映画【インシディアス 最後の鍵】は、霊能者エリーズの過去を描いた第4作目。
ビクついたり泣いたり笑ったり、感情が揺さぶられるお話です。
- ある日エリーズのもとに1本の依頼が
- 引っ越した家で不可解な現象が起こるので助けて
- …というその依頼場所は、なんとエリーズの生家
- 彼女は幼少期、その家で悪魔退治し取り憑かれた過去が
- それが元凶で家族が崩壊。辛い思い出しかない
- …が、過去を清算する必要があると感じて依頼を受けることに
「見える」ことでエリーズが背負った業、彼女を支える助手2人。
そして鍵指を持つイカした悪魔と、母は強しなエリーズママ。
二転三転する内容は濃く、シリーズ内に散りばめられた伏線もきっちり回収されていきます。
ラストは1作目《インシディアス》に繋がるという、作り込まれた脚本がマジカルな傑作。
映画【インシディアス 最後の鍵】
監督 : アダム・ロビデル
出演 : リン・シェイ、リー・ワネル、アンガス・サンプソン他
上映時間 : 103分
時系列順に観るなら?
映画【インシディアス】シリーズは、公開順に鑑賞してもストーリーにブレがないのが良いところ。
ただ前日譚やスピンオフがあるので、時系列順に見るとより伏線回収がスムーズです。
①前日譚 | インシディアス 序章 (2015) |
②エリーズ物語 | インシディアス 最後の鍵 (2018) |
③ランバート家・前編 | インシディアス (2010) |
④ランバート家・後編 | インシディアス 第2章 (2013) |
超常現象専門家エリーズと、助手のスペックス&タッカー。
この3人は物語進行のうえで欠かせない人物で、シリーズ全作品に登場しています。
- 3人の馴れ初めも含めてストーリーを追うなら、時系列順
- まず世界観に浸るなら、公開順
どちらにしても、注意したいのはこの点↓
この順番で観ないと話が分からない…
ということはありませんので、公開順でも時系列順でも無問題です。
待望の第5作目・最新作情報
映画【インシディアス】シリーズは、興行収入5億4240万ドル(566億円)を記録した大ヒットホラー。
4作品で一通り完結しているように見えますが、よくよく考えるとランバート家のその後のお話がありません。
…ということで、なんと第5弾の製作が明らかに。
- シリーズ4作目《インシディアス 最後の鍵》から10年後のお話
- ランバート家の息子ダルトンが大学進学を控えてる設定
- タイトル未定・ストーリーの詳細もまだ不明
2020年の秋ごろ、米Varietyなど複数のメディアが最新作について報じました。
分かっていることは、ランバート家の父親ジョシュを演じたパトリック・ウィルソン氏が監督に就任したこと。
そしてダルトン役のタイ・シンプキンス氏が、8年ぶりに復帰すること。
次はどんな怖い超常現象に襲われるのか、最新作が待ち遠しいですね。
…ということで、映画【インシディアス】シリーズを公開順と時系列順にお届けしました。
シリーズ通して描かれているのは、ジワジワくる古典的恐怖と家族愛。
霊的な存在のチラ見せ・音と雰囲気・ストーリーの深さが、そこはかとない恐怖をもたらします。
痛くもグロくもないけれど、ちゃんと怖いオカルトホラーを観るきっかけになれば、恐悦至極にございます。
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