「I’ll be back」は、もはや名言。
アーノルド・シュワルツェネッガー氏の代表作のひとつ【ターミネーター】は、2019年公開の最新作をもってシリーズ完結を迎えました。
…ということで、いつ観ても色褪せない面白さ、ターミネーターシリーズ全6作品を時系列順にお届けします。
この記事で分かること
- 映画ターミネーターシリーズ6本
- あらすじ概要・見どころ
- 予告動画・DVDブルーレイ情報
- 観る順番をザックリと
ターミネーター (1985)
まずは【ターミネーター】の世界観の始まりとなる1985年公開の初作から。
はっきり言ってこれを観ずしてターミネーターは始まらない、といって良いくらい完成度の高い作品です。
時系列的にも1番古い時代設定、1984年のロサンゼルスが舞台となっております。
- シリーズ全てに共通する『審判の日』がなんなのか
- ターミネーターがどういう立ち位置のどんな存在なのか
- なぜサラ・コナーなる女性が軸となるのか
この辺りの【ターミネーター】基礎知識が描かれており、ターミネーターシリーズ一発目に観るべき作品 です。
【ターミネーター】の見どころはココ
まだまだ筋骨隆々・見事な肉体美のシュワちゃんのマッパなお姿がチラ見出来るところが何よりの見どころかと(笑)
- 殺人アンドロイドであるターミネーター・T-800は、まさに産まれたままの状態で現代に
- 人さまから衣服を奪い、警官からは銃を奪い、身だしなみを整え出陣
- 「サラ・コナー」「ロサンゼルス」この2つの情報だけで抹殺命令遂行の予定
- おかげで、とばっちりもいいところの同姓同名サラ・コナーも片っ端から抹殺
序盤からなんとも潔い非道っぷりな展開です。
しかも必要以上に話さず、ごっついシュワちゃんが無表情でどこまでも追ってくるんです。
これはある意味ホラー映画と言ってもいい気がします(笑)
ターミネーター 2 (1991)
1991年公開の【ターミネーター 2】は、あのあとどうなったのか…という前作の世界観を引き継いだ作品です。
- 時系列的には【ターミネーター】の10年後・1994年のお話
- 『審判の日』をスルーするのに成功し、機械に支配されていない世界が舞台
- のちの人類指導者ジョン・コナーが登場
前作でかなり逞しく勇ましく大活躍したサラ・コナーが、無事に息子ちゃんを授かります。
これがまた相当イケメンなクールボーイ。少年ジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングの高い演技力も注目を集めました。
さらに独特のヘアスタイルにも注目が集まり、髪型を真似した若者が続出…したかどうかは知りませんが(笑)
前作を観てからの方がより深く世界観を堪能出来る仕上がり になっています。
【ターミネーター 2】の見どころはココ
時代背景もストーリー設定も前作の続編になりますが、大きく異なるターミネーターの存在が最大の見どころ。
- 再びターミネーター・T-800が未来から出現するも、今度は味方
- じゃぁ敵は誰!?というと、これがまたしつこく無敵なT-1000という新型
- ジョン・コナーとサラ・コナー親子を守る立場に変わったターミネーターに人間味が
- 「ターミネーターは敵」と教わり続けたジョンも、まるで父親を慕うかのように親密に
- 『I’ll be Back』という名セリフは、この作品から飛び出した
前作では徹底して命を狙ってきた殺戮用ターミネーターが一変し、まんまとお涙頂戴されちゃう感動作。
ターミネーターシリーズでは最も評価も人気も高い最高傑作ですね。
ターミネーター/ニュー・フェイト (2019)
【ターミネーター】【ターミネーター 2】以降、シリーズとしては3と4の続編があるんですが、監督・キャストが一部変更になりました。
- 最初の2作品はジェームズ・キャメロン監督
- 3作目はジョナサン・モストウ監督。シュワちゃん主演だが、その他メインキャストが弱い
- 4作目はマックG監督。シュワちゃんのターミネーターというより別人物の物語
…と、こんな感じで大人の事情も挟まり、少しづつ「なんか違う」感が漂う続編シリーズとなっていきます。
そしてそれを修正するかのように、1作目・2作目の正当な後継者を名乗る作品 として制作されたのが、最新作【ターミネーター/ニュー・フェイト】ということに。
【ターミネーター/ニュー・フェイト】の見どころは?
2019年11月8日(金)の公開に向けて、記者会見でシュワちゃんがこんな発言を。
『おそらくこれが最後のターミネーターになるかと』
まぁ、シュワちゃんも70をとうに超えたお方ですからね。それでもファンの期待に応えるべく、日々鍛錬してきたようです。
- 監督は1作目・2作目を手がけたジェームズ・キャメロン氏が復活
- 白髪で若干衰えた筋肉美のターミネーター姿が拝める
- 1作目・2作目以降、出演のなかったサラ・コナー役リンダ・ハミルトンが参戦
- お歳を召してもむちゃくちゃカッコいいサラ・コナーが拝める
- 少年時代のジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングも復帰
ストーリー的には、ターミネーターではないけれど普通の人間でもないビックリ超人な女性が登場。
かつてサラ・コナーが抹殺されれば人類の未来が終わってしまう…という立場と同様の人物を守りぬき、『審判の日』を阻止する物語になっています。
これはもう、つべこべ言わずにとにかく観ろ!「地獄で会おうぜ、ベイベー」な作品かと思います(笑)
ターミネーター 3 (2003)
最新作が公開されるまでは、一応【ターミネーター】【ターミネーター 2】の続編という位置づけだったのが【ターミネーター 3】です。
- 時系列的には【ターミネーター 2】からさらに10年後、2004年が舞台
- サラ・コナーは白血病で他界。息子のジョン・コナーがメインキャラ
- 『審判の日』をどうしても迎えたい機械軍から新たな刺客が送り込まれる
- ターミネーターは改良版T-850として登場
【ターミネーター 2】でI’ll be Backと言い残し、嫌が応にも期待度はMAX。
誰もがワクワクしながら、もちろん私も超絶ワクワクしながらこの作品に飛びつきました。
……が、正直あまり内容を覚えておりません(笑)
残念な仕上がり・シリーズの黒歴史 とも言われ、ケチョンケチョンな評価を喰らった作品です。
【ターミネーター 3】の見どころはココ
そもそも黒歴史っていわれるほどの仕上がりって、一体どんなんなの?
…という興味をそそるあたりがこの作品の最大のポイントかと。
- 人間味を帯びすぎて、ノリが軽くなったターミネーター改良版T-850
- あのイケメンクールボーイだったジョン・コナーの残念な成長姿と腑抜けっぷり
- T-1000の二番煎じのような新たな刺客・女性型T-Xの美しさ
- 再三阻止してきた『審判の日』が回避不可能である理由も明らかに
見どころは思ったよりあります。
期待し過ぎて肩透かしを喰らっただけで、正直駄作ではありません。
でも、どうしても残念なのが青年に成長したジョン・コナーの配役。エドワード・ファーロングからニック・スタールへと変更になり、これがまた不評の元にもなりました。
まぁ、ちょっと楽しそうにT-850を演じるシュワちゃんが可愛いらしいので、見方を変えれば程よく楽しめるかと思います。
…が、最新作が正当な後継続編というキャッチフレーズで公開になったので、さらに黒歴史の闇に葬られそうな予感もします。
ターミネーター 4 (2009)
【ターミネーター 4】は、黒歴史となった前作のその後を引き継いだ物語です。
- 時系列的には【ターミネーター 3】のさらに14年後、2018年が舞台
- 『審判の日』を迎え、機械に乗っ取られた世界
- 人類に総攻撃を仕掛ける殺人機械軍VS人類による抵抗軍のすったもんだのお話
- すっかり成人したジョン・コナーが人類軍を率いて総指揮者に
これまではサラ・コナーとジョン・コナー、ターミネーターといった一部の関係者だけが機械軍に抵抗してきましたが、【ターミネーター 4】では世界観が一新。
荒廃した終末世界で、人類と機械との全面戦争が思う存分描かれたSF戦争映画となっております。
【ターミネーター 4】の見どころはココ
「未来から送られてきたターミネーターとの戦い」ではなく、物語が現在進行形となったことで、見どころが沢山あります。
- ターミネーター・T-800は別の配役の演技にシュワちゃんの顔をCG合成
- そもそもターミネーターとはシュワちゃんや刺客となったT-〇〇型だけではない
- スケルトン型・戦闘機型・ロボット型・毛虫っぽいヘビ型?など、よりどりみどり
- 今までとは逆に、「過去から刺客」が送られてくる
- 死刑囚の献体を改造し、サイボーグ化した新キャラがほぼ主役(実際には準主役)
新キャラのマーカス・ライト。
もうこの作品の良さを表すキーワードはこれに尽きるかと思います。
死刑執行で死んだと思っていたら蘇り、己の存在に対する戸惑い・前世ともいうべき犯罪者だった頃の後悔・罪の意識から生じる心の葛藤。
そこから少しづつ知っていく機械と人間との違いや、人間の強さがどこにあるのか。
ターミネーターシリーズ作品の中で、最も哲学っぽいストーリーになっています。
ターミネーター:新起動/ジェニシス (2015)
これは映画タイトル通り、ターミネーターシリーズの再起動・リブート作品です。
- 時系列的には【ターミネーター〜4】の続編っちゃ続編っぽく、2029年が舞台
- 『審判の日』から30年も人類VS機械軍の争いが続いている世界観
- ジョン・コナー率いる人類軍が勝利するも、機械軍の反抗期はまだまだ続く
- どうにか機械軍を黙らせるべく、未来と過去を行ったり来たりのタイムトラベラー要素が強い
いちおう過去作の懐かしシーンも盛り込んで、一喜一憂出来る仕上がりになっています。
が、シリーズとしてはやっぱり別物と断定してもいい作品 ですね。
【ターミネーター新起動/ジェニシス】の見どころはココ
実は【ターミネーター 3】から12年ぶり、シュワちゃんがガッツリ主演することになったターミネーター作品が【ターミネーター新起動/ジェニシス】です。
- 久々のターミネーター役を丁寧に、楽しげに演じているシュワちゃんのお姿が最大の魅力
- 特定の時代だけでなく、複数の時代で展開するあたりが新鮮
- ターミネーター・T-800が、アンドロイドながらに喜怒哀楽を学んでいく様が可愛い
確かに外皮は人間っぽい様相だけど、アンドロイドも白髪になって老化するんかい。
…というヤボなツッコミは置いといて(笑)
きちんと物語の基盤がシリーズ1作目に回帰する内容になっていて、作り込み方が面白いなぁというのが率直な感想です。
とはいえやはりリブート作品なので、主要キャストの関わり合い方の真新しさを楽しむ作品かと思います。
…ということで、ターミネーター映画作品6つについてザックリとお届けいたしました。
これまでは公開年順=時系列順という流れだったんですが、最新作公開に伴いシリーズのまとまり方に変化が。
《『審判の日』を阻止するストーリーでひとまとまり↓》
- ターミネーター
- ターミネーター 2
- ターミネーター/ニュー・フェイト
《『審判の日』以降、別の時系列作品という位置付けに↓》
- ターミネーター 3
- ターミネーター 4
《リブートなので、もはや別作品↓》
- ターミネーター新起動/ジェニシス
最新作を観る前に復習がてら鑑賞するなら、1作目と2作目だけで充分かと思います。
シリーズ全作チェックするお役に立てれば、恐悦至極にございます。
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