世界中に多くのファンがいるサー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル。
世界で最も有名な名探偵物語「シャーロック・ホームズ」を執筆した、大人気推理小説作家です。
このたび名探偵ホームズ役にロバート・ダウニー・Jr.、相棒の医師ワトソン役にジュード・ロウを迎え、新たな出演者で新生ホームズの映画が誕生。
2009年版【シャーロック・ホームズ】の世界へとご案内いたします。
この記事でわかること
- あらすじ概要・出演キャスト
- 予告動画・動画配信サービス・DVD情報
【シャーロック・ホームズ (2009)】新たな敵が出現するストーリー
シャーロック・ホームズって、読んだことなくても名前くらいは知ってたりするよね。
実は私もシャーロック・ホームズは知ってるけど、全部読んだことはないんだよな。
- ホームズシリーズの小説は、全部で長編4作・短編56作ある
- 1887年に発表した1作目の長編小説「緋色の研究」が始まり
- 文章に回りくどさがなく、非常に読みやすい
- 推理を進める「ホームズとワトソン君」のキャラの掛け合いが秀逸
たくさんある小説中のどの作品が原作?
…というと、今作はオリジナルストーリーになっています。
コナン・ドイルの小説には出てこない新たな敵が出現。
思いのほか過激なホームズ&ワトソン君のアクション満載の推理活劇が2009年版【シャーロック・ホームズ】 です。
世界的にも有名で、シャーロキアンなる熱狂的ファンの聖地になっている場所についての雑学ネタも合わせてどうぞ↓
映画【シャーロック・ホームズ(2009)】基本情報
シャーロック・ホームズ(2009) | 2009年 イギリス・アメリカ・オーストラリア合作映画 |
ジャンル | ミステリー・アクション |
監督 | ガイ・リッチー |
脚本 | マイケル・R・ジョンソン、アンソニー・ベッカム、サイモン・キンバーグ |
上映時間 | 128分 |
出演 | ロバート・ダウニーJr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス他 |
動画配信サービス | Amazonプライムビデオ(prime対象) |
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【シャーロック・ホームズ(2009)】ホームズに持ち込まれた依頼
舞台はイギリス・ロンドン。
この街で下宿生活をしているシャーロック・ホームズは、ほぼ何でも屋に近いお仕事を引き受ける探偵です。
- 子猫や飼い犬探しも、お茶の子さいさいで即解決
- 無くしたアクセサリーの行方も、簡単な推理でササっと発見
- とにかく何かを考えて推理して答えを導き出すのが好き
- その他いっさい興味ナシ
- …ということで、下宿部屋はまるでゴミ屋敷
下宿生活って、ワトソン君も一緒じゃなかったけ?
…あぁ。だからいつも部屋の汚さに文句言われてる。
同じ部屋でなはいものの、同じ屋根の下に住むワトソン君。
彼はちょっと脚に後遺症がある元軍医・優秀な外科医さんです。
- 医者なのに下宿?というと、単なるギャンブラーなので貯金ナッシング
- …とはいえ、近々お引っ越しの予定
- なぜなら可愛いい婚約者と新居を構えるつもりだから
- …ただし婚約指輪を買う余裕がない
ホームズもワトソン君も、共に相当な頭脳の持ち主なのに…。
それぞれ性格に難アリ、だな。
おかげで貧乏暇無し、共同で下宿生活を送っていた2人。
それでも自分の仕事に誇りを持ち、お互いを尊重し合う唯一無二の親友です。
- ある日、荷物整理のためにワトソン君がホームズの部屋へ
- 相変わらずの汚さに辟易しながらも、ゴミ部屋の机にそっと1通の封書を置いていった
- …それはホームズの宿敵とも言える女詐欺師アイリーンからのお手紙
- アイリーンとは、ホームズを出し抜いた数少ない人物のうちの1人
- さらに女嫌いなホームズが唯一心を奪われた女性でもある
推理以外、全くの無頓着なホームズに対し、ちょいちょい細かなサポートをしてくれるワトソン君。
彼が持ってきた1通の封書がキッカケとなり、2人は大きな災難に遭う羽目になったのです。
過激な武闘派・ホームズ&ワトソン君
ホームズ宛に届いたアイリーンからの手紙。
それは愛し恋しのラブレターではなく、単に探偵依頼のお仕事内容でした。
- アイリーンは普段は1匹狼で行動するタイプの詐欺師
- 実はちょっと弱みを握られて、大物人物から人探しを頼まれた
- 「1人じゃ手に負えなくて困ってるの、助けて」とすがってきた
…で?惚れた弱みで引き受けちゃうんだ。
…おかげで物騒な連中との乱闘の始まりだ。
そう。今作のホームズは、じっくり落ち着いて事件を推理する英国紳士ではありません。
鹿撃ち帽にインパネスコート、パイプを咥えて虫めがねを持って、物静かに推理…などもいたしません。
いかにもな推理アイテムで部屋がごちゃごちゃしていたのかというと、本当にただ汚いだけ(笑)
依頼は足で情報収集、そして問答無用に悪者をガツンガツンぶん殴る武闘派なんです。
- アイリーンからの依頼は、魔術集団の教祖ブラックウッド卿を探してくれというもの
- ホームズはその魔術集団のアジトに潜入。黒魔術儀式の現場に乗り込んだ
- 体系的なパターンを頭の中で数式分析…からの攻撃
けっこうイケイケだよねー。
やり過ぎな気もするがな。
実はここ最近、ロンドンでは若い女性が惨殺される事件が続発。
ちょうど警官隊もこの魔術集団にアタリをつけていました。
そして奇しくも惨殺死体の検死を行なっていたのがワトソン君。
- ホームズがこの一件に首突っ込んでいるのを知っていた
- 単身で乗り込むであろうと予想して、助太刀に参上
- 敵は殴るわホームズのことも裏拳で殴るわと、ワトソン君も案外攻撃的
- そもそもいつも持っている杖は、剣が仕込んである特注品
- 鞘から抜いた日本刀ばりに、バッサバッサ敵に斬りかかる
- さらには容赦なく拳銃もぶっ放した
…ワトソン君、血の気多い(笑)
…見た目は仕立てのいいスーツ着た英国紳士なんだがな。
ワトソン君は、アフガン戦争に軍医として出征し、敵の銃弾を受けて身体に後遺症が残っています。
だから常に杖をついています。
しかし彼は、戦地から生き延びたタフガイです。
血を見るのは日常茶飯事の外科医だし、医者になるほど頭脳明晰。
おめおめとホームズの引き立て役では終わらない、熱き魂を持った漢だったのです。
強大な敵の恐ろしさ
ロンドン中を震撼させた連続惨殺事件。
その首謀者は、ホームズ&ワトソン君の活躍のおかげで逮捕されることになりました。
事件も解決し、逮捕拘留で居場所も明らかになり、アイリーンの依頼もこなして一石二鳥。
…のはずが、事態はとんでもない方向へと発展してしまいます。
- 黒魔術で若い女性を次々と惨殺したブラックウッド卿は絞首刑に
- 刑が執行され、その検死はワトソン君が行った
- 死亡確認もバッチリ・埋葬もされた
- …はずが、ブラックウッド卿が魔術の力で生き返った
黒魔術とは、屍人まで蘇るのか。
世間では、絞首刑になったはずのブラッドウッド卿をみただの、悪魔が蘇っただのと大騒ぎ。
ブラッドウッド卿の悪の野望は、死して終わりではなかったのです。
『黒魔術で蘇り、その力の恐ろしさで世界をカオスに陥れる』
これが真の企みでした。
しかし、そもそも魔術はホンモノなのか。
医師であるワトソン君が検死したにも関わらず蘇ったカラクリは?
この件を依頼したアイリーンの目的は?
相棒ワトソン君の汚名挽回のため、名探偵ホームズがフルに頭脳を活かして事件解決に果敢に挑む… というのが大まかなあらすじになります。
【シャーロック・ホームズ(2009)】主な登場人物
新たな敵が登場し、どんなストーリーなのかも注目された2009年公開の【シャーロック・ホームズ】
主人公ホームズとワトソン君を演じる俳優陣も大きな注目を集めました。
息の合った演技で観客を魅了する、主な登場人物をご紹介いたしましょう。
シャーロック・ホームズは、その名を知らぬ者がいないほど超有名な名探偵。
一般ピーポーも警察も、英国王室さえも一目を置く人物です。
ちょっとした探し物から難解な事件まで、推理することは大好きですが、それ以外には全く興味がありません。
部屋はグチャグチャに散らかってるわ女性嫌いだわ、半ば引きこもりのだらしないオッサンです。
今作でホームズを演じたのはロバート・ダウニーJr.。終始、小汚い身なりだけれど、カッコいいアクションは迫力があります。
スマートでカッコいいほうのロバート・ダウニーJr.は、映画《アイアンマン》でお楽しみください(笑)
ジョン・ワトソンは、ホームズと共同生活している外科医。
近々結婚するつもりの婚約者がいるんですが、ギャンブルにお金を突っ込む性格なので未だに婚約指輪を贈ってません。
それでもさっさと新居は決めたようで、まもなくホームズとの共同生活も終わる予定。
寝食を共にしつつ難事件に挑むのも、これが最後と言わんばかりに今回の事件解決に協力します。
原作ではわりとホームズの尻に敷かれた存在のワトソン君ですが、今作ではグイグイ文句も言いまくる悪友的存在。
英国紳士の装いがお似合いなワトソン君を演じたジュード・ロウは、若かりし頃にこんな作品でも身体を張った演技を魅せてくれていました。
ジュード・ロウ主演・SF映画の金字塔とも言っていい名作もどうぞ↓
アイリーン・アドラーは、一匹狼のごとく単身で盗みや詐欺を行う女性。
ホームズの推理の一枚上手をいく天敵ですが、そんなところにホームズは惚れてしまいました。
ホームズを利用したいのか嵌めたいのか、それとも愛してるのか。
謎めいた魔性の女性アイリーンは、原作と違って重要なポジションの登場人物になっています。
ヘンリー・ブラックウッド卿は、黒魔術を操る今作のホームズ最大の敵。原作には登場しないオリジナルの悪役です。
「€$@€£^*※…」と、よくわからない妖しげな呪文を唱え、自分に従わない者をも抹殺する非道で胡散臭さMAXの人物です。
ちなみに魔術面に関しては、オカルティストで儀式魔術師のアレイスター・クロウリーという実在の人物がモデルになっています。
…とこの他にはホームズ&ワトソン君の下宿先の女主人・ハドスン夫人や、ちょいちょいホームズに事件解明の依頼にくるレストレード警部なんかもご登場。
原作ファンも納得の、新しさと馴染み深さのどっちも味わえる作品 となっております。
【シャーロック・ホームズ(2009)】まとめ
世界的に知名度抜群の架空の人物ホームズ&ワトソン君の活躍は、これまで多くの役者が名探偵の推理劇を演じてきました。
- 2009年版は、ホームズをロバート・ダウニー・Jr.が、ワトソン君はジュード・ロウが演じた
- これまでのイメージとはひと味違ったアクション要素もある推理ミステリー
- 原作ファンにも人気が高い女詐欺師アイリーンが主役級で登場
- コナン・ドイルの原作にはない敵と対峙する新たなストーリー
今作は、伏線があって謎を推理しながらストーリーを楽しむ…という作品ではありません。
どちらかというとド派手なアクションありの、斬新なホームズ&ワトソン君に魅入ってしまう作品です。
もちろん目の付け所・着眼点などは予想が付けにくく、そうした謎解きミステリー要素も充分。
ほんの些細な物証から次々と類稀なる推理を披露するホームズには圧倒されます。
映画【シャーロック・ホームズ(2009)】は、スピーディーな展開、ちょっとしたロマンス、ホームズとワトソン君の友情など、本当に見所が盛りだくさんな作品 でした。
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