【シャイニング】あらすじも怖いが顔も怖い!ネタバレなしで狂気を考察

ホラー

モダンホラーの巨匠として名高い小説家スティーブン・キング。

どのシーンも絵画のようにインパクがあり、独特の映像演出で有名なスタンリー・キューブリック監督。

2人の天才が生み出した、誰にでも起こりうる追い詰められた狂気を描いた名作映画【シャイニング】の世界へとご案内いたします。

 

この記事でわかること

  • あらすじ概要・出演キャスト
  • 予告動画・動画配信サービス・DVD情報

 

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【シャイニング】忍び寄る狂気

たける
たける

映画チョイスする時って、ビジュアルも重要だよねー。

REON
REON

…これは強烈過ぎるがな。

ポスターやDVDジャケット、果てはTシャツにまでされている今作【シャイニング】の有名なワンシーン。

中学生くらいの時、ふと空いている自室のドアに目を向けたら3歳上の兄がこの顔で佇んでいたことが。

それ以来この作品のこのビジュアルは、私にとって今でも若干トラウマになっています。

  • ぶち破ったドアの隙間から覗かせる狂気の表情はインパクト大
  • 映画を観ていなくても、このワンカットだけで充分悪夢にうなされる
  • 鑑賞するのを躊躇うほど怖そうな予感
  • …が、映画【シャイニング】は、そんじょそこらのオカルトホラーや幽霊モノとは異なる異質な作品

ちょっとワケありなホテルを舞台に、閉鎖的な世界に追い込まれたらごく平凡な人間も狂気に支配されてしまう…

そんな可能性を示唆する不思議ワールド展開のキューブリック映画が【シャイニング】 です。

 

映画【シャイニング】基本情報

シャイニング1980年 アメリカ映画
ジャンルホラー
監督スタンリー・キューブリック
原作スティーブン・キング
上映時間119分
出演ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、ダニー・ロイド他
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【シャイニング】あらすじと考察と

引用Google Map

物語の舞台はアメリカ・コロラド州。

ロッキー山脈の一部を含むこの州は、アメリカ大陸内で異常気象の起きる頻度が高いことでも有名な地域です。

  • コロラド州内のロッキー山脈には、4000m以上の山が54峰もある
  • 雪解け水が流れる川や湖、平原が広がる台地も
  • 自然豊かなため、山岳スポーツやキャンプ地、国立公園など観光業が盛ん
  • ただし地形が複雑な分、気候も複雑。冬季は休業するホテルも
たける
たける

雪山ならスキーやスノボも楽しめるだろうに、冬季休業なの?

REON
REON

あぁ。宿泊客や従業員にもしものことがあった場合、対応しきれないからな。

コロラド州の山あいにあるホテルが賑わうシーズンは、主に5月頃から9月末あたりまで。10月には早くも雪が降りはじめ、真冬にはとんでもない豪雪に見舞われます。

通行止めになる道路が続出し、電話線も雪の重みで断線して不通。仮に連絡可能でも、吹雪ならば救援ヘリも飛べない事態に。

ということで、とくに山上にある観光客目当てのホテルの多くは、1年の半分が開店休業状態です。

  • 山の展望が自慢の老舗『オーバールック・ホテル』も冬季休業するホテルのひとつ
  • 冬季休業の間は、宿泊客も従業員も一斉に退去
  • そんな冬季休業目前の『オーバールック・ホテル』を訪れる1人の男性が
  • 彼の名はジャック。小説家を目指す妻子持ちだが、現在ニート真っ只中
  • ホテルの管理人として一家で住み込むため、採用面接にやって来た
  • 毎日違う場所をボイラーで暖めたり、雪害で損壊した施設の修繕などが主な業務
たける
たける

えー。いーなぁ。こんな立派なホテルが貸し切り状態?

REON
REON

…だからといって、良いことばっかじゃないぞ。

ただならぬ黒歴史

広くて清掃も行き届いた綺麗なホテルを、ひと冬の間貸し切り状態で独占。

そんなお役目・管理人候補としてジャックが訪れた『オーバールック・ホテル』は、70年を越える歴史ある老舗です。

長年沢山のお客様をおもてなしし続けていますが、実は立地絡みのいわく&黒歴史が。

  • 元々コロラド州は、13,000年前からインディアン居住地だった
  • 金脈発見で白人が押し寄せ、白人VSインディアンの血生臭い土地抗争が
  • 沢山のインディアンが命を落とし、ロッキー山脈付近に埋葬されている
  • 『オーバールック・ホテル』は、そんなインディアン埋葬墓地だった土地に建てられた
  • さらにジャックの前任にあたる管理人が、妻子を斧で惨殺し自殺という事件も
たける
たける

…え。ヤバそうな土地でヤバそうな惨殺事件て…インディアンの怨念?

REON
REON

…っていうようにも見えるが、インディアンと事件とは無関係っぽいな。

土地があって人がいれば、どこであろうと何かとイザコザは付き物です。

「老舗だとか由緒あるという肩書きの土地家屋=呪われている・憑き物が」というのは、もはやお約束。

  • とはいえ『オーバールック・ホテル』にインディアンの霊などは出ぬ
  • 惨殺事件は怨霊悪霊の仕業ではなく、一種の閉所恐怖症キャビン・フィーバーが原因
  • キャビン・フィーバーとは外界との交流が途絶えたことで追い詰められた心理のこと
  • 狭い広い関係なく、閉塞空間に置かれることで思考が偏り精神に歪みが
  • 独りなら鬱に、数人なら相手との些細な言い争いを発端に暴力に発展
  • 極端な反発や幻覚も見るようになり、最悪殺し合いに
たける
たける

じゃぁ、前のホテル管理人さんの事件は、キャビン・フィーバーのせい?

REON
REON

…っていう風に地元警察もホテルの支配人も思ってる。

幽霊よりも怨霊よりも、これは厄介な事態です。なぜならキャビン・フィーバーは誰にでも起こりうる精神心理だから。

自らの意思で引きこもって外界を遮断しようが、仕方なく外界から遮断されようが、隔離された空間で追い詰められる状況は同じです。

  • 閉塞空間に置かれる人数が増えるほど、誰かがキャビン・フィーバーに陥る可能性が
  • 事件を起こした前管理人は、妻と7歳くらいの双子の娘の家族連れだった
  • 今回管理人になるジャックも、妻と6歳の一人息子という家族連れ
  • 家族環境の類似もあって、支配人はちょっと心配

しかしこうしたホテルの黒歴史、キャビン・フィーバーの恐ろしさを聞いてもジャックは一向に動じません。

むしろ自分が適任であることをアピールし、無事ニートを脱却することになりました。

 

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【シャイニング】現実と妄想の曖昧な境界線

ジャックが無事にホテル管理人に採用されたワケ。

それは自信満々に、こんな理由を並べて「うちの家族は大丈夫」と言ってのけたから。

  • ジャックは無職だが、いちおう小説家のつもり
  • 冬季休業で誰もいない静かなホテルは、執筆活動にうってつけ
  • 妻ウェンディも息子ダニーも、何にでも興味を示すポジティブ思考。ここで退屈することはない
  • 息子ダニーはまだ6歳。文字や勉強を教える良い機会
  • そもそもダニーはちょっと変わってるから、一人遊びが得意だし問題ない
たける
たける

え、ダニーってぼっちなの?

REON
REON

…いや。心の友トニーがいるよ。

心の友トニーって誰やねん…というと、ダニーの口の中に住んでる人。

いや、ますますもって誰やねん!というと、ダニーには未来や人の心の中を覗き見出来る超能力があるんです。

  • 「トニー」とは、ダニーの超能力を表す別人格みたいなもの
  • ダニーは「トニーの言葉」として時々先のことや相手の考えがわかる
  • 実はオーバールック・ホテルの料理人ハロランも似たような能力の持ち主
  • ハロランの場合は、口を動かさずとも自分の祖母と会話ができるテレパシスト
  • こういう特殊な超能力のことを『シャイニング』と呼んでいる
たける
たける

おー。じゃぁダニーとハロランさんが今作の物語の軸だね。

REON
REON

…いや、完全に脇役だ。ダニーはちょこっとは主役級だが。

たける
たける

え…だって映画タイトル【シャイニング】じゃん。

そう。今作はタイトルにある『シャイニング』の意味がさほど強調されておりません。

せっかく超能力者が2人もいるのに、ホラーな展開を超能力でなんとかする…という展開にはなりません。

じゃぁ一体どんな恐怖が?

それはこのあと、いかにも凡人らしからぬお顔のジャックが案の定狂気に満たされていく…という展開になるんです。

蝕まれた思考

とにもかくにも「うちの家族は大丈夫」と豪語していたジャック。

…ですが、彼は己の過信とそこにひそむ落とし穴に気付かぬまま、自滅への道を歩み始めます。

  • 家族惨殺事件を起こした前管理人は、呑んだくれで野心も向上心もないつまらん男
  • キャビン・フィーバーに陥るのは、呑みすぎとやる気のなさだとジャックは思ってる
  • 過去に酒でトラブったことがあるけれど、自分はグっとこらえて禁酒中だからセーフ
  • さらに言うと創作と執筆、芸術家になりたい向上心と野心に満ち溢れているオレってイケてる
  • …が、もっぱら管理人としての仕事は妻ウエンディの役目
たける
たける

あらら(汗)ジャックが管理人として雇われたんじゃないの?

REON
REON

…だよな。食事の用意もダニーの相手も、ウエンディママの役目だよ。

ここオーバールック・ホテルの庭園には、お散歩ついでに頭も使う巨大な生け垣の迷路があります。

ダニーは晴れた日にはウエンディママと迷路で遊び、そうじゃない日は広いホテル内でひとり三輪車暴走族を楽しむ日々。

一方ジャックパパときたら、オレってイケてると思い込み、管理人業務もダニーの世話も全てウエンディママ任せ。

執筆と言う名の引きこもりの日々を送っておりました。

たける
たける

あ…れ?キャビンフィーバーって、引きこもりも良くないんじゃなかったっけ。

REON
REON

…そう。外に出て少しでも日差しを浴びて身体を動かせば、予防になるんだがな。

  • 宿泊客から従業員。皆が引き上げてから1ヶ月。早くもジャック家族に変化が
  • 執筆活動が捗らないジャックは、イライラしてウエンディに八つ当たり
  • それでもウエンディはせっせと管理人業務をこなし、電話線が切れて無線機だけが外部との連絡手段であることを知る
  • いちおうシャイニングなる能力者ダニーは、ちょっと怪奇現象に遭遇
たける
たける

ホラーな展開になってキターー!

REON
REON

…閉鎖的な空間ってだけじゃない怖さの始まりだな。

ジャックがイライラし始めたのは、同じ場所・同じこと・同じ顔。ただ繰り返すだけで刺激のない生活で、思考が偏ってきたからかと。

ダニーに起こった怪奇現象は…やっぱりお約束に従って、いわくつきには憑き物が付き物だから。

ダニーは何かが見えてしまっただけでなく、実害も伴うことになってしまうんです。

逸脱した理性の出口

初めてこのホテルに着いたその日から、実は双子姉妹の霊らしきものを目撃していたダニー。

しばらくしてホテル内ひとり三輪車暴走族になっている時に、血まみれになった事件現場らしき過去も見えてしまいます。

  • 同じシャイニングパワーを持つハロランからは、何か見えてもそれは過去が残した痕跡なだけと教わった
  • 心の友トニーからも、全ては本の中の出来事みたいなもので、現実ではないと諭された
  • それでもなんとなく怖さを感じる客室237号室が気になって仕方ない
  • …と、ある日何かに導かれるように、ダニーは客室237号室へ
  • これまで曖昧だった「見える過去の痕跡」が現実に
たける
たける

…見えただけじゃなくなった?

REON
REON

…くっきりと首に襲われた跡が残った。

そんなダニーの異変に気付いたウエンディママは、ジャックがダニーを襲ったと決めつけ罵ります。

ここは他に誰もいないホテルであること・3年前にジャックが酔った勢いでダニーに怪我をさせた前科があることを理由に。

  • ジャック自身、家族を手にかける悪夢を見て凹んでいた
  • 追い討ちをかけるかのような濡れ衣にひどくご立腹
  • イラついてホテル内のバーに行ったら、バーテンダーと酒…という幻覚を見るように

こうして家族の中で大きな亀裂が生じたのをきっかけに、ジャックの妄想とも現実とも取れる曖昧な狂気の世界が広がります。

ダニーの証言で何かがこのホテルに潜んで居ることも明らかになるものの、ホテルに染み付いた過去の残穢とジャックの狂気が混濁。

事態は最悪の展開へと発展してしまい…というのが大まかなあらすじになります。

 

スティーブン・キングの原作を、独特の世界観に作り変えたキューブリック監督映画【シャイニング】

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【シャイニング】主な登場人物

今作で描かれる恐怖は、血がブッシャーーでもなければ、いきなりバーン!と出てくる何かでもありません。

確かに憑き物の存在はあるけれど、そんなことより怖い人間の狂気。

それを体現・表現し、ジワる恐怖を撒き散らかす登場人物たちをご紹介いたしましょう。

 

ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)

ジャック冬季休業中のホテルの管理人として雇われた主人公。

今はしがない・売れない・そもそも書けてない自称小説家です。

今作の怖さの頂点、変わりゆく心の歪みを、本当に性格歪んでそうな人にしか見えない名演技で魅せてくれるジャック・ニコルソンが好演。

序盤、まだ管理人面接の段階の表情と、あのトラウマ級の不敵の笑みに至るまで。

ぜひ変わりゆくジャックの表情に注目していただけたらと思います。

心ゆくまで狂気に支配されたい方はこちらもどうぞ。私は未だ残るトラウマのせいで、これを着る勇気はありません(笑)

あぁ、でもこっちならトラウマ級の怖さより、不気味系の可愛さがあるかも。

ちょっと道行くシャイニングファンから注目されること請け合いです。

道行くシャイニングファンがいるのか不明ですが(笑)

 

ウエンディ・トランス(シェリー・デュヴァル)

ウエンディはなんでもこなす反面、夫に対して従順すぎる一面もあるジャックの妻

次第にピリピリするジャックの様子を心配しつつ、やっぱり気が触れてしまったジャックから我が子を守るために奮闘します。

恐怖の表情を演じ切ったシェリー・デュヴァルは、ジャック・ニコルソンの演技に負けないようにと、キューブリック監督が本当に彼女の精神を追い詰めて引き出したそうな。

そんな鬼のようなキューブリック監督のことも、監督の思惑通り大きく見開いた眼で怖すぎる表情を演じきったシェリー・デュヴァルのことも、今後私の中では新たなトラウマになりそうです。

 

ダニー・トランス(ダニー・ロイド)

ダニー『シャイニング』と呼ばれる超能力を持つ男の子。ジャックとウエンディ夫妻の一人息子です。

ダニーの変わった能力は、子供の純真さが作り出す妄想ではなく、トニーという別人格によって未来予知が少し出来るくらい。

演じたダニー・ロイドは、今作デビューの6歳児。5000人の子役候補の中から大抜擢されました。

現在ダニーくんは、やや頭髪が寒そうですが、可愛らしい目は健在。俳優を続けているわけではなく、ケンタッキー大学で生物学の教授に…と成長いたしました。

 

…と、この他には前管理人グレーディーやその双子の娘、誰だか分からんバーテンダー、真っ裸の美女…からの老婆、ジャックの息子ダニーと同じ能力を持つホテルの料理人ハロランなどが登場。

どこまでが現実でどこからが妄想なのかという曖昧な時間軸の流れ。

その中で、境界線のように活用されている「鏡に映るもの」が注目ポイントになっています。

 

 

そもそもそんなにキング原作とキューブリック映画は違うの?

今作【シャイニング】の世界観を生み出したのは、紛れもなくホラー小説家であるスティーブン・キング。

…ですが、原作とは違う世界観に仕立て上げ、キングの創作から大きく外れていると物議を醸し出す映像に仕上げたのがキューブリック監督です。

たける
たける

巷でやいのやいの言われてるけど、そんなに違うの?

REON
REON

…うん。まぁ確かに物言いが付くだけのことはある。

どこら辺がどう違うの?というのを、ザックリといくつか挙げてみました。はい、こちら↓

 

  • 原作では、主人公ジャックの心理変化・狂気に至るまでの時間経過が長い(映画ではわりとマッハで狂気に)
  • 狂気に堕ちる理由が、原作ではホテルそのものの悪意(映画では閉塞感のみ)
  • タイトルにもなっているシャイニングの重要性が全然違う(映画ではダニーが怖いものを見るにとどまる)
  • 結果的には原作も映画もジャックは狂気に満ちるが、そもそも結末に向かうまでの過程が違う

 

丁寧な心理描写をすっ飛ばし、主人公ジャックの人物像や息子ダニーのシャイニング能力をもすっ飛ばしてあるのが、キューブリック監督の映画【シャイニング】となっております。

とはいえ、今作の良さは曖昧な中で鑑賞者が独自の解釈を導く余白を残し、視覚的にも強い印象を残す映像美。

これはキューブリック監督にしか表現できない類稀なる世界観かと。

なので、独特のキューブリック節の解読のためにキングの原作を読んでも、その答えは原作にはありません。

別物として「今度はキング節のシャイニングな世界を知りたい」と思って原作を手にすると、【シャイニング】の世界を二度楽しめるかと思います。

 

 

 

 

今作【シャイニング】の続編も公開!

なんやかんやと物議を醸していた映画【シャイニング】

確かにスティーブン・キング節の原作は、のめり込む面白さがあります。

そしてキング原作には、『シャイニング』の40年後を描いた続編《ドクター・スリープ》という続編小説が。

その映像化作品も2019年11月29日(金)から公開されました。

キューブリック監督作品とは違って、原作者スティーブン・キングらしさが溢れる映画に仕上がっています。

 

40年の時を経て、シャイニングの恐怖が再来!2019年11月29日公開【ドクター・スリープ】

舞台は再びあの《シャイニング》のホテルへー。

かつて惨劇に見舞われたダニーは40年経った今、あのときと同じ『REDRUM』と書かれた謎のメッセージを目にすることに。

そんな折、ダニーの周囲で子供ばかりが狙われる不可解な連続殺人事件が。

偶然知り合った特別な力を持つ少女アブラとの出逢いで、あの惨劇の現場となったホテルに向かうことになったダニーを襲う新たな恐怖とは?

原作はスティーブン・キングのシャイニング続編小説、監督はマイク・フラナガン。

大人になったダニーをユアン・マクレガーが演じる予告動画はこちら↓

 

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【シャイニング】まとめ

観る前から充分怯えるインパクト大の映画【シャイニング】

演出やストーリーの難解さから様々な感想が飛び出す魔性のホラー作品です。

  • 舞台は、冬季休業中に宿泊客も従業員も不在になる老舗ホテル
  • 誰もいないホテル施設の管理人として、隔離生活を送る家族の物語
  • 閉塞空間で歪み始めた人間の精神と狂気の恐怖を描いた作品
  • 原作はS・キング、映像監督はS・キューブリックという、贅沢なホラー巨匠の共演

主演のジャック・ニコルソンを始めとするキャストの高い演技には圧倒されまくりです。

さらにオカルトや幽霊話ではないストーリーに引き込まれ、観終わったあとにはもうグッタリ放心。

映像の中に隠された伏線のような演出を何度も頭の中で反復して、あそこはこうだったからこういう繋がり?とか、あれは結局どういう意味?とか、余韻が残りまくります。

特にたびたび映し出され、脳内に焼きついた色鮮やかな絨毯。

カラフルというわけではないのに、ジャックの狂気とも重なって見え始めてしまい、こっちまで精神が蝕まれていくかのような感覚に陥りそうでした。

さらに絨毯の幾何学模様は、その規則性が普遍的な静・徐々に変化するジャックの表情が動、という対照的な演出になっている気がします。

映画【シャイニング】は、キューブリック監督が作り込んだ理知的な映像演出に飲み込まれ、現実の中にある非現実の世界に引きずり込まれる感覚に恐怖を感じる作品 でした。

 

 

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