かわいい女子が拉致られて、マスク怪人に追い回されて。
これは何かの天罰なのか。
それともただの娯楽なのか。
よくあるデスゲーム系だけど、ちょっと趣向が面白いスリラー映画【フューリーズ 復讐の女神】の世界へとご案内いたします。
この記事でわかること
- あらすじ概要・出演キャスト
- 予告動画・動画配信サービス・DVD情報
【フューリーズ 復讐の女神】設定が面白いゴア作品
ここは何処?私はだれ?
…君は拉致られた。森に放たれた殺人鬼の餌食として。
そんなのいやだーーー!
わけもわからず拐われて、いかにもなマスク姿の男たちに襲われる…。
今作は、まぁありがちな人狩り作品なんですが、捻りの利いたスラッシャー惨殺劇となっております。
- 8人の乙女と8人のマスクマンが半狂乱で殺し合うお話
- いわゆる「金持ちの娯楽」のためのデスゲーム
- ただし乙女が無闇に犠牲になるだけではない趣向が
- 《バトルロワイアル》っぽいサバゲー要素アリ
- 《美女と野獣》のようなカップリング要素もアリ
単純に「狩る者」「狩られる者」の死闘で終わらない、複雑な展開が見どころになっています。
ちなみに映画タイトル「フューリーズ」は、「Fury=怒り」の意味の英語の複数形。
Furyは、ローマ神話の復讐の女神たちフリアエ(Furiae)から派生した言葉です。
さらにフリアエ(Furiae)は、ギリシャ神話の復讐と殺戮の女神エリーニュスが語源。
「狂喜乱舞しながら復讐のために血祭りにあげる」
…という、なんとも物騒な女神さまに見立てた少女の怒りを表現したタイトルになっています。
逃げ場のない森・執拗に追いかけてくる殺人鬼。
生き残りをかけたサバイバルデスマッチを描いた映画 が【フューリーズ 復讐の女神】です。
映画【フューリーズ 復讐の女神】基本情報
フューリーズ 復讐の女神 | 2019年 アメリカ映画 |
ジャンル | パニック・ホラー・スラッシャー |
監督 | トニー・ダキノ、マイケル・カーティス |
脚本 | トニー・ダキノ、アベム・フィンチム、カール・エリクソン |
上映時間 | 83分 |
出演 | エアリー・ドッズ、エボリー・バギュランス、リンダ・ヌゴ他 |
動画配信サービス | Amazonプライムビデオ(prime対象) |
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【フューリーズ 復讐の女神】森の木陰でドンジャラほい
物語の始まりは、2人の女子高生の様子から。
スラっと背が高い金髪女子・ケイラが今作の主人公です。
- 幼馴染みのマディと遊んでいたケイラは、ちょっとしたことで口論に
- なんとなくケンカ別れした直後、2人とも謎人物に拉致られ気絶
- ケイラがふと気がつくと、そこは手術室のような場所
- まだ朦朧としてる中、なにかの手術を施されたっぽい
ケイラの目から血がぁーー!
…あぁ。眼球イジられたようだな。
これは夢?…それとも現実?
まどろんだ意識の中で、ケイラは再び昏睡状態に陥ります。
すると突然けたたましい警報音が鳴り響き、完全に意識を取り戻したケイラはパニックに。
- 気がつけば今度は狭い場所に閉じ込められてた
- 警報音のビービーに耐えきれず、その場で半狂乱に
- 散々暴れたら空が見え、表に出たら「ここは何処!?」
黒い箱の中にいたの?
みたいだな。しかも箱には「Beauty No.6」って書いてある。
見渡す限り、見知らぬ森。
ケイラはふと我に返り、親友マンディと共に拐われたことを思い出します。
- きっとマンディもこの森にいる…マディぃぃぃーー!!
- …と叫んだら、後ろから羽交い締めに
- さらに口も塞がれて、ケイラ超絶テンパり中
- 突然の襲撃者は、同じお年頃の女子2人組
ひぃぃーー!なに!誰!?
…彼女たちも拉致られた女子なんだよ。
騒ぐと見つかるから!
ここにいると危ないから!
…と、見知らぬ女子と合流することになったケイラ。
わけもわからず行動を共にすることになり、すぐに彼女たちが言う「危険」に遭遇することに。
- 向こうの木陰にどう見ても怪しいマスク姿のオッサンが
- しかも斧のようなものまで所持
- な…に?あれ…と思ったら、こっちに向かって突進してきた
ハァ…ハァ…ハァ。かわい子ちゃん発見!
なんだあの息遣い荒くてキショい怪人は(笑)
ケイラは一緒にいた女子に促され、さっきまで入っていた黒い箱の陰に隠れることに。
ところがなんと。
ケイラがその場で失神してしまいます。
なぜなら彼女には、発作的に意識障害で気を失う持病があったから。
そうして次に目が覚めたとき、ケイラはこの森で何が起こっているのかを知ることになったのです。
巧妙に仕組まれたデス💀ゲーム
マスク怪人がすぐ目の前まで迫っているのに失神してしまったケイラ。
一緒に箱の陰に隠れていた女子は、そんなケイラを置き去りにして逃亡を謀ります。
- 小枝を投げてマスク怪人の気を逸らし、1人で猛ダッシュ
- …するもやっぱり見つかって取っ捕まった
- だけならまだしも、顔側面にマスク怪人の斧が
- ジワジワと顔面を削がれ、あえなくお陀仏
う…わ。エグっ((;゚Д゚)))
顔切り落とすのに1分くらいかけてやがる…。
手斧を持ったマスク怪人は、見事な削ぎ殺しに満足して再び森の奥へ。
おかげで存在に気付かれず、マスク怪人が居なくなってから目が覚めたケイラは、顔削がれ女子の遺体を発見します。
- ここにいたらアイツに殺される…とケイラは森を出ることに
- 怪人と遭遇しないよう森を抜け、荒地に到着
- 遥か向こうに村っぽいものが見え、あそこまで行けば助かるっ!
- …そうは問屋が卸さず、荒地から先に行けない罠が
また爆音の警報音が!
森を囲うように設置されてる装置のせいだろう。
警報音が目の奥に激しく響き、歩くこともままならなくなったケイラ。
この森からは逃げられないことを悟り、呆然としてしまいます。
- なんとか這うように、荒地にあった荷車の陰に隠れた
- …とそこへ、新たなマスク怪人に追われて逃げまどう女子サリーが
- さらに、さっきの手斧マスク怪人までもがご登場
うぉー。怪人が2人も!?
終わったな…。
それでも助けを求める女子を見殺しにできないと感じたケイラは、思い切った行動に打って出ます。
なんと荷車の陰から姿を現し、マスク怪人の注意を引こうと手を振ったのです。
…ところがなぜか、手斧マスク怪人が嬉しそう(?)に手を振り返してくる珍事が。
さらに獲物女子2人を放ったらかし、マスク怪人同士が殺し合うというナゾ展開に発展。
今がチャーーーんす!
ケイラはこの隙に、サリーを連れて森の木陰に姿をくらますことに。
- ケイラは怪我を負ったサリーを木陰に隠し、助けを求めて森の奥へ
- ところが途中で豚マスクの怪人とバッタリ遭遇
- …するも、なぜか目の前で怪人の頭が吹っ飛んだ
- サリーの身が心配になって戻ったら、サリーは腕を千切られ壮絶死
- ケイラはまた1人で森を彷徨い、見つけた小屋に潜むことに
こっ、小屋に誰か入ってきた!
まだ他にも女子がいて、ここを拠点に身を潜めてたんだよ。
そんなこととはつゆ知らず。
ケイラは侵入者がマスク怪人かと思い、手元にあったナタで思いっきり女子を切り殺してしまいます。
その直後、また別の女子シーナとローズの2人が小屋に入り、死体を見てガクブル。
ケイラは過って殺してしまったことを説明し、さらに自分たちが何にどう巻き込まれているかという推測を語り始めます。
- まず目覚めたときに入っていた黒い箱には「Beauty No.6」の刻印が
- 森の中で見かけた他の黒い箱には「Beast No.○」の刻印が
- おそらく「美女」と「野獣」、同じ番号の2人ひと組でペアになってる
- 怪人はペア女子を守りつつ、他の女子を抹殺
- 女子が死ねば、そのペアの怪人も死ぬ
- そうして最後まで生き残ったペアが勝者
さっきケイラの目の前で頭が吹っトンだ豚マスク、サリーのペアだったってこと?
…多分な。あと、なぜか手を振り返してた手斧オッサンは、おそらくケイラのペアだろう。
さらにケイラは手術室のようなところで眼球をイジられた、おぼろげな記憶にも何か意味があると考えます。
そしてケイラはおもむろに、さっき殺しちゃった女子の眼球をホジホジ…ホジ……。
なんとスプーンでほじくり出した眼球には、カメラのような装置が移植されていたのです。
『悪趣味な奴らが、このカメラ越しにデスゲームを楽しんでるに違いない。』
そう確信したケイラたちですが、ここで新たな問題が。
それは、もし女子同士で殺し合えば、もっと手っ取り早く生き残る確率が上がるのでは?というゲームの本質。
ひとりの女子が片っ端から女子を殺せば、自分を守ってくれるペアの怪人以外、全員死ぬんじゃ……。
という、特殊なルールに気付いてしまったのです。
話を聞き終えたシーナは2人を信用出来なくなり、「自分の野獣を見つけて勝者になる!」と息巻いて小屋から出ていってしまいます。
残されたケイラは親友マディを探し出し、なんとしても森から脱出することを計画。
シーナに置いていかれたローズはケイラを信じ、マディ探しについて行くことになりました。
そうしてようやく親友マディと無事再会を果たしたケイラですが、最後の最後の肝心なときにまた失神しやがります。
気が付いた時にはとんでもない事態になっており、失意のドン底に堕とされたケイラは強い復讐心を抱くことに… というのがあらすじになります。
【フューリーズ 復讐の女神】意外と冷静な登場人物たち
美女8人と殺人鬼8人の鬼ごっこ。
デスゲームに巻き込まれた状況下で、なんとか奮闘するメインキャストをご紹介いたしましょう。
ケイラは、幼馴染みで親友のマディに少し依存気味だった主人公。
意識障害で失神ばかりするので、いつもマディが世話を焼いてくれていました。
デスゲーム中にも度々気を失い、偶然眼球カメラに転送されてきたビジョンを元にマディを救うことを決意。
貧弱な性格のケイラが、この惨劇を通して成長していく姿も見どころになっています。
マディは、ケイラの幼馴染みのアフリカ系女子。
拉致られて森に放たれるも、早々にペア怪人と出会って生き延びた強運の持ち主です。
デスゲームの恐怖に怯え、すっかり腑抜けになってしまったことで、思わぬ最期を遂げることになります。
ローズは、終盤までケイラと行動をともにするベトナム系アジア女子。
両親の教育方針で学校に行かせてもらえず、異様に「友達」に固執するヤバさがあります。
再会したケイラとマディの熱い抱擁を恨めしく睨みつけ、「友達ケイラ」を奪われたと思い込む一面が。
マスク姿の殺人鬼たちより、ある意味厄介でコワい存在です。
…と、この他に、散々な死に方をしていく美女や、どっかで見たことありげなマスク怪人たちが登場。
顔を削ぐ・腕を引きちぎる・脳天かち割られる・頭が吹っ飛ぶなど。
バリエーション豊かなゴア描写が拝める作品 となっております。
【フューリーズ 復讐の女神】感想まとめ
森に放たれた8人の「美女(beauty)」と8人の「野獣(beast)」
彼らは金持ちの娯楽の餌食となり、生き残りをかけた壮絶なサバイバルデスマッチを繰り広げます。
- 親友と共に拉致られた女子高生が主人公
- 目が覚めたら知らない森。しかも知らないヘムタイ殺人鬼が
- 女子を「美女」・殺人鬼を「野獣」に見立てたデスゲームだった
拉致られて強制的に殺し合い、生き残ったものが勝ち。
今作はひどく分かりやすいストーリーですが、デスゲームの特殊なルールが面白いところ。
「野獣」は「美女」を、ひとり…またひとりと狩っていくけれど、なぜか特定の「美女」だけは傷つけません。
絶望的で救いのない状況ではなく、守ってくれるパートナーとなる殺人鬼がいる。
…というこの設定は、なかなか斬新だと思いませんか?
自分の「美女」を守るためなら、どんな惨殺もお任せあれ。
そんな変わった意思のある殺人鬼の殺しっぷりは、過激なスラッシャーだけれどどこかスタイリッシュさも感じます。
これはひとえに、監督のセンスの良さにあるかと。
監督いわく、惨殺シーンにはこだわりがあったそうで。
- なるべくCGを使わないこと
- 可能な限りカメラで映像を押さえること
- とっ散らかった、直感的なゴア描写にすること
こうした感性に基づいて、撮影時には100リットルほどの血を使用。
おかげで少し捻りのあるストーリーが最大限に活かされ、見応え充分なバイオレンス映画に仕上がっています。
映画【フューリーズ 復讐の女神】は、少しずつ明らかになる凝ったゲーム性と見事なゴア描写に釘付けになる、斬新なスラッシャー作品 でした。
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