【あやしい彼女】日本版のあらすじは?夢と恋と人情を描いた下町物語

邦画

ひょんなことから20歳になっちゃった、73歳のおばあちゃん。

もしも若返ることができたなら、あなたはどんな人生を送りますか?

見た目と中身のギャップに萌える、乙女(=おばあちゃん)の騒動を描いた映画【あやしい彼女】の世界へとご案内いたします。

 

この記事で分かること

  • あらすじ概要・出演キャスト
  • 予告動画・DVDブルーレイ情報

 

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【あやしい彼女】大ヒット映画のリメイク作品

たける
たける

あ!これって…。

REON
REON

…韓国映画をリメイクしたやつだね。

映画【あやしい彼女】は、2014年に大ヒットした韓国映画《怪しい彼女》のリメイク作品。

70代のおばあちゃんが若返り、若い頃の夢だった歌手になるチャンスが舞い込んでくるというお話です。

 

 

なんと。

同じストーリーの作品が4本もあるんです。

違いはというと、ストーリーの要となる劇中歌がその国々の懐メロ歌唱曲だというくらい。

日本版では、むかし懐かしの昭和歌謡が使われています。

え。昭和歌謡って何。

そんな若い世代でも、きっとその歌声に惚れるはず。

主演は倍賞美津子さんと多部未華子さん。

お2人の違和感ナシな同一人物っぷりと、昭和歌謡を歌う多部ちゃんの歌声が大きな見どころになっています。

若返りおばあちゃんが巻き起こす騒動と、下町人情を描いたファンタジックコメディ映画【あやしい彼女】です。

 

映画最大の見どころ、多部未華子さんが歌う挿入歌についにはこちら↓

映画【あやしい彼女】の歌は?多部未華子の本格歌唱5連発
映画【あやしい彼女】は、20歳に若返ったおばあちゃんの姿を描いたファンタジックコメディ映画。 若き日の歌手になる夢をもう一度と、天性の歌声で周囲を魅力していくお話です。 見どころは、若返ったおばあちゃん・大鳥節子を演じた多部未華...

 

映画【あやしい彼女】基本情報

あやしい彼女2016年 日本映画
ジャンルヒューマン・コメディ・ファンタジー
監督水田伸生
脚本吉澤智子
上映時間125分
出演多部未華子、倍賞美津子、要潤、北村匠海ほか
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【あやしい彼女】73歳がまさかの20歳に

物語の舞台は、昭和の面影が残る東京の下町。

スカイツリーが間近に見えるこの町に、瀬山カツという御歳73歳の元気なおばあちゃんがおりました。

 

  • カツは戦後の貧しい中を生き抜いた逞しい女性
  • さらに女手ひとつで娘を育て上げた
  • 今はその娘・幸恵と孫の3人暮らし
  • そんなカツは少々めんどくさい性格

 

たける
たける

東京〜ブギウギ♪随分とご機嫌なおばあちゃんだね。

REON
REON

…かなりの毒舌だがな。

いわゆるチャキチャキの江戸っ子なカツおばあちゃん。

彼女は歯に着せぬ物言いと威勢の良さが災いし、町内ではトラブルメーカーとして有名でした。

 

  • 毒舌とムチャ振りから起こした騒動は数知れず
  • 町内のあちこちで厄介者扱いされるのは日常茶飯事
  • 唯一の理解者は、戦後の苦楽を共にした幼馴染み次郎だけ
  • カツは次郎が営む銭湯でパートもしてる

 

たける
たける

今でも一家を支えてるのは、この私よ!

REON
REON

…そこもまた厄介なとこなんだよな。

口を開けば娘自慢と孫自慢、そして自分の苦労自慢ばかりするカツおばあちゃん。

やりたいことも欲しいものも、全て我慢して娘や孫のために一家を支えてる、ともよく言っています。

 

  • ある日、いつものように苦労自慢するカツに娘の幸恵が激オコ
  • …というのも幸恵は雑誌の編集長…だったが、つい最近降格に
  • 人知れず落ち込んでる時に苦労自慢とか…イライラするんですけど!
  • ていうか、自分の苦労人生を何でもかんでも私たちのせいにしないで💢
  • ということで、軽く親子ゲンカが勃発

 

たける
たける

あらら。親の心子知らず?

REON
REON

…さしずめ子の心親知らず、ってとこだろう。

娘や孫のためならば、どんな苦労もむしろ幸せなのに。

…というカツおばあちゃんの考えは、よくある親心です。

でも毎度毎度、「あなたのために自分を犠牲にしてきた」と言われ続けれたら?

それはありがたくとも恩着せがましい、嫌味に感じるのが子の心というもの。

 

  • 娘の本音を聞いたカツは、ショックのあまり家出
  • …と言っても行くアテはなく、近所の神社へ落ち込みに行った
  • …ら、古い写真館の灯りに吸い寄せられ、1枚の写真に釘付け

 

たける
たける

オードリー・ヘップバーンの写真だ!

REON
REON

…『ローマの休日』むちゃくちゃ素敵な映画だよね。

若い頃に憧れていた、往年の名女優オードリー・ヘップバーン。

写真の中のその美しさに、すっかり魅入っていたカツおばあちゃんですが、あるひとつの疑問を抱きます。

「こんなところに写真館なんてあったっけ?」

そう思い、ふと看板を見上げると…そこには「オオトリ写真館」の文字が。

 

  • オードリーと「オオトリ」…こりゃいいね
  • …ということで、カツおばあちゃんはここで写真を撮ってもらった
  • 親子ゲンカもすっかり忘れ、上機嫌で写真館をあとに
  • ところが商店街を歩いていたら、バイクに乗ったひったくりに遭遇

 

たける
たける

あたしのバッグ!こら待て返せーーー‼︎。

REON
REON

…自分で犯人追跡とか、ほんと威勢のいいおばあちゃんだな。

ひたすら叫び、ひたすら走り、その辺の男子高校生にも加勢を頼んだカツおばあちゃん。

最後は自ら犯人を取り押さえ、顔を見せやがれコノヤロー!したところ、思わず驚いてのけぞってしまいます。

犯人のヘルメットに反射して映っているのは、自分だけど自分じゃ…ない!?

ぅわあぁぁーーー!と取り乱したカツおばあちゃんが見たものは、なんと若かりし頃のピチピチな自分。

73歳のはずなのに、見た目だけ20歳へと一気に若返っていたのです。

 

一躍バンドの歌姫に

何がどうしてこうなった…。

戸惑いを隠せないカツおばあちゃんは、ひとり公園で悶々モン…。

そうしてあれこれ考えているうちに、ふと娘・幸恵が喧嘩の時に言ったひとことを思い出します。

 

  • あのとき幸恵が言ったのは、「自分の好きな人生を生きたらいいのに」
  • 自分の好きな人生…送っちゃいますか♪
  • ということで、まず美容院でオードリー・ヘップバーンの髪型にチェンジ
  • さらにブティックで『ローマの休日』ファッションにお着替え

 

たける
たける

くりくりパーマと柄on柄ファッションだったのに(笑)

REON
REON

…随分と垢抜けて、誰がどう見ても可愛い乙女だよね。

お洒落を楽しむ余裕なんて、少しもなかった若い頃。

ただ憧れて終わっていた自分を取り戻すかのように、着飾ったカツおばあちゃんはもうウッキウキです。

 

  • ついでにパート先の次郎の銭湯でひとっ風呂
  • …したはいいが、のぼせて倒れてさぁ大変
  • 次郎とその娘に助けられ、大鳥節子と名乗っちゃった
  • さらに成り行きで、次郎の世話になることに

 

たける
たける

大鳥節子って…どっから思いついたの。

REON
REON

…オードリーをモジって大鳥。節子は日本の大女優・原節子さんからパクったらしい。

見た目は20歳、中身はおばあちゃん。

そんなギャップを抱えた彼女は、瀬山カツ改め大鳥節子として、自分の人生を謳歌するようになっていきます。

 

  • ある日、商店街のイベントでのど自慢大会が
  • 歌が好きな彼女は「見上げてごらん夜の星を」を熱唱
  • 若い乙女がしっとり歌う姿に会場は大盛り上がり
  • ところがカツの孫の翼と、音楽プロデューサーに追いまわされた

 

たける
たける

翼くん、カツおばあちゃんって気付い…

REON
REON

…たんじゃなく、バンドのボーカルを頼んできたんだよ。

実は孫の翼くん、大学生に通いながらプロのミュージシャンを目指しています。

そしてカツおばあちゃんも、歌手になるのが若い頃の夢。

若返った今なら、そのチャンスが来るかも知れない…。

そう思った彼女は、大鳥節子として孫のバンドにボーカルとして加入することにしたのです。

 

  • ただ、翼くんのバンド「あやしい彼女」は過激すぎるパンクバンド
  • 呆れた節子は歌の何たるかを語り、「真っ赤な太陽」を歌った
  • バンドメンバーも感動し、パンクをやめて音楽性を路線変更
  • 路上ライブで「真っ赤な太陽」を披露したところ、ネットで話題に

 

たける
たける

パンクロック時代は全然だったのに(笑)

REON
REON

…昭和歌謡と節子の歌声が、今の時代に新旋風を巻き起こしたんだろうね。

そんな「新生・あやしい彼女」のバンド人気は、有名な音楽プロデューサー・小林拓人の耳にも入ります。

実は彼、のど自慢大会で節子の歌声に惚れ、翼くんと同じく節子を追い回していたお方。

あの時の歌声のバンドということで、「あやしい彼女」の全面プロデュースに乗り出してきたのです。

 

  • バンド「あやしい彼女」は、時別出演枠でTVの音楽番組にも出演
  • 人気に火がつき、メジャーデビューの話も
  • ただしデビューの条件は、ロックフェスでオリジナル曲を歌うこと
  • バンドが全ての翼くんが作詞作曲するも、なかなかOKが出ず

 

たける
たける

いっそのこと、誰かに曲を書いてもらったほうが…。

REON
REON

…って弱気になってる翼くんを、節子がガツンと励ましたよ。

ついてるモン、ついてんだろ。頑張りな!

そう言ってナニをギュっと握りあげる節子の姿は、まるでカツおばあちゃんのよう。

いつも自分を励まして応援してくれたおばあちゃんを思い出した翼くんは、寝る間も惜しんで新曲作りに励みます。

そんな頃、節子はよく行動を共にするようになった小林プロデューサーに恋心を抱くように。

忘れていた甘酸っぱい気持ち、大好きな歌を目一杯歌える喜び。

このまま恋も夢も醒めないことを願った節子ですが、あるとき元に戻る方法を知ってしまいます。

それは時間の経過がもたらすものではなく、自分の意思で決めること。

複雑な思いを抱えたままロックフェスを迎えた節子は、会場で大きな選択を迫られることになり… というのが大まかなあらすじになります。

 

映画【あやしい彼女】

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【あやしい彼女】下町人情の登場人物たち

かわいい顔して、言うこと成すこと若者らしくない。

不思議な魅力の乙女を取り囲む、人情味あふれる登場人物たちをご紹介いたしましょう

 

大鳥 節子(多部未華子)

大鳥節子は、20歳の姿に若返りしちゃったおばあちゃん。

73歳の毒舌はそのままに、年齢不詳の不思議な魅力を放ちまくる主人公です。

歌手を夢見て様々な昭和歌謡を熱唱。

演じた多部未華子さんは、この役をやるにあたって歌の猛レッスンを積みました。

驚くほど心に沁みるその歌声は、ぜひCDデビューして欲しい美しさです。

 

瀬山 カツ (倍賞美津子)

瀬山カツは、ひょんなことから若返っちゃう73歳のおばあちゃん。

近所の商店街で並んで歩く邪魔な高校生に絡んだり、靴屋で無理な値引きをおねだりしたり。

老害というほどではないけれど、ちょっと図々しい一面があります。

20歳の姿を演じた多部ちゃんは、倍賞美津子さんの作り上げた「瀬山カツ」を研究して、同一人物になりきったそうで。

ベテラン名女優から学んだことは、さぞ多かったのではと思います。

 

瀬山 幸恵 (小林聡美)

瀬山幸恵は、毒舌おばあちゃん・カツの一人娘。

ファッション雑誌の編集長でしたが、もう感覚が古いという理由で降格に。

あのオバさん、いつのセンスって感じでウケるんですけどーwww

…なんて陰口たたきく同僚にも、笑顔でぐっと我慢する人格者です。

不在になったカツを探すうちに、歩んだ辛い人生を知り、母への想いを再確認していきます。

決して出しゃばらず、でも存在感は失わない小林聡美さんの演技は、いつみても癒されます。

 

瀬山 翼(北村匠海)

瀬山翼は、幸恵の1人息子でカツの孫。

就活もせずにバンドの練習ばかりしていることが、カツ&幸恵の親子ゲンカの発端になりました。

それでも彼のバンド熱は、趣味を超えた真剣なもの。

ボーカル女子が就活のために抜けてしまったところで節子と出会い、メジャーデビューまで漕ぎ着けます。

演じた北村匠海氏は実際に、DISH//というグループで音楽活動を行なっています。

今作では「あ”あ”…ア”ーー」というパンクな歌声を一瞬披露していますが、ギタリストとして登場。

整った顔立ちや演技だけでなく、演奏にも是非ご注目ください。

 

中田 次郎(志賀廣太郎)

中田次郎は、幼い頃からカツに世話になってる大親友の幼馴染み。

カツに惚れてる節があり、しばらくして大鳥節子がカツであると気付きます。

気付いたあとは何かとフォロー、節子になったカツが恋をしても応援する優しさも。

ラストではカツと同じ手段で次郎も若返り、野村周平氏が20歳の次郎役でチョイ出演しています。

 

小林 拓人 (要潤)

小林拓人は、業界でも有名な敏腕音楽プロデューサー。

最近のありきたりな音楽にうんざりしていたところで、自分が求める歌声を持つ大鳥節子と出会います。

次第に節子を想うようになり、運命のイタズラな恋模様も見どころのひとつ。

相変わらずキリっとイケメンな要潤さんが、優しくもあり厳しくもあるプロデューサーを好演しています。

 

…と、この他に、カツおばあちゃんの毒舌仲間マダム、写真館の主人、フェスに参加するバンドなどが登場。

若返りおばあちゃんがもたらす奇跡の騒動から、元気を貰える作品 となっております。

 

 

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【あやしい彼女】感想まとめ

見た目と中身にギャップがありすぎて、あやしい魅力を振りまく不思議女子。

その正体はなんと、20歳に若返った73歳の毒舌おばあちゃんでした。

  • おばあちゃんは何かと騒動を起こす問題児
  • 娘にも自分アピールして親子ゲンカ
  • いじけて家出して写真撮ったら、姿形だけ若返り
  • 夢に恋にと青春を謳歌し、歌手デビューのチャンスまできた!

戦争孤児だから逃げ足が早く、貧しい中で育ったからすごく愛情深い。

今作の主人公・瀬山カツとは、そんなイメージで生まれた人物像です。

同じ苦労をさせないため。

誰よりも我が子や孫のために苦労してきた頑張り屋さんですが、いかんせんめんどくさい(笑)

でもその厄介さが人間臭くて、肝心なときに炸裂する江戸っ子人情がまたリアルで。

なんだかとっても憎めないキャラクターなんですよね。

思いがけず人生やり直しのチャンスがきて、夢を叶えるチャンスもきて、つい応援したくなってきます。

笑顔あり・変顔ありと、くるくる変わる表情も楽しくて、年齢を問わない天真爛漫なカツと節子からは、沢山の元気を貰えるかと思います。

映画【あやしい彼女】は、主人公の生き様と澄んだ歌声に優しく包まれる傑作 でした。

 

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