儀式に生贄はつきもの。
それは神の怒りを鎮めるためだったり、悪魔を封じるためだったり。
…という物騒なお話を、インパクト大の邦題とキャッチコピーで惹きつけたホラー映画【少女生贄】の世界へとご案内いたします。
この記事でわかること
- あらすじ概要・出演キャスト
- 予告動画・動画配信サービス・DVD情報
映画【少女生贄】ンボボボボォォォって何やねん
少女生贄。ンボボボボォォォ……。。。
…タイトルもとんでもないが、なんだそのキャッチコピーは。
少女生贄。ンボボボボォォォ。
あぁ、すみません。
今作最大・最も重要な見どころなので二度言いました(笑)
- 原題は「Nothing Left to Fear 」恐れることは何もないといった意味
- 監督はアンソニー・レオナルディ Ⅲ(←Ⅲってなに。ルパンⅢ世みたいなもん?)
- 新居に越して悪魔が〜というよくあるパターンのホラー
- 怖いか怖くないかで言うと「怖くない」お話
- 製作プロデューサーは、元ガンズ アンド ローゼスのギタリスト・スラッシュ氏
- スラッシュ氏は音楽も担当。サントラはホラー映画なのに異例の大ヒット
ちなみに劇中、ひとことたりとも「ンボボボボォォォ」のセリフはありません。
日本版のポスターやジャケ限定のキャッチコピーです。
なので軽く詐欺にあった気分に陥ります。
……が。
全く英訳になっていない映画タイトルは、内容をズバリ言い当てたもの。
若さも胸も弾ける娘っ子が悪魔儀式の生贄にされ、たしかに「ンボボボボ」感が漂っている映画 が【少女生贄】です←なんのこっちゃ笑
とんでもないキャッチコピーを手掛けた配給会社さん、こんな作品でもジャケ詐欺やらかしてます(笑)
あわせてどうぞ↓
映画【少女生贄】基本情報
少女生贄 | 2013年 アメリカ映画 |
ジャンル | ホラー |
監督 | アンソニー・レオナルディ Ⅲ |
音楽&プロデュース | スラッシュ(元ガンズ&ローゼス) |
上映時間 | 100分 |
出演 | レベッカ・ブランデス、イーサン・パーク、クランシー・ブラウン他 |
動画配信サービス | Amazonプライムビデオ(prime対象) |
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映画【少女生贄】新天地の不穏な空気
物語の始まりは、仲の良い5人家族の様子から。
彼らは現在、車で移動中。ちょっと迷子になりかけてるブランフォード家のみなさんです。
- 一家はスタンという田舎町を目指している
- …が、行けども行けども似たような田園風景で困ったちゃん
- ということで農場に立ち寄り道を尋ねることに
血だっらーーー。
…あぁ、向こうで羊の首かっさばいて血抜きしてるな。
立ち寄った農場はどうやら羊牧場。
パパさんと末っ子くんは道を聞くため車から降り、ママさん・長女レベッカ・次女メアリーは、景色を眺めて気分転換することに。
すると、都会ではまずお目にかかれない珍しい光景を目の当たりにします。
- 少し離れた場所で、青年が屠殺&血抜きの真っ最中
- 舎屋には人の気配ナシ…かと思ったら、背後から農場主のオッサンが
- 「道?引き返して給油所で地図もらえ」と、かなり不親切
- ところが行き先を告げたら態度が一変。新居まで道案内してくれた
- さらに新居では、大勢の住民が荷入れのお手伝い中
なにこの大歓迎っぷりは。
…あぁ。パパさん、新任の牧師なんだよ。
長閑すぎる田園に囲まれた田舎町スタンには、そこそこ立派な教会があります。
その教会の唯一の司祭キングスマン牧師が、このたび勇退することに。
そこで後継者としてブランフォード家のパパ・ダンがスカウトされ、この地に一家で引っ越してきたのです。
- 引っ越しのお手伝いをしてくれたのは、みな教会員
- お菓子名人の住民から、青い手作りホールケーキの差し入れも
- 一家は新居のデカさと住民の親切さに大満足
いやん、こっち見てるしー。
…ティーンがタンクトップでナイスバディを晒したら、そりゃお年寄りもつい見ちゃうだろ。
…かと思いきや、どうにも住民からは不穏なオーラが。
まるで獲物を見るかのような眼差しで、一家の様子を見ていたんです。
でも新しく引越してきた家族を好奇の目で見ることってありますよね。
- レベッカはただの好奇心で見られてると思ってる
- ところがその晩、庭先に大勢の教会員が
- さらに土気色の肌・黒い目・黒いヘクトプラズマを吐くオバサンが部屋に
- …という夢をみた
ンボボボボォォォ…。。。。
…出た。たしかに言ってないけどンボボボボォォォだな(笑)
昼間見た羊の屠殺や、ただならぬ住民の視線のせいなのか。
はたまた新居になにか「いわく」でも憑いているのか。
レベッカが不気味な夢を見たのを皮切りに、一家に少しずつ異変が起こり始めてしまいます。
儀式の始まり・ンボボボボォォォ
翌日さっそく礼拝で話をすることになったパパさん。
教会は満員御礼、ブランフォード家も一家総出で礼拝堂へ。
- そこでレベッカは、昨日の屠殺青年を発見
- 礼拝のあと話しかけ、早くもリア充モード
- 町を案内というデートの約束を交わし、とりあえず帰宅
- レベッカはサンドイッチを、次女メアリーは差し入れのホールケーキをつまみ食い
メアリー、口から血だっらーーー。
…やっぱケーキ青かったから、毒々しかったのか!?
…というと、ケーキはウマウマ。
ただし、へんな牙という異物混入のシロモノでした。
おかげで口内を切り、メアリーが血まみれに。
- そんな最中、あの青年ノアがレベッカを誘いに訪問
- どうやらケーキは95歳のおばあちゃん作だったらしい
- ボケて異物に気付かなかったんだろうというオチに
- 大したことないということで、レベッカはノアと町へ散策に
ノアとのデートを楽しむ中でも、道ゆく住民から妖しげな視線を浴びまくるレベッカ。
しかし若さと胸も弾ける彼女にとって、今大事なことは田舎町でいかにリア充するかということ。
引越し早々ツバつけた、イケメン青年・ノアのことだけです。
- 一通り散策デートを満喫するも、ノアがキングスマン牧師に呼びだされた
- デートはお開き、それぞれ帰宅することに
- ノアとキングスマン牧師が何やら密談&言い争い
- 「どっちだ」「…妹のほうだ」と、いう会話が
妹のほうって…なにが?
…生贄のターゲットだろうな。
ンボボボボが出没したあの新居のせい!?
ではなく、なんと「いわく」があったのはこの町そのもの。
地獄に通じる門があり、悪魔に生贄を捧げる儀式習慣があったのです。
- ホールケーキに入っていた牙は、ついうっかりではなく確信犯
- 牙のアタリを引いたほうが生贄に…という儀式の一環
- さらにメアリーは毒を盛られ、拉致られた
- 古い礼拝堂で縛り付けられ、悪魔召喚の生贄に
- 町の全扉は悪魔除けの血文字が施され、儀式は順調に進行
ってことは、メアリーが新たなンボボボボに?
…あぁ。そのためだけに一家はこの町に呼ばれたんだよ。
住民の眼差しが不穏だったのは、ブランフォード家が新たな生贄一家だったから。
そんなこととはつゆ知らず。
ママさん・パパさんは、ンボボボボォォォと化したメアリーに魂を喰われてしまいます。
- 残った家族はレベッカと末っ子くん
- とにかく逃げなきゃ!と大ピンチの中、レベッカのリア充が役立つことに
- 「君を守りたい!」と、あのイケメン青年ノアが助けに来てくれた
- …がここで、ティーン特有のわけわからんワガママ行動が炸裂
- レベッカがわざわざ車を降り、ノアと言い争いに
- おかげで末っ子くんがンボボボボなメアリーの犠牲に
…サッサと3人で車で逃げりゃいいものを。
末っ子くん、早く逃げようって言ってたのにね。アーメン…。
こうしてブランフォード家の生き残りは、レベッカただひとりに。
儀式への不信感、レベッカへの愛情。
複雑な想いをいただいたノアが、彼女の手を引いてなんとか逃げようと頑張ります。
ところが町ぐるみの儀式から簡単には逃れられるはずもなく、どんでん返しの結末へ… というのが大まかなあらすじになります。
映画【少女生贄】ツキがなさすぎた登場人物たち
レベッカは、ブランフォード家の長女。
「ンボボボボォォォ」の一部始終を目の当たりにする、ナイスバディな主人公です。
町の青年とイチャコラするリア充が功を奏すも、意外な結末を迎えることとなります。
ノアは、農場で働くイケメン青年。
出逢って間もないレベッカに想いを寄せ、キングスマン牧師にも儀式にも反感を持っています。
ストーリーの最後まで、注目すべき重要な登場人物です。
さらに演じたイーサン・ペック氏にもぜひご注目を。
あの往年の名俳優グレゴリー・ペック氏のお孫さん。
映画《ローマの休日》で、オードリー・ヘップバーンとアイス食べたりバイクデートしていた新聞記者ジョー役だったお方です。
お祖父様グレゴリー氏によく似た、優しげな瞳が印象的。
ダンは、町の人柱に選ばれちゃったブランフォード家のパパ。
スタンの町へは、新任神父として転勤してきました。
全ては神の思し召しのまま。
ここが終の住処になってしまう人物です。
ウェンディは、ブランフォード家のママ。
スタンに越してきて良かった…と、ひどくこの町を気に入ったおおらか過ぎる人物です。
メアリーは、ブランフォード家の次女。
食い意地張った性格のせいで「生贄」のアタリを引き、ンボボボボォォォする羽目に。
悪魔が乗り移った段階でお陀仏になってしまった少女です。
クリストファーは、ブランフォード家の末っ子。
聞き分けのいい、大人しめの弟くんです。
お姉ちゃんらが大好きで、いつも置いていかないでぇ…といじらしい良い子。
1番憐れ・理不尽な扱い受けてるので、アーメンしてあげてください。
キングスマン牧師は、スタンの町の神父。
住民からの人望が厚く、町ぐるみの生贄儀式を執り行なう主導者です。
両腕に何本もの裂傷痕があり、これまで何度も儀式が行われていたことが分かります。
…と、この他には町の住民たちがエキストラで出演。
景色は美しく町並みも穏やかなのに、冒頭から忌々しさを感じる雰囲気ホラー作品となっております。
映画【少女生贄】まとめと感想と考察と
生贄といえば、羊か少女。
…という昔ながらのイメージそのままに、禍々しく執り行われる悪魔儀式。
新鮮さに欠けるお話ですが、情景描写のうまさと展開の安心感はあります。
- 都会から越して来た一家の娘が悪魔の生贄に
- 元々そのつもりで町民が彼らを迎え入れていた
- 次女は悪魔に乗っ取られ、長女も儀式の重要人物に
悪魔退治をするでもなく、生贄儀式の顛末を見るだけ。
それでも惹きつけられるのは、やっぱりインパクトあり過ぎな「ンボボボボォォォ」でしょうか。
そんなセリフは一切ないのに、観終わると「たしかにンボボボボォォォだ(笑)」という謎の説得力が。
ただ、ストーリーにはあちこち穴があり、説明不足感が否めません。
「そこらへんは自分で勝手に妄想しちゃって」という、観客に丸投げ・投げっぱなし方式になっています。
そもそも地獄の門を開け閉めする必要性ってなに。
これは、キングスマン牧師が悪魔と何か取り引きしたからか?とも思えます。
地獄の門を定期的に開き、悪魔に数人分の魂を喰わせる代わりに町に危害を加えない…とか?
だからキングスマン牧師の血で地獄の門が開くようになっていて、閉める役目は器になった人物の家族、という儀式の形に。
で、今回は悪魔の器としてメアリーが生贄に、悪魔にお帰りいただくためにレベッカが生贄に。
結局2人の少女が捧げられ、同じような生贄儀式はまた繰り返されていく…。
そんなふうに私は解釈しました。
全ての伏線が回収されるスッキリ感がないので、なんやかんやモヤるんですけどね。
…まぁB級ホラーだし(笑)
映画【少女生贄】は、あれこれ考える楽しみと、脳内ンボボボボに侵食される楽しみがあるホラー作品 でした。
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