【トランセンデンス】人間を超える人工知能を描いたSFサスペンス

SF

近い将来、ごく当たり前のように普及していくであろう高性能コンピュータ・人工知能。着々と進化を遂げるテクノロジーはいずれ立場が逆転し、人工知能AIがあればそれでいいという時代が来ると言われています。

そんな人工知能にもしヒトの脳のデータをインストールしたら…人間が人間を超え、決して衰えず進化し続ける頭脳の誕生です。

膨大な知識を操るコンピュータの未来を描いた【トランセンデンス】の世界へとご案内いたします。

 

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【トランセンデンス】究極の頭脳・人工知能AI

たける
たける

最近「人工知能」とか「AI」ってよく聞くようになったよね。

REON
REON

あぁ。学習して自ら思考して結論を導き出すコンピュータだね。

科学はすざましい早さで進歩してますね。コンピュータは知識の宝庫。ちょっと分からないことがあってもググれば大抵の情報が検索できます。

今なら話しかけて検索結果を教えてくれるSiriもありますね。

ただしググって出てくる情報もSiriが教えてくれる情報も、単なる知識でしかありません。知りたいこと以上の情報までは提供してくれません。

人工知能はそこにさらに「こういう時ならきっとこうするだろう」という先のことを考えていく能力がプラスされてます。

たける
たける

で?その賢い人工知能が【トランセンデンス】の主役なの?

REON
REON

半分当たりかな。

2014年に公開された映画【トランセンデンス】は、人工知能と人間とのちょっとした対決 、みたいなのを描いた作品。

劇中ではヒトの脳のような思考をデータ化するための研究なんかもされて、自我を持ったスーパーコンピュータを開発している科学者たちが主役です。

脳の情報は電気信号に

そもそもヒトの脳はとても複雑で、未だに脳の働きや仕組みの全貌は解明されていません。

たとえばなぜアルツハイマー型痴呆症になるのか。なんらかの理由で脳細胞がダメージを受けて死滅してしまうからとも言われています。

  • 身体の傷はある程度の損傷なら回復する再生能力がある
  • 脳細胞は他の身体の細胞と違って再生能力はない
  • 脳細胞の場合、一度でも損傷したら死滅を待つのみ
  • 脳細胞再生医療技術なんかも確立していない

そんな未知の領域が隠されているヒトの頭脳と同じ仕組みを、なんとかコンピュータで再現しようって魂胆なのが人工知能。

たける
たける

ヒトの脳と同じ仕組みをコンピュータにどうやって組み込むの?。

REON
REON

脳は一種の電気信号で記憶や知識のやりとりが行われてるから、その電気信号を暗号化してデータとしてコンピュータに入力するんだって。

ヒトの脳にはシナプスという、神経伝達物質を飛ばしては受け取るという回路があります。

脳内でやり取りされる情報を電気信号に置き換えてデータ化すれば、ヒトの思考があるソフトウェアとして完成。ヒト思考ソフトウェアで知能を持った機械になる、とかなんとかって理論だそうです。

たける
たける

そのデータ化したい脳の思考の研究も進んでるんだ。

REON
REON

映画の中ではね。脳の電気信号を解析するために、猿の思考をデータ化する研究もしているって設定なんだよ。

私は完全に文系なので、この辺りの科学者の発想はイマイチ把握出来ません…ムズい。

【トランセンデンス】劇中では、こうした脳の思考をデータ化する技術もなんとなく確立していて、ヒトではまだ実践してないけれど恐らくヒトでもイケるはず、という流れで話が進んでいきます。

開発途中の人工知能にヒトの意識をアップロード

こうしたくっそ難しい科学の飛躍的な進歩に脅威を感じる人間もいます。「人工知能によって人間の仕事もほぼ奪われて職を失う」なんてニュースも実際ありますよね。

そうした危機感を抱いて人工知能開発研究者を襲うテロ集団が登場。あ、劇中ですけどね。

で、天才的科学者がテロ集団に襲われて、猿で研究成果が出ている脳のデータ化を試みることに…というのが序盤のあらすじになります。

たける
たける

あー。それで人工知能に移植された天才の頭脳がなんかやらかすってストーリーだ。

REON
REON

そういうことだね。

 

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【トランセンデンス】自我を持ったAIの目指す世界

さて、こんな設定背景がある、という前提でストーリーは展開します。ですが展開の仕方が科学の進歩並みに急速に進んでいって、若干繋がりが悪いかな、というのが第一印象でした。

人工知能は、元はといえば人間が作り出した作りモノの頭脳です。そこに開発者であった天才科学者の頭脳をインストールしたらといって、そのまんま天才科学者が生き返った訳ではない、というサスペンス要素は面白いんですけどね。

たける
たける

え、だって脳を再生したんでしょ?

REON
REON

正確には「脳に残された情報を変換した」だけだな。

【トランセンデンス】劇中では、余命いくばくもない天才科学者の頭にいくつもの電極を取り付け、脳内で伝達される情報をデータ解析していきます。たとえばこんな情報。

  • まず使う言語は英語であること
  • アルファベット順にいろんな単語を発して言い方やイントネーションも解析
  • 過去の思い出や思い浮かぶ景色などもデータ化

たしかに天才科学者の意識が人工知能PINNに反映されるんですが、バーチャル化し、本来の人物ならそうは考えないことまで要求を始めます。

より多くの情報をインストールするためにネットワークに接続するよう要求したり、金融市場を自在に操ったり、さらには自身のデータをナノマシンに変換して世界中にばら撒く。

この展開がかなり急に進むので、「ん?」ってなります。

たける
たける

人工知能になった意識の暴走開始?。

REON
REON

そうなんだけど。世界を支配したいようでいて、テロ集団の隠密行動には無頓着で放置してるってところが引っかかるんだよね。

そうなんです。ナノマシンばら撒いてやりたい放題なのに、いくつか疑問に思うストーリーなんです。

  • なぜテロ集団はそのまま虎視眈々と存在してるのか
  • 人工知能となった科学者の目指す先には何があるのか
  • 世界を破滅させたいのか人間を超えた神になりたいのか
  • 果たして彼の暴走を止めることは出来るのか

色々この辺りがサスペンス要素なので、見どころではあるんですけどね。

 

天才学者の頭脳は人工知能として蘇る!【トランセンデンス】

過度に発達したテクノロジーがさらに進化したとき、そこにあるのは人間の「超越」か「破滅」か。

人工知能が想い描く理想郷とは?気になる予告動画はこちら↓

映画『トランセンデンス』予告編

 

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【トランセンデンス】そう多くはない登場人物たち

急転直下のストーリーで若干混乱するんですが、登場人物は簡素です。あんまり多くないので、誰がどの立ち位置で何をしていくのかは分かりやすくなってます。

この人物を押さえておけば【トランセンデンス】の展開はなんとなく理解できる、という登場人物をご紹介します。

 

ウィル・キャスター(ジョニー・デップ)

ウィル人工知能の開発研究者。天才的な頭脳の持ち主で、PINNなる自我を持ったスーパーコンピュータを生み出した人物です。

人工知能開発研究に携わった科学者を抹殺しようとするテロ集団の凶弾に倒れ、余命僅かとなってしまいます。その運命は受け入れますが、愛する妻の懇願もあって、自身の意識を自分が開発した人工知能PINNへアップロードすることに同意。

肉体は滅びてもバーチャル世界で蘇る、という主人公です。

 

エヴリン・キャスター(レベッカ・ホール)

エヴリンウィルがこよなく愛する妻であり、人工知能PINNの共同開発者でもある科学者。テロリストによって余命わずかになった愛する夫・ウィルの頭脳を開発中の人工知能PINNにアップロードして、彼の蘇りを図ります。

人工知能となったウィルには自我もあり、頭脳や思考は彼そのものであると信じていますが、人間を凌駕するウィルの進化に恐怖心が芽生え、心が揺らいでいく姿には共感してしまいます。

 

マックス・ウォーターズ(ポール・ベタニー)

マックスウィルともエヴリンとも親友の科学者。科学の進歩の良いところ・悪いところ両面から考察する学者でもあり、驚異的な進歩を遂げるテクノロジーに警鐘を鳴らす論文も発表しています。

当初、テロの犠牲になるウィルの意識を人工知能にアップロードする手伝いを行いますが、これが果たしてウィルなのか、という危惧に悩まされ翻弄されていく人物です。

 

ドナルド・ブキャナン(キリアン・マーフィー)

ドナルドはあちこちで同時に起こった人工知能開発研究員を狙ったテロ組織を追うFBI捜査官。ウィルがテロ組織の凶弾に倒れたあと、標的となりうる人工知能PINNの見学にも訪れ、のちにPINNにインストールされたウィルと対峙します。

 

ジョセフ・タガー(モーガン・フリーマン)

ジョセフ政府お抱えの科学者。研究所内に反コンピュータテロ組織の一員が紛れ込み、同僚が次々と犠牲になる中ただひとり生き残り、ドナルドFBI捜査官とともに対テロ対策に乗り出します。

ウィルとエヴリンのキャスター夫妻とは以前からの知り合いで、なにかとサポートしてくれる科学者仲間でもありますが、人工知能となりバーチャル世界で暴走を始めたウィルを止めるべく奔走する役どころです。

 

ブリー(ケイト・マーラ)

ブリー反コンピュータテロ組織R.I.F.T.のリーダー的存在。急速に発達していくコンピューターテクノロジーに対して人類の未来には絶望があると信じ、同志を募って最先端技術開発者たちを葬っていきます。

FBIに追われる組織でありながら、人類を超越していくウィルを止めるためにやがてウィルの親友であるマックスやFBIとも手を組みます。

 

…と、とりあえず1人は不老不死の超絶賢いコンピュータに変身、その周りで翻弄される人々といった面々がメインキャストです。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」で人気を博したジョニー・デップの新作ということで話題を集めたんですが、なんせジョニデが人工知能になっちゃうので、出番の多くはバーチャルです。あしからず(笑)

 

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【トランセンデンス】人工知能(AI)は本当に人間を超越する?

【トランセンデンス】の世界観はあながちフィクションと言い切れない部分も見どころでもあります。

現実問題として、あと30年もすれば「人工知能(AI)」が当たり前な時代がやって来る「2045年問題」という議論があるらしいです。

ということで「REONさんのちょこっと人工知能プロジェクト」をお届けします。

テクノロジーの進歩は飛躍的

たける
たける

どんどん世界は便利になっていくよねー。その理由のひとつがやっぱりコンピュータかな。

REON
REON

便利になるのはありがたいが、コンピュータに疎いからあんまり飛躍されてもついていけん…。

生まれたときからコンピュータや携帯電話が普及していた今の若い子と違って、私が生まれた時はまだバブル期のちょっと前なんです。

今でこそ1人一台が当たり前のガラケーやスマホ。先駆けとなったショルダー式携帯電話も実物を見たことがあります。バブリーネタの某芸人さんのではなく、ごく身近で。

ごっつかった携帯電話も片手で楽々数グラムの重さにまで進化。こんな小さなスマホひとつで電話もネットも動画も見れちゃうとか、昔だったら夢のような機械です。

それが現在は広く世界中に普及しているだなんて、ハイテク進化は驚くほど早いと思いませんか。

今はまだ大型のスーパーコンピュータにしか搭載されてない人工知能も、遠くない未来にはもう少し小型になる時代がやってきます。

2045年、世界はさらに変化する

さぁ、ならばそう遠くない人工知能の未来はいつなのか。あと30年もしないうちに完成するらしいです。

たける
たける

もう具体的に「2045年に世界が変わる」って言われてるんだってね。

REON
REON

人間がいくら考えても到達しない領域まで、簡単にコンピュータがこなす時代の到来が2045年らしいな。

人間はどんなに天才でもコンピュータと同じ情報量を処理して記憶にとどめておくことが難しいですよね。仮に出来たとしても、記憶するための時間も労力も必要です。

でもコンピュータは膨大な情報量を短い時間で処理し、さらにデータが吹っ飛ばない限り永久に情報が残ります。忘れる、ということがありません。

たける
たける

情報量が増えても忘れない上に、それを処理する経験値が圧倒的に人間の能力を上回っちゃうんだ。

REON
REON

そう。人間が少しずつ経験値をあげて学習していく時間を凌駕して、勝手にどんどん進化していっちゃうんだよ。。

こうして次第に自分をプログラミングする思考も持ち始め、ある時点で人間の知能を超える

それが2045年に訪れて、以降、何かを発明するのも人間ではなく人工知能になっていき、その先どうなるのかの想像がもはや人智では計り知れなくなるというのです。

人工知能では再現出来ない「なにか」

たける
たける

人工知能に乗っ取られちゃう…人類の破滅だ…。

REON
REON

まぁ色々乗っ取られはするだろうけどね。でも破滅とは限らんよ。

すでに人工知能は少しずつ実際に活用されてます。たとえばアメリカでは、野球の試合結果の記事の一部は人工知能が書いてるそうです。

メジャーじゃなくてマイナーの試合ですけどね。人が書くより早くて正確、しかも人件費不要ときたら、ゆくゆくはコスト削減にも繋がります。

たける
たける

え、もっとこう、コンピュータでやったほうが生産性が上がるところで活用されてるのかと思ってた。

REON
REON

野球の試合結果ってデータみたいなもんじゃない。試合運びがどうだったのかが正確にわかるから、統計値を割り出して次の試合の予想とかにも役立つんだそうだ。

そうは言っても正確なだけで面白みは微塵もありません。だいたい実況中継のオッサンたちの反応が試合をさらに盛り上げてると思いませんか。

試合を見てなにを思うか、というのはいわゆる思考ではなく、感情と直感と思考が複雑にからみあった「なにか」です。

創造性、革新性、直感力、自主的な課題解決力、感受性。

こうした人間特有の情緒は、いくら人工知能が何万ものデータを分析して学習しても、感銘を与えるほどの情熱は生まれないんです。

人工知能に野球記事を書かせた背景には、こんなアンケートをするためでもありました。

条件その①アメリカマイナーリーグの同じ試合の結果について

条件その②人が書いたもの・人工知能が書いたもの2つ用意

どっちが興味深い記事だったかアンケート

  • 実は五分五分
  • 片や情報がしっかりしてたから読み応えはあった
  • 片や自分が思ってたことと同じような試合の見方をしていたので、読んで楽しかった

結果を知りたい、次の試合の予想が知りたいという人には人工知能の書いた記事が好評でした。でもそれだけ。面白いとか、ワクワクしたという感想はなかったようです。

いくらテクノロジーが進化しても、人間の持つ不思議な領域・感情を揺さぶるという部分に関しては人工知能は超越できないのではないか、っていう議論も持ち上がっています。

それでも着々と人工知能研究は進み、ひとつ年を越すたびに科学もテクノロジーが今を越えて「超越(トランセンデンス)」しています。

映画【トランセンデンス】のようなナノマシンに支配される時代も、一歩一歩近付いてる気がしてしまいました。

 

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まとめ

膨大な知識を蓄え、さらにそこから状況を判断・思考して結論を導き出す頭脳を持った「AI」=人工知能の開発は、現在もなお研究開発されている最先端のテクノロジーです。

  • 架空の人工知能PINNの開発
  • テロリストの凶弾に倒れた天才学者の頭脳を人工知能に移植
  • 世界中に広がるコンピュータネットワークを自在に操り、人工知能は思うがまま
  • 肉体は滅びても頭脳は再生できるという究極の不老不死

【トランセンデンス】は、ちょっとしたSFサスペンス要素がある作品ですが、その奥深くには「人工知能には自我があるのか」というテーマも込められています。

ただ、どんなに人工知能が進化しても人間になれるわけではありません。それはまるで水面に映し出された幻影に似ていると思いました。

人間は記憶力や情報処理能力に限界があります。人工知能はそれを超えていく技量があっても、そこに喜怒哀楽のような感情はありません。

決して本物にはなれないけれど人間を超越した人工知能。自我を持ったAIとして蘇った科学者がどんな未来を夢見ていたのか、という結末は…ぜひその目で確かめていただけたらと思います。

 

 

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