いつしか恋人たちがイチャコラする日になったクリスマス。
きっとサンタクロースはこう思ってるに違いありません。
『聖なる夜にスプラッターな制裁を！(by.サンタ)』
クリスマスだって怖いの観たい、そんなあなたにおすすめのクリスマスホラー映画12選をお届けします。
変態村(2004)
まずは借りるにしても家に置いておくにしても、なかなか勇気のいる邦題のこちらから。
原題は『Calvaire』＝『受難･キリストの磔』という意味です。
そもそもクリスマスはイエス・キリストの降誕を喜ぶ日。そういった概念で観ると、内容もオチもしっくりくる狂気の世界が広がっています。
- しがない売れないミュージシャンの美青年が主人公
- あるとき人里離れた小さな村に迷い込む
- 狂った愛情表現の村人たちに、いいように懐柔されて惨憺たる姿に
- 村人の狂気とピアノメロディーに合わせて踊る様子はトラウマ級
グロ・スプラッターは弱めですが、たしかに邦題通り変態ばかりがご登場。
とにかく村人の異常さが、んまぁー怖いこと怖いこと(笑)
人の愛の極限・壊れまくった精神の気持ち悪さにOoops!する作品です。
暗闇にベルが鳴る(1974)
クリスマスの晩に、バッサバッサいたいけな女子学生が犠牲になりまくる王道スリラー。
北米で有名な都市伝説をモチーフにした物語ということで、ジワジワと恐さを感じる展開になっています。
- クリスマスで浮かれ気分の女子寮に、1本のイタ電が
- ハァハァと荒い息遣い・卑猥な言葉・そして最後には「殺してやる」
- 鳴り響く電話のベルを発端に、連続殺人鬼によるカオスと支離滅裂なクリスマスが幕を開ける
アイテムの使い方・殺し手口の豊富さ・ここぞというときだけチラ見せする変わり果てた姿など、描き方もオチも秀逸。
変幻自在な殺人鬼の声色やブレまくる画面、電話や殺害シーンでの賛美歌BGMがやたら印象に残るかと。
今でこそ「ありがちなネタ」と思う展開ですが、クリスマスホラーの先駆者的な名作です。
暗闇にベルが鳴る↓
※現在動画配信サービスでの取り扱いがありません。
ファイナル・デッド・コール(2006)
『暗闇にベルが鳴る』には、ストーリーがほぼ同じのリメイク版も。原題は『Black Christmas』
- 「ファイナル・デッド・コースター」と邦題タイトル似すぎで紛らわしい
- デッドコースターの脚本を手掛けたグレン・モーガンが監督
- 絶対死からは逃れられないファイナル・デスティネーション系とは無関係
- 殺人鬼の複雑な生い立ちが掘り下げられ、けっこうなグロシーンも追加
『暗闇にベルが鳴る』の不気味さ・皆まで言わずに魅せるストーリーの良さは軽減してるかもしれません。
くり抜いた目ん玉・天使の型にくり抜いてオーブンでこんがり焼いた肉・ミルク。
お食事前やお食事後にはくれぐれも閲覧にご注意を。
ファイナル・デッド・コール↓
※現在動画配信サービスでの取り扱いがありません。
サイレント・ナイト／悪魔のサンタクロース(2012)
ばら撒くのはプレゼントではなく、ひとかたならぬ恐怖。
サンタ姿の殺人鬼が次々と人々を惨殺しまくるだけという、ストーリーは二の次のB級ホラー映画です。
- クリスマスで賑わうある街で、連続殺人事件が発生
- 防犯カメラの映像から、犯人像がサンタコスプレの男と断定
- ただし時期が時期なだけに、街にはサンタコスプレの人物だらけ
- 事件を追う女性保安官は怪しげな人物に目星をつけるも、被害は拡大するばかり
お手製の火炎放射器でブォワーーっと「悪い子(←不倫とか麻薬密売とかする大人たち)」に、容赦無いお仕置きしまくります。
切ってKILLは当たり前、焼いたり刻んだり絞めたりと、とにかくやりたい放題の惨劇スラッシャー。
あぁ、ただし”良い子”にしてる子供たちにはちゃんとプレゼントあげたりしてるので、そこはちょっと和みます(笑)
クリスマス・テイル(2006)
グロさ・エグさはそんなにないものの、斬新なストーリーが面白いスパニッシュホラー。
英語ではなくスペイン語というあたりも、緊迫感と怖さに拍車がかかって良いスパイスになってます。
- 森の落とし穴に、サンタ姿の女性が転落
- たまたま発見した子供たちは、このサンタ女が指名手配中の強盗であると気付く
- 助けるでもなく通報するでもなく、子供たちは盗んだ金を横取りしようとあれこれ画策
- 子供たちに弄ばれ、瀕死の状態ながらも穴から這い上がったサンタ女。復讐のために反撃開始
- 追われる立場になった子供たちは、ホームアローンばりの悪知恵で撃退することに
罪の意識が薄すぎる子供たち。
無邪気でありながら、道徳心が欠けてる童心がそら恐ろしい作品です。
クリスマス・テイル↓
※現在動画配信サービスでの取り扱いがありません。
ベター・ウォッチ・アウト:クリスマスの侵略者(2017)
「Better watch out」とは、もっと気をつけてとか、心してかかれ！というような意味。
心してかかるのはそこじゃないだろ…と思いつつ、スカッと潔さもあるお子さまサイコキラー物語です。
- クリスマスの晩、12歳の少年とベビーシッターの女子が2人きりでお留守番
- 実はベビーシッターの歳上女子にホの字の少年は、自作自演で彼女の気を引くことに
- 不審な侵入者!？キャー怖い！を演出すべく、少年の親友が侵入者役に
- ところが他にも侵入者が。歳下だけど頼れるBOYを見せつけるため、侵入者をなぶり始める
まだ子供だからと甘やかした結果なのか、少年にはもともとサイコパスな一面が。
賢く知恵も働く少年の、純粋な恋心の暴走ほど恐ろしいものはありません。
朗らかなクリスマスソングに乗せ、どんどん常軌を逸していく少年の異常性に胸糞悪くなる作品です。
ベター・ウォッチ・アウト/クリスマスの侵略者↓
※現在動画配信サービスでの取り扱いがありません。
P2 (2007)
幸せカップルの愛が溢れる時期だからなのか、クリスマスには愛を勘違いするストーカーが出現することも。
実際にあったパリでの事件をヒントに、ワンシチュエーションの中で展開する最悪の夜が描かれています。
- 大都会のオフィスビルで、イブの晩にたった一人で残業のキャリアウーマンが主人公
- ようやく仕事が片付いて、P2(地下2階)の駐車場へ
- ところが車のエンジン掛からず足止め
- 全員退社したと思われてビルの出入り口は全て封鎖
- 暗い地下駐車場にポツン…という状況は、実はストーカー警備員の策略だった
- 美人キャリアウーマンVSキショい警備員との手に汗握る攻防戦
とりたてて真新しいストーリーでもなく、惨殺もありません。だからこそのリアルな怖さが。
異常な好意は無敵ゆえ、下手に動けば相手を刺激するし…という緊迫感を堪能する作品です。
ナイトメア・オブ・サンタクロース(2010)
サンタクロースの起源と言われる聖ニコラスがモチーフの都市伝説が現実に…というような物語。
燦々たる血祭りの夜を、シュールな笑いもツッコミどころも交えながらCGでどーんと描いてあります。
- 聖ニコラスの本当の姿は魔物
- 32年に1度、満月の12月5日に姿を現し、大人を殺して子供を攫う(←らしい)
- …ということでこの年、アムステルダムの街が血に染まる
- 大人をバンバン切り刻み、串刺しにし、顔面もグチャグチャ
- もちろん首はあっさりぶった斬られ、四肢切断はお手の物
煙突から恐怖を、靴下には絶望を。そして明日は…来ない！
…もう、予告動画からして面白が炸裂。
怖さも面白さも兼ね備えた、ダークファンタジー要素の強いクリスマスホラー作品です。
ナイトメア・オブ・サンタクロース↓
※現在動画配信サービスでの取り扱いがありません。
クランプス 魔物の儀式(2015)
ヨーロッパ版ナマハゲみたいな魔物の物語。
聖ニコラスが良い子にプレゼントを配るそばで、悪い子どこじゃー！と罰を与える怖い伝承上の生き物がいるそうな。
- 妹一家も呼んでクリパ開催中、子供同士のケンカが勃発
- サンタを信じ、サンタさんへお手紙書いた少年が従兄弟にバカにされてオカンムリ
- チッキショーー！と思っていたら、外は吹雪、家は停電。そして怪しげな物音が
- 巨漢のヤギに次々と襲われ、これが『クランプス』という魔物であることを知る
人形型の魔物も登場し、大人も子供も一家全員があんな目やこんな目に遭って全滅…からの夢オチ系。
ほんわかハッピークリスマスな様相から一転する恐怖がジワっと怖い作品です。
レア・エクスポーツ 囚われのサンタ(2010)
サンタクロースの本場・フィンランドが贈るブラッキーでシュールなクリスマスホラー。
ホラーと言えるほどホラーじゃなく、どちらかというとこの設定で話を盛り上げた制作サイドの発想に恐れおののくサンタ物語です。
- 北アイルランドの小さな村には、昔サンタが住んでいたという言い伝えが
- しかも400年前にサンタを氷漬けにして地質に埋めたらしい
- それもこれも実はサンタは極悪人の悪魔だから
- 何を企んでるのか、アメリカ人がその「本物の悪魔なサンタ」を発掘にきた
- …のはいいが、掘り起こしたのはサンタの手下のガリガリ真っ裸の老人(←いちおう妖精)
とにかく雪が舞い散り寒そうな中を、モザイクかかったマッパの老人が大挙して押し寄せる様が怖い(笑)
結局、人間側は悪魔サンタを退治して、手下の妖精・ガリガリ老人を大量に捕獲。
レア エクスポーツ(＝希少輸出品)として世界中に送り出し、いわゆる「サンタクロース」の役目を押し付けプレゼントを配らせるようになった…というブラックユーモアな作品です。
レア エクスポーツ/囚われのサンタ↓
※現在動画配信サービスでの取り扱いがありません。
サタンクロース(2005)
もはやイジりすぎて、クリスマスホラーというより突き抜けた笑いをもたらすサンタコスプレ物語。
アメリカのプロレス団体WWEの元スーパースター・ビル・ゴールドバーグが、殺戮と言う名の暴れ技を披露しまくってます。
- 実はサンタは悪魔(←もうこのパターン鉄板気味)
- さらに12月25日のクリスマスは、かつて『虐殺の日』だった
- …が、1000年前に神との賭けに負けて、悪事一切禁止の罰ゲーム中
- ところがこの年は『虐殺の日』解禁予定
- ということで、悪魔(サタン)な巨漢の惨殺筋肉祭り開催
老若男女お構いなしにバンバンなぶり殺しにしていきますが、これが全然怖くないとゆー(笑)
鉄柱を武器にするにも消毒してから殴打したり、「これはトナカイじゃー！」って言い張ってるけど、どう見てもソリを牽くのはバッファローだったり。
ノリの良い惨劇ってなんやねん！とツッコミながら楽しめる、ブラックすぎるコメディホラー作品です。
サタンクロース↓
※現在動画配信サービスでの取り扱いがありません。
キラースノーマン(1996)
殺人サンタものはもう満腹、そんなあなたに斬新かつB級MAXな殺人雪だるま作品を。
可愛い顔したまん丸な雪だるまが街を恐怖に陥れ、観客を笑いに陥れるパニックホラーです。
- 猛吹雪で視界が悪い中、殺人鬼を乗せた護送車と大型トラックが衝突事故
- 殺人鬼は車外逃亡に成功するも、トラックの薬品が流出し身体が溶けてあえなくお陀仏
- …かと思いきや、雪と殺人鬼ジャックの遺伝子が融合
- こうして殺人雪だるまが誕生し、街で殺戮と暴漢を繰り返す
急に口が開いてツララの牙で噛み付いたり、まんまるお手手でナイフ握ったり、足がないのに車運転したりと、ツッコミどころ満載です。
さらにオメオメやられっぱなしではない住人がドライヤーで応戦し、殺人雪だるま男を溶かそうとしたり、これまた展開がナナメ上すぎて大爆笑。
あぁ、ちなみにドライヤーでは溶け切りません(笑)
が、トドメをさす方法もあったりするので、最後までユルユル楽しめる作品です。
キラースノーマン↓
※現在動画配信サービスでの取り扱いがありません。
楳図かずお恐怖劇場 プレゼント(2005)
これぞまさしくクリスマスにぴったりの恐怖。
メリークリスマスではなく、メリーコロシマス♪な物語です(←メリーとマスしか合ってないw)
- クリスマスにイチャコラする3組のカップル
- うち1人の女子だけはちょっと純真可憐な雰囲気だけど、みんなにつられてラブホへGO
- それぞれお部屋でお楽しむも、サンタ姿でラブホ受け付けしてた人物に惨殺されることに
- もれなく四肢は切断され、脳も引きずり出されてトナカイの餌となる
- …という夢を純真可憐な女子が見たという夢オチ
- …からの、どんでん返し
気持ち悪さアリ・後味の悪さアリ・血がブッシャーもひぃぃぃ〜〜〜(涙目)なグロさも充分あります。
ただしやたら血の赤さを強調してるので、多少見にくいですけど。
クリスマスにイチャつくチャラい若者、おまんら許さんぜよ！みたいな、殺人サンタ作品です。
楳図かずお恐怖劇場 プレゼント(←予告動画はありません)
※現在動画配信サービスでの取り扱いがありません。
…ということで、わりとB級が多いクリスマスホラー映画を12選ピックアップしてお届けしました。
クリぼっちの時間潰しにするも良し、カップルで「きゃ〜怖いぃ〜」でさらにイチャコラ盛り上がるも良し。
家族みんなで…は、お子さまにはご遠慮いただいて、怖いクリスマスを過ごすお役に立てれば、恐悦至極にございます。
家族みんなで楽しめるクリスマス映画もピックアップしてお届け中。こちらもどうぞ↓
コメント