トム・クルーズ主演の映画【カクテル】は、世にカクテルブームを巻き起こした大ヒット作。
カクテル作りのパフォーマンスのカッコよさから、バーテンダーに憧れる若者も続出したほど。
青春群像劇としてのストーリーも見どころで、主題歌・挿入歌がまた良いんです。
ということで、映画【カクテル】の主題歌Kokomoを含む挿入歌18曲を、シーンごとにお届けします。
映画に登場するカクテルのレシピはこちら↓
この記事で分かること
- 映画カクテルの主題歌・挿入歌
- どのシーンで使われていたのかザックリ解説
- YouTubeで楽曲確認OK👌
オープニング曲
映画始まってすぐのオープニング曲 は、Starship の『Wild Again』
サイレンを鳴らしながら遠距離バスを停車させ、ブライアンが乗り込むという、なんとも無謀なシーン。
…と、エンドロール2曲目でも流れてきます。
大都会NYに夢を抱き、新たな一歩を踏み出したブライアンのテーマ曲的ポップスソング。
Wild Again / Starship
バー勤務初日シーン
学歴ナシ・コネ推薦あるわけナシで、就活全滅だったブライアン。
ダグラスのバーでとりあえず働くことになり、迎えた初日シーンの曲 は、Little Richardの『Tutti Frutti』
ろくにカクテルの作り方も知らない中、鬼のように連打で入る注文の数々。
テンパりながらも喰らい付く、ブライアンの勢いをも感じるロカビリーな1曲。
Tutti Frutti / Little Richard
初のカクテルパフォーマンスシーン
ダグにバーテンの基本を教わったブライアン。
カウンター越しに3人並ぶウェイトレスの前で、初めてビン回しの曲芸を披露するシーンの曲 は、David Wilcoxの『That Hypnotizing Boogie』
ボトル・シェーカー・グラスなど使って、派手にカクテル作りをすることをフレアバーテンディングと言います。
日本ではあまり見かけないパフォーマンスですが、海外ではわりとポピュラー。
まだコツを掴みきっていないブライアンの、はにかんだ笑顔は破壊力抜群です。
ぎこちなくてもカッコいいフレアバーテンディングを、さらに盛り上げるスライドギター奏法のロック曲。
That Hypnotizing Boogie/ David Wilcox
バーで客とTiTi To Love〜なシーン
昼間、大学で経営学の教授に居眠りを注意され、イヤミまで言われたブライアン。
そんなことは全く気にせず、夜にはバーで客と歌い合っているシーンの曲 は、Robert Palmerの『Addicted To Love』
合唱している部分の歌詞はコレ↓
Might as well face it,you’re addicted to love♪
ブライアンが歌うと「ティッティートゥーらーぶ♪」としか聴こえないんですが(笑)
…まぁ、自分が楽しむことが、客を楽しませる究極の接客術ってことですね。
ソウルフルな歌声が、バーの賑わいにぴったりなリズミカルポップ曲。
Addicted To Love / Robert Palmer
酔って歌って帰るシーン
バーテンダーも富を得られる、というダグの話に耳を傾けるブライアン。
続きを聞きながらだいぶ呑んだのか、2人で陽気に歌って帰るシーンの曲 は、Big Bopper (J P Richardson)の『Chantilly Lace』
アカペラ歌唱、しかも酔っ払いという場面なので、あまり同じ歌に聞こえませんが←下手とは言うとらんw
1958年にリリースし、全米チャート6位に輝いた大ヒット曲です。
王道ロックンロールでありながら、どこかコミカルなノリが印象的な1曲。
Chantilly Lace/ Big Bopper
シンクロパフォーマンスシーン
“カクテル&ドリーム”の店を持つ夢を語りあったブライアンとダグ。
これまでの師弟関係に友情が芽生え、バーでシンクロパフォーマンスをするシーンの曲 は、Georgia Satellitesの『Hippy Hippy Shake』
客は全員2人のフレアバーテンディングにすっかり釘付け、観ているこっちももちろん釘付け。
最後にシェーカーをガツンと収めるまで流れる、ブギーなノリのロックンロール。
Hippy Hippy Shake / Georgia Satellites
スカウトされた監獄バー入り口シーン
2人の息のあったフレアバーテンディングを見て、ぜひウチの店に!とスカウトしてきた1人の男性客。
ブライアンとダグが働くことになったバー、セル・ブロック(監獄)の入り口シーンの曲 は、The Fabulous Thunderbirdsの『Powerful Stuff』
スーツ姿の男性がヤッピー詩人を自称するまでの間、短く力強く流れてきます。
3階分のフロアがあり、店は大繁盛。
ブライアンとダグの出世を盛り上げる、ブルースロックな1曲。
Powerful Stuff / The Fabulous Thunderbirds
監獄バーでのブライアンの詩シーン
ヤッピー詩人をかたるスーツ男性に続き、詩を披露することになったブライアン。
カウンターに立って詩を語り終えたあとの曲 は、RY Cooderの『All Shook Up』
詩といっても抒情的なお堅いものではなく、カクテルの名前を織り交ぜた自己アピール。
そのあと注文が殺到し、ダグと2人でフレアバーテンディングを披露する間に流れます。
…と、その後のブライアンとカメラマン女性コーラルとの激しいニャホニャホ最中にも。
自分たちも客も店全体をも熱気に包む、R&Bソウルロック曲。
All Shook Up / RY Cooder
仲違いする監獄バーのシーン
休日にバスケを楽しみ、コーラルの話が賭けに転じたブライアンとダグ。
2人がいつも通り監獄バーでカクテルを作るシーンの曲 は、Think Out Loudの『Orignal Sin (Junpin’In)』
彼女が来て笑顔を振りまくブライアンは、コーラルとダグのチュッチュを目撃。
寝取られたことを知ったブライアンはダグに一発お見舞い、ケンカ別れするあたりまで流れます。
普段と変わらぬ店の賑わいの中、突然2人の仲違いが起きたことを印象づけるポップロック曲。
Orignal Sin (Jumpin’In) / Think Out Loud
ジャマイカの海とバーのシーン(主題歌)
監獄バーを飛び出し、美しい海が広がる南国ジャマイカに渡ったブライアン。
ビーチに隣接した開放的なバーで流れる曲 は、The Beach Boysの『Kokomo』
夏といえばビーチボーイズ、といっても過言ではないくらい海の似合うグループソングです。
ジャマイカの景色にハマりすぎな、映画【カクテル】の主題歌。
Kokomo / The beach boys
ジョーダンがお礼言いにくるシーン
友達が倒れたから助けて!…と、ビーチバーにやってきた女性ジョーダン。
ブライアンが対応し、その翌日ジョーダンがバーにやってくるシーンの曲 は、Bobby McFerrinの『Don’t Worry,Be Happy』
ジャマイカちっくどころか、ジャマイカにがっつりマッチしたこの曲。
オペラ歌手の父を持つ、アカペラジャズ歌手のボビー・マクファーリンの大ヒットナンバーです。
リズムやベースなどは全て自身の声だけで多重録音、伴奏にいっさい楽器を使っていないという、神がかった楽曲になっています。
ブライアンとジョーダン、2人の純粋な出会いと素朴な海辺にぴったりな男性ボーカルポップジャズ。
Don’t Worry,Be Happy / Bobby McFerrin
ビーチでのナイトライブシーン
ブライアンとジョーダンが話していたら、まさかのダグがビーチバーへ。
新婚旅行だというダグと奥さんとともに、4人でナイトライブを楽しんでいるシーンの曲 は、Leroy Gibbonsの『This Masic Moment』
ダグは奥さんとイチャイチャ、一方のブライアンもジョーダンと良い雰囲気。
南国での出会いに恋愛のスパイスをプラスするかのような、レゲエダンスナンバー。
This Masic Moment/ Leroy Gibbons
ブライアンとジョーダンのデートシーン
出会った時から意気投合していたブライアンとジョーダン。
一緒に過ごす時間が増え、2人でデートするシーンの曲 は、Preston Smithの『Oh, I Love You So』
砂浜で乗馬したり、バスに乗って市場へ出掛けたり、ひと気のない海辺で戯れたり。
ジャマイカの現地デートの楽しさが、しっかり伝わってくる軽快なポップ曲。
Oh, I Love You So / Preston Smith
2人が初めて結ばれるシーン
ジョーダンがブライアンの似顔絵を描いたり、ブライアンは仕事に対するささやかな悩みを打ち明けたり。
いっそう仲が深まる2人が、滝のある湖で初めて結ばれるシーンの曲 は、Gimmy Cliffの『Shelter Of Your Love』
この滝は、ジャマイカで最も美しい場所10選のうちのひとつ、リーチフォールズ。
ポートランドから少し入った先の山道の奥にある、実在する場所です。
このシーンのブライアン、トム・クルーズの笑顔は、ずるっこいほど魅力的。
ジョーダン役のエリザベス・シューもすごく可愛らしくて、観ていて幸せな気分になるラブシーンです。
ただこの曲は、ブライアンがセレブ淑女と浮気して、ジョーダンが浜辺で涙するシーンでも流れてきます。
2人の想いの重なりとすれ違いを、しっとり演出しているレゲエバラード。
Shelter Of Your Love / Gimmy Cliff
ダグの挑発に乗っちゃうシーン
たまには仕事しないといけないブライアン。
ビーチバーでカクテルを作っているところへ、ダグがちょっかい出しにくるシーンの曲 は、Robbie Nevilの『Since When』
まぁ俺と違って?ブライアンは金持ち女には相手にされないし?
…みたいなダグの挑発を受けたブライアンが、セレブ淑女を口説き落とすまでのBGMとして流れます。
ただしボリュームがむちゃくちゃ小さいので、会話にかき消されてほぼ聴こえません。
一応ビーチバーの和やかな雰囲気に合わせたであろう、ソウルロックミュージック。
Since When/ Robbie Nevil
ジョーダンの働く店のBGM
結局セレブ淑女と上手くいかず、ジョーダンへの想いが残っていたブライアン。
彼女が働く店を訪れたシーンの曲 は、John Cougar Mellencampの『Rave On』
金持ち女に乗り換えたくせに、今更どのツラ下げて会いに来た!
…と言わんばかりに、本日のスペシャルメニューをブライアンにぶちまけるジョーダンの姿は、まぁごもっともです。
そんな惨事もどこ吹く風、多くのお客で賑わう店内にシレっと流れるBGM。
Rave On / John Cougar Mellencamp
ダグのクラブシーン
ジョーダンと復縁したいけれど、色々と問題を抱えてしまったブライアン。
仕事をもらうために訪れた、ダグの経営するクラブシーンの曲 は、Wayne Rolland Brownの『Essential Sensual』
クラブから、彼の所有するクルーザーに移動するまで流れている曲です。
成功者であり敗北者でもあったダグの姿を映すかのような、刹那的ロックバラード。
Essential Sensual/ Wayne Rolland Brown
結婚パーティーシーン
ダグの自殺を境に、奔放ではなく堅実に、真の愛に生きる道を選んだブライアン。
駆け落ち同然のジョーダンとの結婚パーティーシーンの曲 は、Everly Brothersの『When Will I Be Loved』
曲名の意味は「いつになったら愛される」
ブライアンに対する皮肉を込めた、ジョーダンの想いを表した選曲です。
パットおじさんのバーで大勢の祝福を受ける2人にぴったりな、ゆるテンポのロカビリー曲。
When Will I Be Loved/ Everly Brothers
エンディング&エンドロール
ダグと約束していた、”カクテル&ドリーム”のバーをオープンしたブライアン。
そこでジョーダンが子供は双子と明かし、迎えるエンディング曲 は、Preston Smithの『Oh, I Love You So』
ジャマイカでのデートシーンに使われていた曲が、エンディング&エンドロールで再び流れてきます。
付き合っていた頃の1番楽しい思い出。
あのときの2人の愛が、これからは永遠に続く、という気の利いたチョイスですね。
同じ曲ですが、ハッピーエンドの余韻にも浸れるので、ぜひ(笑)
Oh, I Love You So / Preston Smith
…ということで、トム・クルーズ主演映画【カクテル】の主題歌・挿入歌を18曲お届けしました。
あのシーンの曲名、アーティスト名が知りたーい!
そんなあなたのお役に立てれば、恐悦至極にございます。
映画【カクテル】予告
トム・クルーズ主演映画【トップ・ガン】の主題歌・挿入歌もあわせてどうぞ↓
楽曲だけ聴くのに最適なYouTubeプレイリスト↓
コメント