未だその正体が明らかではない未確認飛行物体や地球外生命体。
UFOはいるの?エイリアンは存在する?と長年物議を醸していますが、実はエイリアンが地球人のフリして生活してる…
そんな設定に加え、エイリアンを取り締まる秘密組織もあるという斬新なSFコメディ映画【メン・イン・ブラック】の世界へとご案内いたします。
【メン・イン・ブラック】シリーズ初作のあらすじは?
メン・イン・ブラック…それはブラックな職場で働く男たち!
…という意味で付けられたタイトルではない。
映画【メン・イン・ブラック】のブラックは、そっちのブラックじゃありません。
黒いサングラスに黒いスーツ、黒いネクタイ。装いが黒ずくめなので、見た目のブラックからきています。
でも1日37時間シフト制だよ。
37時間て。丸1日以上じゃないか。
確かに「ブラックな職場で働く男たち」あながち間違いでもないですね。
そんな長時間働かせるなんて、どんなブラック企業だよ…と思ったら、企業ではなく政府の特殊機関が今作の舞台です。
しかもただ映画にちなんで作られた政府機関ではなく、実は都市伝説が元ネタ。
詳しくはこちらをどうぞ↓
メンインブラックは都市伝説?元ネタは目撃情報だらけの黒ずくめの男たち
MIBのお仕事内容
37時間シフトでこき使う政府の特殊機関。
何をするための機関かと言うと、いわゆる未確認飛行物体や地球外生命体などがもたらす超常現象の隠蔽を謀るのがお仕事です。
それって、UFOやエイリアンの情報をうやむやにしてるってこと?
そう。隠密に情報や証拠を隠滅する秘密組織所属のエージェントの総称が「メン・イン・ブラック」略してMIBだ。
実は地球には昔からからエイリアンが住んでいて、容姿も様々、能力も様々。
エイリアンとして生活しているのではなく、地球人のフリをして「なりすまし」て地球人と共生してる、というのが【メン・イン・ブラック】の設定です。
オレ、俺♪
…その「なりすまし」では断じてないから。犯罪でしょ、オレ俺は。
まぁ地球人に「なりすまし」ているので、詐欺まがいな生活してるっちゃ、してますけど。でも多くのエイリアンは大人しく地球人に紛れて暮らしています。
が、中にはやっぱり悪さをする輩も混じっていて、そんな悪さするエイリアンを見つけて抹殺するのがMIBの主な業務。
その他にも実は中身がエイリアンだった、なんてエセ地球人の存在が広まらないように、UFOやエイリアンを目撃した人の記憶を操作するのも業務の一環です。
今作のエイリアンって地球人より優れた技術力とか持ってないの?
持ってるヤツもいるよ。だから特に侵略行為しないよう厳重に監視してるんだ。
おおかたのエイリアン犯罪者はコソ泥だったり地球人を騙したり、って程度です。あまり地球人の犯罪行為と大差ありません。
それでもどんな危険が生じるか未知数なので、エイリアンを取り締まる時は2人1組、MIBはコンビを組んでお仕事します。
新人MIBエージェント誕生
政府の秘密組織であるMIB所属のエージェントはちょっと高齢化も進んだのか、あるMIBコンビの片割れが引退を決意します。
後継のエージェントが必要となり、ひとりのニューヨーク市警の警官が新人エージェント候補に。
ずば抜けた身体能力と特異な判断能力を持ち、同僚からは煙たがられるほど優秀な警官です。
と言っても真面目なエリートというわけではありません。正義感が強く熱血漢ですが、どちらかというと単なる異端児。
でも、他の警官が追い切れなかった犯人を追い詰めてたよね。
犯人は切羽詰まって飛び降りてお陀仏だったがな。
色々と事件性の濃い犯人だったのか、お陀仏後は検死に回されることになりました。
青年警官も検死に立ち会い、そこで目にしたのは驚きの事実。
- なんと検死解剖したら、中からへんな生き物(エイリアン)が出てきた
- 青年警官が追っていたのは、実はちっこいけれどすばしっこい俊足の持ち主のエイリアンだった
青年警官も検死官も、これにはびっくりです。
にわかには信じがたい「中の人」エイリアンに驚愕していると、突如一人の黒ずくめのオッサンが現れます。
黒ずくめオッサンは、有無を言わせず検死した検死官に妖しい赤い光をピカッと浴びせ、今見た「中の人」エイリアンの記憶を消去しました。
一方で青年警官は、何がどうしてどうなってるのか分からぬままMIBにスカウトされ、あれよあれよと流されて秘密組織アジトでテストを受けることに。
- MIB新人候補者は青年警官だけではない
- 他にも数名いて、見るからにエリートな軍人や政府関係者っぽい若者たち
- テスト内容はちょっとした筆記試験と狙撃の実技試験
どう見ても青年警官は異質な存在。
…だったんですが、黒ずくめオッサンに一目置かれ、並み居る強豪を退けて見事テストに合格。MIBデビューすることになりました。
ベテラン&新人コンビが痛快
MIBとして活躍するためには、いくつかの制約があります。
まず己の過去を抹消し、この世に存在しないナゾの人物にならなければなりません。
MIBの一員になると決意した青年警官は、ちょいちょい文句言いながらもこんな手続きを完了させてエージェントとして生まれ変わります。
- クレジットカードの情報や運転免許の取得記録・違反歴など抹消
- アメリカでは個人の特定に活用されてる社会保険番号も抹消
- さらには指紋で身元が割れないように焼き消す
指紋まで!?なんか痛そう…。
これで晴れてMIBメンバーだ。
晴れてMIBにはなりましたが、そもそもエイリアンと面と向かって対峙するなんて実戦経験がありません。
あぁ、スカウトのきっかけになった俊足エイリアンはたまたま遭遇、エイリアンと知らずに対峙したので、あれはノーカウントです。
ということで、黒ずくめオッサンと常に行動を共にし、しばらくはMIB見習い研修に励みます。
新人くんはタフで頭の回転も早く、期待の有望株。
ところが子供のオモチャのような対エイリアン銃に文句をつけ、黒スーツと黒サングラスが1番似合うのはオレ様だとぬかし、そりゃもう言いたい放題です。
なんだかんだ文句言いつつも、黒ずくめのオッサンと息ぴったりだよねー。
喋ってるのはほぼ新人だがな。
そんなこんなで任務を次々とこなし研修も無事に終了…という頃合いに、ある事件が勃発します。ことの発端は1人のエイリアン。
- エイリアンの皆さんはMIBの管轄下で暮らしてるような状態
- オラこんな生活ヤダー…とホームシックに
- 秘密裏に地球外逃亡計画を立て、無断で宇宙船を呼び寄せた
ところが事態はそんな生易しい問題ではありませんでした。
ホームシックな気弱なエイリアンを装い、地球外逃亡と見せかけて、実は侵略を企んでいたんです。
こうしてMIBになりたてで、口は達者だがペーペーの新人と、寡黙で腕利きのベテランがコンビを組んで事態を収拾するために奔走し…というのが序盤のあらすじになります。
実は地球には約1500体ものエイリアンが混じってる!?【メン・イン・ブラック】
お隣さんや友人、さらにはあの有名人も実は地球人になりすましたエイリアン…という、ちょっと変わったSFアクション。
制作総指揮はスティーブン・スピルバーグ氏。「エイリアンだったあの有名人」としてカメオ出演もしています。
コワモテ黒ずくめオッサンと、軽口を叩く新人のコンビのやり取りが軽快で痛快な予告動画はこちら↓
【メン・イン・ブラック】ダブル主演で盛り上がる登場人物たち
まことしやかに存在が囁かれるMIB。キャストのビジュアルは都市伝説をもとに黒ずくめとすでに決まっています。あとは演じる方々次第で作品の良し悪しが左右されますね。
【メン・イン・ブラック】の面白さを決定付けた登場人物たちをご紹介いたしましょう。
Kは、MIBのベテランエージェント。子供の頃からエイリアンとちょっと関わり合いがあり、ほぼ成り行きで長年MIBの一員として活躍しています。
2人1組で何体ものエイリアンと対峙してきましたが、相方が高齢を理由にリタイヤ。単独任務は許されないので、新たな相方として若手の警官をスカウトしてコンビを組みました。
コワモテだけど、なぜかひとつひとつの行動がコメディに見えてしまうトミー・リー・ジョーンズの演技が圧巻です。
エドワーズは元ニューヨーク市警の警官。ニューヨーク市警は略してN.Y.P.Dと言うんですが、エドワーズ曰く「(N)逃げる(Y)野郎は(P)パンチで(D)どつく」という意味だそうです(笑)
かなり優秀な警官ではあるけれど、エドワーズはこんな感じでちょっと人と感性が異なります。そこがMIB向きに取られたのか、KにスカウトされてエージェントJとして大活躍。
今作出演でラッパーから俳優へと転身し、今やハリウッドを代表するスターに上り詰めたウィル・スミスが演じています。
ローレルはニューヨークの検死官。エドワーズが追っていて死亡した犯人を検死解剖した際に、中からエイリアンを発見します。
Kによってエイリアンを見た記憶は消されますが、なんだかんだとMIBと関わる羽目になり、色々と巻き添えをくらいました。
Jに一目惚れされてしまうほどの美人検死官、たしかに美人なリンダ・フィオレンティーノが演じています。
エドガーは、奥さんの料理にいちいちイチャモンつけ、小言ばかりのたまう亭主関白のおっちゃん。
ある日偶然自分の農場でエイリアンに遭遇。生きたまま内臓だけ食い散らかされて身体を乗っ取られ、エイリアンになってしまいます。
誰もが嫌う黒いカサカサ虫がエイリアンの正体で、まず人間嫌い。地球上にいる同類の虫が叩き潰されまくるのが許せず、地球乗っ取りを企てました。
エセ地球人にもなりきれていないため、早々に正体がバレてMIBと対峙する今作最大の敵になります。
…とストーリーの中心にいるのはだいたいこの面々。その他に、Kの元相方、MIBのボスや地球人になりすましたエイリアンの皆さんがわちゃわちゃ登場。
90分ほどとあまり長くないんですが、物足りなさを感じることなく、テンポの良い会話に釘付け になる作品です。
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まとめ
1997年。今から20年以上前に制作されたSFアクション【メン・イン・ブラック】は、映像技術が格段に進歩した21世紀に入っても、未だ色褪せない面白さで根強い人気があります。
- 地球上にはこっそり人間に混じってエイリアンが生活している
- 地球の安全と地球人の安心な暮らしのために、ナゾの政府組織MIBが暗躍
- MIBは実は都市伝説がネタ元
- SFコメディの傑作としてコラボ商品も多数登場
ストーリーもさることながら、ちょっとコワモテなトミー・リー・ジョーンズと、当時はまだ俳優になりたてだったウィル・スミスのコンビのやり取りがまた秀逸です。
特にトミー・リー・ジョーンズは、日本の缶コーヒーBOSSのCMでお馴染みになりましたね。CMでは地球人になりすまして暮らすエイリアンという設定になっており、【メン・イン・ブラック】の世界観が反映されているんです。
続編も3まで公開され、2019年にはスピンオフ作品《メン・イン・ブラック インターナショナル》も公開。
映画【メン・イン・ブラック】はいつ観ても、何度観ても飽きない作品だなと思いました。
映画【メン・イン・ブラック】はこちらで配信中↓
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