受けた痛みを思い知るがいい。
イジメられて命を落とし、呼ばれて飛び出て惨殺しまくるスプラッターな怨霊ホラー。
血がダメな人にはオススメできないけれど、新手の復讐劇が斬新な映画【デッド・ガール】の世界へとご案内いたします。
この記事でわかること
- あらすじ概要・出演キャスト
- 予告動画・動画配信サービス・DVD情報
【デッド・ガール】原題はSOME KIND of HATE
血塗れブッシャーーーー!
だけじゃなく、痛々しくて見てられん…。
今回お届けする映画【デッド・ガール】は、《デッドガール》ではないほうのスプラッターホラー作品です。
映画タイトルで検索すると、だいたい《デッドガール》というゾンビ系がヒットしちゃうんですが、そっちではありません。
- 原題は『SOME KIND of HATE』ある種の憎しみという意味
- 怨霊となった女子が斬新な手口で復讐していく血みどろホラー
- 最凶だけどメンタル弱く、メンヘラ感が抜群にパンキッシュ
いじめられっ子が怨霊となり、いじめを行う者どもに制裁を…という類のお話ですが、そんなありきたりな展開では終わらないところが見どころ。
容赦ない惨殺っぷりに度肝を抜かれ、痛くてイタい映画 が【デッド・ガール】です。
映画【デッド・ガール】基本情報
デッド・ガール(SOME KIND of HATE) | 2015年 アメリカ映画 |
ジャンル | 怨霊復讐ホラー |
監督・脚本 | アダム・エジプト・モーティマー |
上映時間 | 82分 |
出演 | ローネン・ルビンスタイン、グレイス・フィリップ、シエラ・マコーミック他 |
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【デッド・ガール】つきまとうイジメの悪意
物語の始まりは、いつもボッチな男子高校生の様子から。
家では酒乱親父に蔑まれ、学校ではマウンティング喰らってイジメられてばかりのリンカーンが主人公です。
- ある日いつものようにイジられ、ついカッとなっていじめっ子に反撃
- 顔にフォークぶっ刺す凶行に及び、更生施設送りに
- ただし施設は胡散臭い「心の目」とかいう新興宗教じみた砂漠の辺境
- リンカーンは、問題児揃いのこの施設でもイジメのターゲットに
イジメられるほど陰気臭くもないのに。
色白でロン毛、クールな佇まいがイケ好かないんじゃない?
親に問題がある者、つるんでヒャッハーしまくった者、ハッキングしてエロ画像を学校のパソコンで流した者。
そんなヤンチャな行いを、共同生活を送りながら改心するという名目の施設ですが、その実態は大した指導もなく。
集められた若者どもは、わりと好き勝手な寮生活を送っておりました。
- 実は同室の男子がリンカーンの「フォーク事件」をみんなに吹聴
- それを聞いたオラオラ男子ウィリーがリンカーンを挑発
- 理由は「なんとなく」気に入らないから
- なにかと喧嘩をふっかけ、執拗にイジメ始めた
なんだよ、同室の男子のせい?
…結果的にはそうなるが、悪意はなかったらしい。
よくありますよね。
良かれと思って余計なお節介になっちゃうパターン。
おかげでリンカーンは一目置かれて優位に立つどころか、逆に負けず嫌いの男子ウィリーの反感を買ってしまったのです。
- ただし元チアリーダー女子、施設でも人気者のケイトリンとお近付きに
- 「カッコいい♡」と、ちょっとロマンスにも発展
- …するも、ウィリーのイジメもエスカレート
- 更衣室で半ケツ丸出し、お尻ぺんぺん&写真まで撮られた
ムキーー!これは1発お見舞い…
したけど、本当は暴力に頼りたくないんだよ。
いつもボッチ、いつもいじめられ、ストレスたまりまくってくるリンカーン。
理性を失って反撃してしまう暴力的な衝動を嫌い、なんとか怒りを抑えようとその場から逃げ出します。
そうして施設の雑居棟の地下室に引きこもり、漏らした愚痴が惨劇の始まり でした。
呼ばれて飛び出てメンヘラ怨霊
『くっそ。みんな死んじまえ』
何度もそう口走り、愚痴ることでイジメに耐えたリンカーン。
- そんな悲痛な苦しみに呼応するかのように、どこからか声が
- 「リンカーン。私と一緒に殺しましょう」というナゾ女子現る
- 彼女はこの施設のこの地下室で命を落とした怨霊モイラ
出た、怪しい怨霊!
…リンカーンは幻覚や幻聴かと思ったっぽいが。
ところが数日後、施設でのっぴきならない事件が起こります。
あのオラオラないじめっ子・ウィリーが自殺してしまったのです。
- ウィリーはカミソリで首をかき切り、血まみれ即死
- 腕には「卑怯者」という遺書めいた切り傷の文字も
- 施設教員・施設生みんな集まってウィリーの自殺を追悼
- リンカーンは「死んじまえ」と独り言の愚痴、心の悪意を反省
反省って…リンカーン悪くないじゃん。
…それでも全くの無関係ではないと思ってる。
ウィリーの自殺は、リンカーンを虐めた心苦しさが動機と断定。
少なからず彼の死に自分が関わっていたことが気がかりなリンカーンは、自殺現場の血の跡を掃除して彼を悼むことにいたしました。
- モップをかけ、タワシで血痕を洗い流していたら壁に血文字を発見
- 「あなたのために殺ったのよ モイラ♡」というメッセージが
- 少なからずどころか自分のせいであることが判明
- さらにモイラは他のイジメっ子も惨殺し始めた
壁の血文字のMoiraの「i」の点が、ハートになってる(笑)
…だけじゃなく、メイクもファッションもスゴいぞ?
リンカーンの愚痴に共鳴し、呼ばれて飛び出てジャジャじゃじゃーん♪…しちゃってた怨霊モイラ。
どうやら彼女はカミソリの傷が死因だったらしく、カミソリに異様なこだわりが。
それは眉毛剃りの片刄とかじゃなく、切れ味鋭い両刃タイプ。
しかもカミソリをいくつも連ねたネックレスがチャームポイントという、ぶっ飛んだメンヘラ感だだ漏れの怨霊でした。
- 怨霊モイラの制裁手段もメンヘラそのもの
- なんと自傷すると相手に跳ね返るという一心同体型の殺戮手口
- 怨霊だけど、相手と同じ痛みは感じる
- 怨霊だから、脅威の回復力でほぼ無敵
つまり、モイラが首を切れば相手の首から血がブッシャー。
相手に直接致命傷を負わせるのではなく、あえて自分に致命傷を与えて報復するのがモイラ流です。
……いや、何しとん。モイラちゃん(笑)
なにも自分も痛い目に遭わんでも…という手口が斬新過ぎて、これにはちょっとびっくりです。
そんな怨霊モイラと対峙したリンカーンは、『殺して復讐なんてやりすぎだ、このクズ野郎!』と彼女を罵ります。
だって確かに愚痴って『みんな死んじまえ』とは言ったけれど、そんな報復を本心から望んでいたわけではないから。
するとここで、またもやびっくりなメンヘラが発動。
同じ想い・同志だと思っていたリンカーンに存在を否定され、凹んでいじけて病んでモイラは消滅してしまいます。
…あぁ、なんちゅうめんどくささ(笑)
殺戮手口もメンヘラならば、消滅理由もメンヘラだなんて。
こうして血まみれのグロ怖さも吹き飛ぶ愉快な設定で、いとも簡単に怨霊退散!
…かと思いきや、そうは問屋がおろしません。
なんとリンカーンとちょっとラブラブになったケイトリンが、再び怨霊モイラを召喚。
事態は最悪の展開へとこじれてしまいます。
そもそも怨霊モイラの「自傷して相手を殺す」という惨殺手口は、相手の共感が欲しかった証です。
相手と痛みを分かち合えば、苦しいのは自分だけじゃないと思えるから。
そんなめんどくさいメンヘラの願いはただひとつ。
同じようにイジメられた辛さを嘆く者の声に共鳴し、参上し、同じ悲しみを分かり合いたかっただけ。
ひとり寂しく死を迎えたモイラは、もうひとりぼっちじゃないと思える仲間が欲しかっただけです。
だから同じようにイジメられ、辛い思いをしたリンカーンとはきっと分かり合えると信じてたのに。
それなのに、再登場しても分かり合うことは叶いませんでした。
そうしてとうとう怨霊モイラのメンヘラは大暴走し、『みんな死んじまえ』と惨劇はさらにヒートアップ。
自傷しても傷を与えられても相手にそのまま跳ね返る、最凶メンヘラ怨霊をどうにかすることは出来るのか… というのが大まかなあらすじになります。
【デッド・ガール】色々こじれてる登場人物たち
出てくる奴らはどいつもこいつも困ったちゃんばかり。
イキがる・イジける・Mっ気アリとか、こじらせメンヘラだらけの登場人物をご紹介いたしましょう。
リンカーン(ローネン・ルビンスタイン)
リンカーンは、いつでもどこでもイジメの対象になってしまうイケメン主人公。
ナヨナヨっちそうに見えて、最後は漢を魅せる理性ある男子です。
演じたローネン・ルビンスタインは、海外ドラマ「9-1-1 : Lone Star」で消防士役のお方。
今作では顔が見えにくい邪魔くさいロン毛ですが、話し方と声に色気があるので、じっくり見惚れてください笑
ケイトリン(グレイス・フィリップ)
ケイトリンは、リンカーンに気がある更生施設仲間。
元チアリーダーで、施設に来る前はイジメを主導していた側の女子です。
イジめた相手が自殺してしまい、以降イジメられる人を救いたい、償いたいと思うように。
一見まともそうですが、自傷の痛みで快感を覚えるというMっ気アリな隠れメンヘラ系。
ホットパンツが素敵にお似合い、エキゾチックな色気も振りまくストーリーの中心人物でもあります。
モイラ(シエラ・マコーミック)
モイラは今作最凶・最恐の怨霊女子。
ビジュアルも言動も凶器も、全てにおいて切れ味抜群・インパクトありすぎなメンヘラです。
モイラの存在、キャラクター性の強さが今作最大の魅力になっています。
演じたシエラ・マコーミックさんは、「スーパーナチュラル」「CSI:10 科学捜査班」「クリミナル・マインド4:FBI行動分析課」など、犯罪系の海外ドラマにも多数出演している実力派。
強さと弱さとこじらせ加減の演技が絶妙なので、血みどろスプラッターシーンも頑張って目を開けてみてあげてください。
…と、この他には執拗にリンカーンをいじめる男子、妙な更生施設のスタッフ&ティーンらが登場。
メインキャラはほぼ3人、モイラにズタボロにやられまくるみなさんの血を、浴びるほど拝めるブラッディ作品 となっております。
【デッド・ガール】まとめ
怨霊がこじらせメンヘラて(笑)
そうきたか…という怒涛の報復がまた新鮮で、かつ血塗れグロさは見応えありまくりです。
- 主人公はちょっとクールなロン毛男子高校生
- 暴言と暴力に耐えかねて、障害沙汰で更生施設送りに
- どこに行ってもイジメられ、愚痴ったらなんと怨霊召喚
- 自傷行為が相手に跳ね返るという制裁手段で全員血祭りに
イジメられた者・傷つけられた者の痛みを思い知れ!
こんなストーリーの復讐劇はよくあるパターン。
…ですが。
なにもわざわざ自傷して一心同体で報復することはなかろうに(笑)
ずいぶんと斜め上いっちゃってるメンヘラ発想にイタさを感じ、真一文字に首をかき切るシーンはキーー!という痛々しさを感じます。
これはもう…ジェイソンとかフレディとか、そんなスプラッタークリーチャーを上回る殺人鬼像。
かといって、ただ無残に殺戮を繰り返しているのではなく、イジメに対するメッセージも。
イジメられた側はもちろん心も身体も傷付くけれど、イジめた側にも後悔と懺悔の想いがある。
それに、イジメられたから仕返ししていいということはない。
こんなことをテーマに主人公たちのキャラクター性がよく活かされていて、思いのほかストーリーに重みがありました。
映画【デッド・ガール】は、報復の手口がぶっ飛んでる面白さ、ちゃんと作り込まれたストーリーにも満足するスプラッター作品 でした。
血まみれの惨劇といったらコレ。
スプラッターホラー映画の金字塔【13日の金曜日】1作目も合わせてどうぞ↓
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