『この老婆、トラウマ級』
こんなキャッチコピーで、観るものを本当にトラウマに陥れる衝撃作。
ブライアン・シンガー製作総指揮、POV方式のホラー映画【テイキング・オブ・デボラ・ローガン】の世界へとご案内いたします。
この記事でわかること
- あらすじ概要・出演キャスト
- 予告動画・動画配信サービス・DVD情報
【テイキング・オブ・デボラ・ローガン】認知症がテーマのオカルト映画
現代で不治の病ってなんだろ。
アルツハイマーじゃない?
今やガンも早期発見・早期治療で克服できる時代。
医学の進歩は目覚ましいけれど、原因にも治療法にも謎が多い病が認知症です。
- 今作は認知症の中でもアルツハイマー型を扱った作品
- 医学モノ?ではなく、悪魔系のじっとりホラー
- 製作総指揮は《X-MEN アポカリプス》のブライアン・シンガー氏
- 監督は《インシディアス》シリーズ最新作にも抜擢されたアダム・ロビデル氏
- POV方式・ドキュメンタリータッチで描いた臨場感が見どころ
老婆デボラさんを中心に、医学とオカルトを融合させたお話になっています。
彼女は果たして認知症なのか。
それとも何かが憑いてしまったのか。
かなり度肝を抜かれる衝撃のラストに思わず笑いも込み上げる、怖くないホラー映画 が【テイキング・オブ・デボラ・ローガン】です。
映画【テイキング・オブ・デボラ・ローガン】基本情報
テイキング・オブ・デボラ・ローガン | 2014年 アメリカ映画 |
ジャンル | ホラー |
監督 | アダム・ロビデル |
脚本 | あダメ・ロビデル、ギャビン・へファーマン |
上映時間 | 90分 |
出演 | ジル・ラーソン、アン・ラムゼイ、ミシェル・アン他 |
動画配信サービス | Amazonプライムビデオ(prime対象) |
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【テイキング・オブ・デボラ・ローガン】主な登場人物
デボラ・ローガン (ジル・ラーソン)
デボラは今作の目玉となる老女。
初期のアルツハイマー型認知症の症状があります。
病とは思えない、とんでもない行動の数々が最大の見どころとなる中心人物です。
サラ・ローガン (アン・ラムゼイ)
デボラの一人娘。
40後半くらいのお年頃・同性愛パートナーと暮らす未婚女性です。
デボラが認知症と診断されたため、いまは介護のために帰省中。
母の奇行が病気ではないと見抜く人物でもあります。
ミア・メディナ (ミシェル・アン)
アメリカ在住のアジア系女性。
医学生であり、大学の研究論文のためにデボラとサラの親子に密着取材するクルーです。
どんな状況下でも決してデボラたちを見捨てない芯の強さがあります。
ギャビン (ブレッド・ジェンタイル)
ミアとともにデボラ親子を取材するクルーのひとり。
主に雑用をこなす眼鏡ヒゲmen’sです。
ルイス (ジェレミー・デカルロス)
ミアとともにデボラ親子を取材するクルーのひとり。
カメラマン兼編集担当で、彼の撮った映像視点で物語が進みます。
…と、この他にはデボラと親しい隣人ハリス・デボラの主治医アナリサ・親身になってくれる女性捜査官ツィードなどが登場。
それぞれの役割が明確なため、ゴチャつくことなくお話に集中できるキャラになっています。
【テイキング・オブ・デボラ・ローガン】医学的見地の密着取材
物語の舞台はアメリカ・バージニア州の片田舎エグズマ。
ロアノーク大学の医学生である3人組が、ある一軒のお宅にお邪魔するところから始まります。
- ミア・ギャビン・ルイスが訪れたのは、デボラ・ローガンという老女のお宅
- 3人は今、アルツハイマー患者が介護者に与える影響について研究中
- 初期のアルツハイマー型認知症であるデボラとその娘サラに密着取材しに来た
学生さんの自主ドキュメンタリー?
まぁ映像論文ってところだな。
3人は、ただ勉強のためにドキュメンタリーを取りにきたわけではありません。
記録映像として評価されれば、デボラ親子にも恩恵が。
- デボラの容態によっては国から助成金の補助が受け取れる
- それなりの記録が残せれば、ミアたちの通うロアノーク大学からも援助金が
- ちょうどデボラ親子は、家のローンやかさむ医療費で金銭的に苦しい
おぅ。お互いWIN&WINな密着取材だ。
…ただ、いざ3人が訪問したらデボラさんが渋るんだよ。
認知症と診断されてはいるものの、デボラのアルツハイマーはまだまだ初期。
ミアたちが実際に会ってみても、隣人ハリスと庭(←というより森)の手入れをしたり談笑したりと、パッと見はごく普通の老女です。
- 特にボケた様子も変わった様子もない
- むしろ気品すらあり、判断能力もちゃんとある
- 気が変わり「利用されたり笑い者にされるのは嫌」と取材拒否
- それでも金銭的補助が必要だから…とサラが説得
- 1週間後、改めて取材OKが出て2ヶ月間の撮影に臨むことに
間借りして、完全密着取材のスタートだ。
あぁ、でも取材開始後からデボラの容態が急変しちゃうんだよ。
医師の話によると、リハビリや投薬治療であと2年は大きな進行がないはずだったデボラ。
ところが取材を始めて数日後から、とても認知症とは思えない症状が出まくってしまうのです。
デボラにおかしな異変が
普段は絵を描いたりガーデニングが趣味のデボラ。
夫を早くに亡くし、女手ひとつでサラを育てた肝っ玉母ちゃんですが、花柄のワンピースに身を包む洒落っ気あるマダムです。
- 最初の2〜3日は和やかムード、撮影も順調
- ただやっぱり認知症だけあって、夜中に徘徊することが
- 家のあちこちに暗視型監視カメラも設置し、逐一記録
- …と、ある晩デボラが庭にまで夜間徘徊し始めた
夜中に素手で庭掘ってるとか怖いんだけどー(泣)
この行動を境に、どんどんデボラさんがおかしくなっていくんだ。
一心不乱に土を掘りかえしたかと思えば、別の日には「私のシャベル盗っただろ!」と喚いたり。
包丁を振りかざしてギャビンを襲おうとしたかと思えば、自分の首の皮をむしり取ったり。
言動が日に日に暴力的になり、最初の上品さはどこいった…というくらい豹変してしまいます。
- 自傷行為もあって、デボラは数日間入院
- 医師は「徘徊・被害妄想・暴力的な言動」は認知症の典型的なパターンと診断
- ところが背中一面に異様なアザが浮き出て来た
- さらに認知症の症状とはいえない事態が続発
…来たっ!典型的な憑依パターン!
…確かにこれは、認知症のひとことでは説明がつかない事象だな。
退院してからすっかり老け込み、虚ろな眼差しで家の中を徘徊するデボラ。
撮影編集もこなすルイスは、そんなデボラに異変が起きていることを発見します。
- 暗視カメラ映像を確認したら、なんとデボラがキッチン内でテレポーテーション
- また居ない…と探しに行ったら急に現れ、手を触れず窓を閉めることも
- さらに真っ裸で屋根裏部屋に潜む奇行に
老女の真っ裸…いろんな意味で怖いんだけど(笑)
これでも医者は、あくまで「認知症」扱いなんだよ。
確かに症状を聴くと認知症。
でも実際の行動は、明らかに何かに取り憑かれているとしか思えません。
娘のサラもミアたち撮影クルーも、これまで以上にデボラの行動に注意するように。
そうしてあるひとつの行動に着目します。
- 真っ裸で屋根裏部屋にいたデボラは、ひたすら電話交換機をいじっていた
- さらに男性の声色でフランス語をブツブツ言っていた
- ちなみにデボラはフランス語など話せない
- ということは、この奇行にヒントがあるんじゃ…
- そういえば、電話交換機で同じ番号を何度も接続
電話交換機?
あぁデボラは昔、電話交換手の仕事してサラを育てた過去があるんだ。
誰もがスマホや携帯で電話出来る今と違い、デボラが若い頃は電話があまり普及していなかった時代です。
誰かにかけた電話は一旦交換手が受け取り、繋ぎ変えるというひと手間が必要でした。
- デボラが何度も接続していた相手は、デジャルダンという人物だったことが判明
- デジャルダンは、このエグズマ辺りに住んでいた小児科医
- しかも1970年代に連続少女誘拐殺人を犯し、今は失踪中
- デジャルダンはALS(筋萎縮性側索硬化症)という死に至る難病の持ち主だった
このデジャルダンとデボラにどんな関係があるの。
…昔サラが犠牲者になるとこだったんだよ。
急速にせまる死から逃れるため。
デジャルダンはヘビを使い、5人の少女を生贄に捧げるモナカン族の血の儀式を敢行しておりました。
狂信的な呪術を行うことで、本気で自分の病を克服出来ると思っていた医師だったのです。
そうして4人の少女が犠牲になり、最後の生贄としてロックオンされたのがサラ。
デボラは電話交換手の仕事を通して次の標的がサラであることを知り、デジャルダンを葬り庭に遺棄していたという秘密がありました。
ところがデボラが認知症を患い弱ったことで、デジャルダンが悪霊となって復活。
デボラに取り憑き、血の儀式を完了させるよう操り始めていた、というわけです。
こうして認知症の症状とも取れる行動と、悪魔憑きの行動を繰り返すデボラ。
症状の悪化で再び入院したのを期に白血病患者の少女を拐い、なんと丸呑みし始めます。
もはや人でも老女でもないその姿は、ミアたち撮影クルーによって映像として記録。
娘サラは執念で・ミアはデボラを見捨てられない強い想いで悪魔退治に臨むことに… というのが大まかなあらすじになります。
【テイキング・オブ・デボラ・ローガン】感想まとめ
病気の原因も行動原理も、未だ解明されていないアルツハイマー型認知症。
そんな不治の病と介護のあり方をドキュメントしに来たら、とんでもない展開に。
これはなかなか新しい感じのオカルトホラー映画かと思います。
- 医学生3人組が、ひとりの老女・デボラに密着取材
- 住み込みで撮影するうちに、認知症ではない言動が
- 医学からは徐々にかけ離れ、悪魔憑きの展開へ
- しかもヘビ化するというとんでもない結末に
初めから「悪魔が〜」という憑依型ホラーと違い、おぞましさや怖さは弱め。
それでもだんだん見た目からして不気味になっていくデボラさんには、飄々とした恐怖を感じます。
もうね、いろんなことをおばぁちゃんにさせ過ぎです(笑)
爪が剥がれそうなくらい土掘らせたり、ヘビを素手で掴ませたり。
挙げ句ネグリジェ脱いで真っ裸を晒したり、グワっと口が開いてお子さま丸呑みて。
さらに面白いのは、撮影クルーのひとり・ルイスが途中退場するところ。
この手のホラーって、巻き込まれた登場人物は帰りたくても帰れない窮地に陥るのが定番です。
なのに「こんなおかしなオカルトに関わるなんて、真っ平ごめんだ!」と、あっさり車で撤退してしまいます。
…これはちょっと斬新な展開かと(笑)
加えてラスト10分の衝撃ときたら…。
POV方式の演出が活きていて、臨場感がたっぷりです。
映画【テイキング ・オブ・デボラ・ローガン】は、登場人物たちのテンパりっぷりがヒシヒシと伝わってくる、怖くないホラー作品 でした。
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