【47RONIN】忠臣蔵だけど忠臣蔵じゃない歴史ファンタジー

歴史

時は元禄14年(1701年)。天下泰平の世が続く江戸幕府・5代将軍綱吉の時代に、なんと江戸城内で刃物傷害事件が起こりました。召し捕らえられたのは赤穂の藩主・浅野内匠頭。

のちに「赤穂事件」と呼ばれたこの事件をきっかけに、浅野家に仕える47人の藩士たちが主君の名誉と忠義を掲げてさらなる一大事件を起こします。

忠臣蔵」として語り継がれる47人の浪人たちの生き様を、大胆な構想で制作したハリウッド映画【47RONIN】の世界へとご案内いたします。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

【47RONIN】四十七士といえば忠臣蔵…ですが

引用墨田区公式ウェブサイト

たける
たける

年末って言ったらなぜか「忠臣蔵」を思い浮かべちゃうよね。

REON
REON

あぁ。もはや年の瀬の風物詩だな。

ちょいちょい年末特番で、赤穂義士47人の武士道を描いたドラマ「忠臣蔵」が放映されますよね。江戸時代の史実が元になったお話です。

その年の瀬の風物詩・忠臣蔵が2013年にハリウッド映画になりました。タイトルも忠臣蔵らしい雰囲気漂う【47RONIN】赤穂の四十七士を描いた超大作歴史絵巻の完成です。

たける
たける

「殿!殿中にござる!」ってやつだよねー。

REON
REON

そうそう。ハラキリ、仇討ち、吉良覚悟!って有名な話だな。

「忠臣蔵」はところどころ史実に不明な点が多いので、残された史料から推測して幾度となく映像化されてきました。今回のハリウッド版はどんな仕上がりかなーと思っていたら…忠臣蔵だけど忠臣蔵じゃない仕上がり。

そりゃもう…なんも言えねぇby北島康介な気分です。

本来の忠臣蔵は、こんなお話だったはず。REONさんの雑学トリビアはこちら

映画47RONINの元になった忠臣蔵・赤穂藩士とゆかりの地
かなりアクの強い仕上がりの映画【47RONIN】は、どこが忠臣蔵?とツッコミたくなるハリウッド版時代劇。 キアヌ・リーブス主演で、元KAT-TUNの赤西仁さんがハリウッドデビューした作品としても話題になりました。 赤穂四十七士が...

設定が色々ぶっ飛んでる

何がどう「忠臣蔵」じゃないのかというと、四十七士というのは合ってます。赤穂藩士というのも合ってます。

そして主君は浅野内匠頭、敵は吉良上野介、赤穂藩士リーダーは大石内蔵助。この辺もあってます。

引用47RONIN公式facebook

たける
たける

え。ちゃんと「忠臣蔵」の主要メンバーそろってるじゃん。

REON
REON

いや、おかしなクセモノが混じってる…。

そう、主要メンバーは忠臣蔵なんですが、肝心の四十七士の中に異邦人が

【47RONIN】の舞台は封建時代の日本です。外国との交易を絶った神秘のベールに包まれた東の島国という設定。

そんな時代に生まれ、日本人とは目の色も肌の色も違う忌み子としてぞんざいな扱いを受けてきたカイという人物が登場します

鬼の子として人里離れた山奥に捨てられ、鴉天狗に拾われた異邦人カイ。山から逃げてどこをどうたどり着いたのか、赤穂の土地に出没します。

そして虫の息だったところを浅野内匠頭御一行に助けられ、恩義を感じて赤穂の一員に…というのが【47RONIN】の物語の始まりです。

REON
REON

カイって誰や。そしてカイのせいでひとり登場出来なくなった赤穂藩士は誰や。

カイも赤穂四十七士に名を連ね、吉良邸に仇討ちに向かうメンバーの1人という設定なので、史実の四十七士の誰かがまんまと戦力外通告されてます。

さらに言うとカイなる外人キャラがいる&ハリウッド映画なので、オールキャストもれなく全員ネイティブイングリッシュ。

将軍綱吉も悪役吉良上野介も、赤穂藩士率いる大石内蔵助だって夫婦揃って英語ペラペ〜ラ。

たける
たける

ハリウッド映画だからねー。全編英語の時代劇だなんて斬新で面白い。

…うん。まぁたしかに。洋画なのでそれはそれで楽しむことにいたしましょう。

オリエンタルな日本文化?

全編英語とはいえ、いちおう舞台は日本です。サムライ、刀に鎧武者。白装束だって描かれています。

だがしかし。

引用47RONIN 公式facebook

REON
REON

しばし待たれよ。この和服っぽくない衣装はなんぞや。

たける
たける

おー。いろいろとデザインぶっ飛んでるねー。

ここはどこの島国ぞ。外国から見た日本文化はこうなのか?と思うほどにオリエンタルなアジアンテイスト。将軍綱吉はラストエンペラー溥儀かと思う御召し物になってるんです。

さらに出てくる仏像はもはやカンボジア。不思議な集団はチャイナな世界。鎧兜はダースベイダーかと思うような独特さ。

まぁよく見るとちゃんと刀は精巧に出来た日本刀になってますけどね。殺陣のシーンもあるんですが、そこはたしかにサムライニッポンな演出になってました。

時代劇じゃなくイリュージョン!

ちょっとは時代劇っぽい場面もあるけれど、日本はどこ行ったとツッコミたくなる【47RONIN】の世界観。オリエンタルなのは独創性があってアリとして、これで終わらないさらなるぶっ飛び演出が待ち受けてます。

たける
たける

魔界の生き物とか妖術も出てくるよー。

REON
REON

なん…だと!?

引用47RONIN公式facebook

なんですか魔界の生き物とか妖術って。これのどこが忠臣蔵。これのどこが時代劇。世界観は完全にファンタスティックなイリュージョン。

【47RONIN】はかなりパンチのきいた演出満載で、もはや時代劇ではありません。よく年末に特番で映像化される「忠臣蔵」とはひと味もふた味も違います。

日本文化をこよなく愛し、時代劇が好きな方は閲覧注意かもしれません(笑)

 

鬼の子と忌み嫌われた異人を含む47人のサムライの武士道を描いた【47RONIN】

主君の名誉・尊厳を守るべく立ち上がった四十七士。命をかけたサムライの忠誠心と禁断の恋、さらには妖魔まで飛び出すハリウッド版の忠臣蔵!?予告動画はこちら↓

映画『47RONIN』予告

 

スポンサーリンク

【47RONIN】ゴッソリ出てくる登場人物たち

そういえば、ハリウッドが作った時代劇映画に「ラスト・サムライ」がありましたね。あちらは人気ハリウッドスターのトム・クルーズ主演で、なかなか正統派な武士道精神を描いた作品でした。

【47RONIN】にも人気ハリウッドスターが出演。大所帯でチャンバラごっこが展開するストーリーなので、登場人物はゴッソリいます。主役級の面々をピックアップしてご紹介いたしましょう。

 

カイ(キアヌ・リーブス)

カイ四十七士の一員となる異邦人。イギリスと日本のハーフとして生まれ、忌み子として山に捨てられます。そこで天狗に拾われて様々な秘術や剣術を学び、腕前は相当なもの。

人里に戻りたい一心で山を下り、弱り果てたところを浅野内匠頭に救われて世話になりますが、藩士たちからは除け者に。

紆余曲折の半生を送るカイですが、いろんな事情が交錯して仇討ち決起の討ち入りメンバーに仲間入り。「魁」の名前で血判状に名を連ねて吉良の軍勢と一線を交える主人公です。

 

大石内蔵助(真田広之)

大石内蔵助赤穂の四十七士をまとめるリーダーです。これは史実どおりのキャラクター。若かりし頃、主君・浅野内匠頭と藩領内を行脚中に息も絶え絶えなカイと出会います。

見目が普通と違うため鬼の子と信じ、内蔵助はカイを冷遇し続けます。しかしカイを出島に貶めた首謀者と、主君・浅野内匠頭を貶めた首謀者がともに吉良上野介であることから、赤穂義士として迎え入れることに。

浅野家への忠節を貫き通した冷静沈着なクールガイです。

 

吉良上野介(浅野忠信)

吉良上野介赤穂の隣国・長門の主君。藩領拡大を目論み、赤穂藩主・浅野内匠頭をそそのかして「殿中でござる事件」を仕組んだ人物です。

妖しげな術を使う軍団を率いて悪巧みをはかり、挙げ句に浅野内匠頭の娘・ミカを妻に娶る気満々。将軍綱吉公にも目をかけてもらい、赤穂藩士を浪人身分に格下げして追放したり、カイを出島に人身売買したりとやりたい放題のオッサンです。

 

ミカ(柴咲コウ)

ミカ赤穂藩主・浅野内匠頭の娘という架空の人物です。幼き頃に父・浅野内匠頭が助けた鬼の子・カイの世話をしてきた優しい姫君。

美しく成長したミカは宿敵・吉良上野介の側室になってしまうことが決まっており、カイとミカ、互いに抱いた恋心の行方も見どころに一つになってます。

 

ミズキ(菊地凛子)

ミズキ吉良の側室です。妖術を巧みに操る魔性の女性で、獣や龍へと変化するイリュージョニスト。殺戮を好み、残虐な性格でいずれは日本を妖魔で満たして征服したいという願望の持ち主。

浅野内匠頭が「殿中でござる事件」を起こしたのは、このミズキの妖力によるもの、という設定になってます。

 

大石主税(赤西仁)

大石主税史実でも四十七士のメンバーに含まれる大石内蔵助の息子です。カイを冷遇していた父・大石内蔵助と違ってカイになつき、親友とも呼べる間柄に。

主君・浅野内匠頭の切腹後には、追放されちりじりになった赤穂藩士をかき集め、内蔵助とともに仇討ち準備を整えます。

武芸に長け、弓矢を得意とする若武者です。

 

浅野内匠頭(田中泯)

浅野内匠頭赤穂藩と藩に属するサムライたちを束ねる赤穂の主君。カイの命の恩人でもありますが、特に肩入れしたわけでも冷遇したわけでもなく、ただ温情で赤穂藩内で生活しても良いと対応しただけにすぎません。

鬼の子、忌み子としての扱いしか受けてこなかったカイにとって、人として扱ってくれた浅野内匠頭には並々ならぬ恩義を感じています。

吉良上野介の謀略で「殿中でござる事件」を起こし切腹、これを不服とする忠節を誓った藩士が仇討ちを、という物語のきっかけを作った人物です。

 

…という豪華キャストになっております。赤穂浪士をモチーフにしたお話なので赤穂藩士があと44人、さらに敵対する吉良家の人々・妖術使い・徳川幕府の要人など、ものすごい人数の方々がごった返しています。

一応衣装の色でどこ所属の登場人物か分かるらしいです。

  • 赤=浅野家・赤穂藩の皆さん
  • 紫=吉良家・悪者軍団
  • 金ピカ=徳川綱吉with幕府の方々

色だけでなく、独特のアジアンテイストな着物とともに登場人物をご堪能ください。

 

スポンサーリンク

まとめ

【47RONIN】は、間違いなく普通の時代劇をハリウッドでリメイクした作品ではありません。ただ、独特のファンタジー世界と凝った演出は見事に作り込まれてます。

  • ストーリーの根本にあるのは忠臣蔵の武士道
  • 赤穂藩士47人と吉良上野介率いる軍団との戦模様
  • 映像演出は日本というよりオリエンタル要素強し
  • 忠義に愛に妖術、魔獣。圧巻のイリュージョン時代劇

実はロシアでは、世界中で大ヒットした「X-MEN」シリーズのウルヴァリンを抜いて興行成績第2位に輝くほどの大盛況。【47RONIN】特設イベントも開催されて「ニホーン、サムラーイ、ブシドーー最高!」の一大ブームを巻き起こしたんだとか。

全くもって「忠臣蔵」じゃない四十七士物語ですが、作品中に描かれる武士道は確かにサムライスピリットでした。

ヨーロッパの童話や寓話がファンタジー映画になるように、日本の歌舞伎や人形浄瑠璃がファンタジー映画になった。そんな大らかな感覚で観ると、よく出来てるファンタスティックなイリュージョン時代活劇だと思いました。

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
歴史洋画
スポンサーリンク
れおんの言霊