レトロでキュートな60年代ミュージック。
映画【ヘアスプレー】は、そんなオールディーズメロディに乗せ、人種差別や偏見をユーモラスに描いたミュージカルです。
…ということで、REONさんの「ノッちゃって♪踊っちゃって♪」
2007年版作品に登場した楽曲を、一気に18曲お届けします。
この記事でわかること
- 映画挿入歌唱曲の曲名
- どのシーンの歌唱なのか等ザックリ解説
- YouTube動画で楽曲確認OK👌
歌声高らかなダンスミューシック
出演キャストの歌声に、ド肝を抜かれまくる歌唱曲の数々。
可能な限り、映画の歌唱シーンYouTube動画をご用意いたしました。
ドカンと15曲、お楽しみ下さい。
オープニングの可愛らしい歌声
映画が始まって、早速ガツンと世界観に引き込まれるオープニング歌唱曲は『Good Morning Baltimore』
歌っているニッキー・ブロンスキーさんは、トレイシー役のオーディションで約1,000人の中から大抜擢されたシンデレラガールです。
当時17歳、体当たりで等身大の乙女を演じ、舞台となったボルチモアの町と自分のことを楽しそうに歌い上げています。
Good Morning Baltimore
コニー・コリンズ・ショーの始まり♪
ボルチモアの若者に大人気、TVショーのオープニング曲は『The Nicest Kids in Town』
歌っているコニー・コリンズ役のジェームズ・マーズデン氏は、映画《X-メン》で目から破壊光線ビーム発射してたサイクロップス役のお方です。
プロ並の歌唱力にビックリなんですが、特に本格的な歌唱レッスンを受けたことがないという…
生粋の才能、おったまげな歌ウマさんですね。
The Nicest Kids in Town
ちなみにこのコニー・コリンズ・ショーは、実際にあったバラエティ番組がモチーフ。
1957年〜1964年まで放送された「The Buddy Deane Show」というダンス番組です。
残念ながら実在したバディ・ショーでは、黒人参加者の存在が番組終了に繋がってしまいました。
参考までに、実際のバディ・ショーの模様もどうぞ↓
The Buddy Deane Show
街頭TVから流れるリンクのソロ歌唱
週6で放送されるコニー・コリンズ・ショー。
電気屋さんのTVに映し出された番組から流れた歌唱曲は『It Takes Two』
歌っているリンク役のザック・エフロン氏は、映画《セブンティーン・アゲイン》で主人公の若返った頃を演じたイケメンさん。
そのほか、《テッド・バンディ》では連続殺人犯も演じるなど、実力派若手俳優です。
チラッとしか流れなかったので、甘い歌声を丸ごとご堪能ください。
It Takes Two
オーディションでディスりまくってる曲
新レギュラーメンバーオーディションに参加したトレイシー。
彼女の立派な体型をディスるように、プロデューサー・ベルマが歌った曲は『Miss Baltimore Crabs』
ベルマはミス・ボルチモアの肩書きも持つというキャラですが、演じたミシェル・ファイファーさんも実際にミスコンで優勝した経歴があります。
アメリカ・オレンジ郡でのミスコン優勝がスカウトマンの目に留まり、女優に。
そういや映画《バットマン・リターンズ》で、キャットウーマンも演じていました。
Miss Baltimore Crabs
憧れのリンクに声をかけられて…♡
リンクからダンスパーティに誘われたトレイシー。
そんな彼女が高鳴る乙女心を歌った曲は『I Can Hear the Bells』
オーディションに落ちたり学校でも居残りの罰を受けたり。
がっかりな出来事があっても「好きな人と会話しちゃった!キャーー❤️」ってなる気持ち、わかります(笑)
共感しまくっちゃう昇天っぷりをどうぞ。
I can Here the Bells
コニー主催・リンクが歌ってみんなでダンス!
トレイシーが番組レギュラーにスカウトされることになったダンスパーティー。
その会場で、リンクが歌っていた60年代ロックンロールは『Ladies’ Coice』
白人と黒人は踊るスペースが境界線ロープで隔てられている…という描写から、時代背景も伺えます。
そうした差別も気になるけど、トレイシーの狂ったような踊りっぷりにもご注目を。
Ladies’ Coice
人気が出ちゃったトレイシーを歌った曲
すっかりコニー・ショーで人気レギュラーになっちゃったトレイシー。
そんな彼女のことを、他の出演者が羨ましげに歌い上げた曲が『The New Girl in Town』
白人出演者パートと黒人出演者パートが融合していて、同じ曲でも印象がガラっと変わる1曲です。
The New Girl in Town
渋るママと、一緒にお出掛け
LLサイズ洋品店のイメージガールにも選ばれたトレイシー。
体型を気にして外出しないママにマネジメントをお願いし、一緒にお出掛けしていく曲は『(Hey mama) Welcome to the 60’s』
母娘でキャッキャしながらお洒落して。
ネガティヴなママも可愛らしいピンクのワンピに身を包んで、テンション爆上がりで嬉しそうなんですよね。
…ということで、ママ役ジョン・トラボルタ氏の歌とダンス初披露シーンをぜひ。
(Hey mama) Welcome to the 60’s
黒人街・ダウンダウンへ繰り出そう♪
アンバーの嫌がらせで、居残りクラス送りになっちゃったトレイシー。
一緒にリンクも居残り、友達になった黒人男子シーウィードに誘われて、ダウンダウンへ向かうときの曲は『Run And Tell That』
シーウィード役のイライジャ・ケリー氏は、コカ・コーラのCMに子役出演したこともある、芸歴の長い俳優さんです。
歌手・ダンサーとしても活躍していて、軽やかなステップでたくましく歌い上げる姿は、なるほど納得なクールさ。
Run And Tell That
モーターの店でブラックソウルミュージック
シーウィードの母親であり、コニー・ショーのブッラク・デー司会者でもある”モーター・マウス”メイベル。
彼女の店を訪れたトレイシーたちを歓迎し、内輪パーティを盛り上げる歌声は、『Big, Blond And Beautiful』
メインで歌唱しているメイベル役のクイーン・ラティファさんは、女性ラッパーの第一人者です。
1994年のアルバムではグラミー賞受賞という、お墨付きの歌唱力。
肝っ玉母さんっぽい力強さを、丁寧にミュージカル楽曲に乗せています。
ジョン・トラボルタ氏・ミシェル・ファイファーさんの歌唱パートもあって、聞き応えたっぷりな1曲。
Big, Blond And Beautiful
トレイシーのパパママ仲直りする曲
ベルマの色仕掛けから誤解が生じ、夫婦喧嘩しちゃったトレイシーのパパとママ。
仲直りするため、ストレートな夫婦愛を歌った曲が『(You’re) Timeless To Me』
若くもない太ったオバさんだし…とイジけるママに、「臭いチーズの香りがする君」と言いつつ永遠の愛を囁いたり。
ママも「広がる額はもうすぐハゲる」とチクリと返し、でもあなたがいれば幸せだと再確認したり。
なかなかシュールな歌詞ですが、こんな夫婦になりたいな。
そう思える2人のデュエットソングです。
劇中で唯一、パパ役クリストファー・ウォーケン氏が歌って踊るお宝映像。
(You’re) Timeless To Me
デモ行進中の感動曲
ベルマが職権乱用して、廃止に持ち込んだブラック・デー。
反撃の狼煙を上げ、廃止撤廃抗議に臨んだデモ行進曲は『I Know Were I’ve Been』
黒人たちが歩んだ道・これからの希望の道。
いろんな想いを込め、静かに力強く歌い上げるメイベルの歌声が、じんわり心に染み渡ります。
I Know Were I’ve Been
トレイシーを救いたいみんなの想い
デモ行進に参加し、警察から追われる身になってしまったトレイシー。
リンクやペニーやシーウィードが、トレイシーの身を案じながら本当の想いに気付いていく曲が『Without Love』
リンクが愛したのは、「偏見」の対象になりがちな体型のトレイシー。
ペニーとシーウィードは、「差別」の壁をぶち破った愛。
蔓延していた概念を若者たちが覆す瞬間に、ちょっと胸が熱くなります。
Without Love
ミス・ヘアスプレーコンテスト開幕!
トレイシーの参加が困難な中、始まったコニー・コリンズ・ショーの生放送。
一大イベントであるコンテスト放送回のオープニング曲は『It’s Hairspray』
スカウトエージェントや町中のみんなが注目し、いかにコンテストが華やかで大々的なものなのか、よくわかる1曲です。
It’s Hairspray
コンテストに乱入!感動のエンディング
トレイシーの見せ場がないまま、コンテストは投票結果発表へ。
……ちょぉーーと待ったぁーー!!
颯爽とコンテストを乗っ取り、大どんでん返し・感動のエンディングを迎える曲は『You can’t Stop The Beat』
映画【ヘアスプレー】のメイン曲といってもいい、ノリノリロックンロールです。
トレイシーもリンクもペニーもシーウィードも、ママもメイベルも歌って踊って大騒ぎ。
何度観ても幸せ気分に浸れる、1番のおすすめ歌唱曲。
You can’t Stop The Beat
エンドロールミュージック
気分よく映画もハッピーに大団円。
その余韻を引き継ぎつつ、可愛らしいアニメーション仕立てのエンドロールでもステキな歌が流れてきます。
3曲ある挿入歌をどうぞ。
エンドロール1曲目はコレ
楽しかった物語ももう終わり。
もっとずっと観ていたいー!
…そんな気分をサポートするエンドロール1発目が、リンクやトレイシーが歌う『Come So Far』
レトロなアメリカンポップのイラストとともに、まだまだ余韻に浸れます。
Come So Far
エンドロール2曲目はコレ
ミュージカル舞台では演劇歌唱曲だったけれど、映画では登場しなかった歌。
エンドロール2曲目として活用されたのが『Mama, I’m A Big Girl Now』
トレイシー役のニッキー・ブロンスキーさんの可愛い歌声をもう一度❤️というファンにも、ミュージカル舞台ファンにも嬉しいサービス歌唱曲です。
Mama, I’m A Big Girl Now
エンドロール3曲目はコレ
映画【ヘアスプレー】の最後の最後。
エンドロール3曲目に流れてくるのは、Aimee Allenの『Cooties』
アメリカのパンクバンドボーカルも務めるシンガーソングライターの楽曲です。
劇中キャストの歌唱曲…というわけではないので、さしずめ主題歌といったところ。
ぶっちゃけキャストたちの凄すぎるミュージカル全てが主題歌っぽいんですが、作品イメージを損なわない色気のある1曲。
Cooties
…ということで、元気と笑顔がもらえるミュージカル映画【ヘアスプレー】歌唱曲をお届けしました。
あのシーンのあの曲は?
あの歌声だけ聴きたーい!
そんなあなたのお役に立てれば、恐悦至極にございます。
2007年盤ミュージカル映画【ヘアスプレー】のあらすじ・キャストについてはこちらもどうぞ↓
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