今やすっかり秋の風物詩と化したハロウィン。
毎年街はカボチャ色に染まり、10月31日には仮装コスプレでお祭り騒ぎになりますね。
秋の夜長にハロウィンっぽさを味わえる、ハロウィンに観たい映画を独断と偏見でドドーんとお届けいたします。
この記事で分かること
- ハロウィン🎃っぽいおすすめ映画16本
- ザックリあらすじ・見どころ
- 動画配信サービス・予告動画・DVD情報
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年)
もはやハロウィン映画の金字塔。
これさえ観ておけば、ハロウィン映画の話題に困ることはありません。
とにかくキャラクターが活き活きしていて、歌やダンス、物語にワクワクする逸品です。
- 恐怖と悪さで盛り上がるハロウィンに飽きてしまった王様ジャック(丸顔のガイコツ)
- 「ハロウィンなんてやめてクリスマスってのをやっちまおうぜー」とイベント内容を変更
- …が、クリスマスとはなんぞや??状態
そんな連中ばかりなので、ちょっと悪いことが起きそうな予感しかしません(笑)
知らないことを知らないままで始めると、ひっちゃかめっちゃかになる、そんなお話。
フランケンウィニー(2012年)
終始モノクロで展開するストップモーションアニメ。
少しづつ人形を動かして繋ぎ合せたとは思えない、滑らかな映像に驚きます。
- 交通事故で亡くした愛犬をどうにか蘇らせた少年ヴィクターが主人公
- ツギハギだらけ、フランケンシュタインならぬ「フラン犬」として蘇る
- …と、自分の死を理解していないフラン犬が勝手に出歩き、大騒動
大好きな愛犬がもし亡くなったら…生き返って欲しいと願う人が多いかと。
他人から見たら化け物とも映るフラン犬と子供たちの、ちょっぴり心温まる作品 です。
コープスブライド(2005年)
半身腐ってホネむき出しの花嫁という、なんとも怖そうなビジュアルのクレイアニメーション。
- 「コープスブライド」とは死者の花嫁という意味
- ひょんなことから死者の花嫁と結婚せざるを得なくなった箱入り息子のお話
- 死んでないのに屍人の世界に引きずり込まれる取り憑かれ系
生者の世界はモノクロ・屍人の世界には彩と音楽が溢れ、キャラクターの容姿の割に怖さは全くありません。
むしろちょっぴり切なさもある、キュートなホラーファンタジー作品 です。
もうちょい詳しいあらすじやキャラクターについてはこちらの記事でご紹介中↓
【ティムバートンのコープスブライド】切なく愛おしい死者の花嫁
シザーハンズ(1990年)
雪の降る季節に思い出す、異形の青年の物語。
ということで、ハロウィンに限らずクリスマスにも観たくなる作品ですね。
- とある発明家が人間そっくりのモノを製作
- …が、あとは手を作れば完成というところで他界
- 手だけハサミのまま生きなければならない青年エドワードの孤独感と人恋しさ
無表情でもイケメン全開のジョニー・デップがハサミ男・エドワードを好演。
早く人間になりたーい!という妖怪ベムっぽさもある、近代のピノキオのようなお話 です。
スリーピー・ホロウ(1999年)
田舎町で起こった殺人事件を紐解くサスペンスホラー。
- ニューヨークから遠く離れた小さな街で、連続首なし殺人事件が続発
- 首なし騎士の仕業と騒がれる中、事件解決のために派遣されたのは科学捜査員イカボッド
- 「迷信で殺人など起きはしない」という信条があるものの、ほんとに首なし騎士に遭遇
- 果たしてこの事件は迷信?それとも真相が別に?という謎解きサスペンス
ハロウィンは元々、沢山の精霊神話や伝説が数多くあるケルト(今のアイルランド)の風習です。
一年の始まりと終わりの日が10月31日。そして生者と異形の世界が繋がる日と信じられています。
だから魔除けをしたり、おばけに取り憑かれないように仮装するという行事がハロウィン。
そしてケルトは現代でも精霊の存在が信じられているお国柄です。
そんなケルトの精霊のひとつ・首なし騎士デュラハンが登場するので、まさにハロウィンにうってつけの作品 です。
映画【スリーピーホロウ】
ウォーム・ボディーズ(2013年)
ゾンビといえばすでに思考は停止、嗜好は人肉というグロくて腐ったノロマな奴ら。
嗜好はたしかに人肉だけど、喰わずに恋しちゃうイケメンゾンビのラブストーリー。
- 人類の大半がいつのまにかゾンビ化
- 生き残った人類は砦を築き、たまに物資調達でゾンビエリアに
- …とそんな物資調達部隊の女子に、まだ思考能力のある青年ゾンビが一目惚れ
思考が残ってる分、自虐的なひとりノリツッコミでウロウロするゾンビに思わず笑いが。
さらには、ゾンビをイケメンでカッコいいと思ってしまう新感覚が妙にツボる作品 です。
私は気に入りすぎて、DVDも買っちゃいました(笑)
どんな恋模様なのかはこちらでもご紹介しております↓
【ウォーム・ボディーズ】イケメンゾンビのノリツッコミ型恋愛ホラー
シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年)
今どきのお宅事情「シェアハウス」に、ヴァンパイアをぶち込んじゃった物語。
- ヴァンパイアの日常に密着したドキュメンタリー形式
- 太陽も銀もニガテ。生き血を啜るヴァンパイアにも、人生楽ありゃ苦もあるさ
- ついうっかり甘噛みしてヴァンパイアにしてしまった大学生とのユルくシュールなドタバタ劇
ところどころにヴァンパイア映画のパロディもあり、出演俳優のアドリブも満載。
くだらないけど笑っちゃう、斬新かつなぜかハッピーな気分になるヴァンパイア映画 となっております。
マレフィセント(2014年)
童話のアナザーストーリーという視点が面白く、さらに主演がアンジェリーナ・ジョリーという話題性抜群のダークファンタジー。
- グリム童話「眠れる森の美女」に出てくる魔女が主役
- もとはただ翼が黒い妖精だったマレフィセントが、ダークサイドに堕ちて魔女に
- 裏切られた虚しさ・呪い・見失った真実の愛の行方を描いた切ない物語
続編となる新作も高評価のようで、ハロウィンでなくとも押さえておきたい作品 です。
ネタバレなしの大まかなあらすじはこちら↓
クリムゾン・ピーク(2015年)
美しい映像と優雅なクラシック音楽を堪能するホラー。
- かつて母の幽霊を見たオカルトオタク小説家志望の女子が主役
- クリムゾン・ピークなる丘に建つ廃墟のような館の秘密
- 紅い大地に紅い幽霊が彷徨うが、スプラッターな怖さナシ
幽霊なんかよりよっぽど怖いのはそっちだよね…という恐怖と、映画《マイティソー》のトム・ヒドルストンが出演しているところが推しポイント です。
詳しいあらすじ・キャストはこちらをどうぞ↓
【クリムゾン・ピーク】怖さと美しさに魅せられるゴシックホラー
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年)
イメージ的に「生き血を啜り、永遠を彷徨う美しい怪物」がヴァンパイア。
- 現代に生き、彷徨うヴァンパイアに直撃取材!
- 世知辛い現代で、ひとりのヴァンパイアは虫の息
- そんなヴァンパイアの過去の栄光・中世時代の回想が中心
ヴァンパイア役にブラッド・ピット、トム・クルーズ、アントニオ・バンデラス。
インタビュアー役には、クリスチャン・スレーター。
がっつりイケメン俳優ばかりを起用し、目の保養になりまくる作品です。
私はクリスチャン・スレーターの声や話し方が好きなので、ちょっと出番が少ないのが残念。
とはいえ噛まれてもいいとさえ思う、美しすぎるトム・クルーズのヴァンパイア姿は必見 です。
高慢と偏見とゾンビ(2016年)
イギリス不朽の古典文学「高慢と偏見」をホラーに仕立て上げた恋愛物語。
ただし、単なる恋愛モノでは終わりません。
- ゾンビウィルスが蔓延した19世紀初頭のイギリスが舞台
- 高慢な貴族紳士との玉の輿婚を狙う5人姉妹のお話
- 5人姉妹は中国で武術を極め、少林寺拳法でゾンビを退治しまくり
なぜ少林寺拳法(笑)という気がしなくもないですが。
英国淑女の5人姉妹が、フリフリ衣装で立ち回るアクションがエロカッコいい作品 です。
ダークナイト(2008年)
アメコミヒーロー・バットマン史上、最高傑作と言われるアクションサスペンススリラー。
ジョーカー像は数々あれど、こんなに重くて魅力的なジョーカーメイクをしたら、ハロウィンイベントで注目されること間違いなし。
- ゴッサム・シティを影ながら守るバットマンVS最狂の敵ジョーカーとの対決物語
- バットマンの苦悩もさることながら、ジョーカーの秘めたる狂気の爆発っぷりが恐ろしい
- 演技が絶賛されたジョーカー役ヒース・レジャーの遺作
何が正義なのか、正義とはどうあるべきなのか。
さらには正義の反対・ジョーカーが想い描く尋常じゃない理想の悪の世界観の重さ。
カッコいいというより、病むほど魅了されるジョーカーの存在感が圧巻の作品 です。
映画【ダークナイト】
スーサイド・スクワット(2016)
アメコミのアンチヒーローが作品の垣根を越えて勢揃い。
特に目を引くハーレイ・クイーンは、ハロウィンコスプレにうってつけです。
- 世界崩壊が迫る中、急遽寄せ集められた特殊部隊がスーサイド・スクワット
- 目には目を、悪には悪を。悪VS悪のバトルアクション
- その中で、ジョーカーに惚れてるハーレイがとにかく可愛いい
スーパーマンやバットマンでは、もはや手に負えない世界の終焉。「最強」ではなく「最狂」集団がクールな姿でお目見えします。
ジョーカーの出番が少ない上に、いかにもジョーカーなメイクというより小洒落た感が残念ですが、代わりにIt’s so cuteなハーレイが魅力的。
悪党が主役というストーリーも面白いんですが、これはハーレイ目当てで楽しむ作品 です(笑)
映画【スーサイド・スクワット 】
血のお茶と紅い鎖(2006年)
タイトルからして不気味さ漂う、人形を使ったストップモーション映画。
- 主役はカラスのようなくちばしを持つ奇妙な動物
- あと妙に剥製っぽい、赤い目をした貴族風衣装の白いネズミ
- カラスもどきとネズミ貴族との、ひとつの人形をめぐる執着愛憎劇
人形の不気味で雑な作り・全く滑らかではないストップモーションの繋ぎ合わせ・効果音はあるけどセリフ一切ナシという展開がクセになります。
個人的にはけっこう好きな世界観なんですが、残念ながら予告動画がありません。動画配信も今のところAmazonプライムビデオのみ。
DVDもあることはあるんですが、おったまげなお値段となっております。
途中、確実に睡魔に襲われそうになるダルい展開もあり、それでも結局何が言いたいのか結末が気になる魔力を秘めた作品 です。
【血のお茶と紅い鎖】はこちらで配信中↓
アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年)
不朽の駄作、駄作中の駄作。くだらなすぎるパロディコメディホラー。
ほぼコスプレ感満載のトマトには、思わず笑ってしまうかと。
- ある日突然、街にとんでもない恐怖が
- 住人やホワイトハウスもびっくり。恐怖の正体は殺人トマト
- 低予算丸出し・ハリボテ感満載・恐怖するキャストの演技も大げさ過ぎ
- 挙げ句トマトの中の人の足や動かすカートも映っちゃってるチープさがたまらない
たしかにイタリアではトマトをぶつけ合う「トマト祭り」なるものがあります。
怒ったトマトの逆襲劇…というように解釈できなくもありません。
が、B級どころかZ級。
そんな新たな評価ジャンルを賜るのは逆に注目されている証かと。
実は続編やドーナツバージョンのオマージュ作品もあるという、究極のエンターテイメント作品 です。
X線の眼を持つ男(1963年)
かなり古い作品ですが、かつてB級映画の帝王と呼ばれていたロジャー・コーマン監督作品。
透明人間にはなれなくても、こんな能力ちょっと羨ましい!?
- 何でも見える目薬を新開発…というSF系
- 目薬のおかげで視界が変化し、「X線の眼」をゲットした博士が主人公
- 医療分野でむっちゃ役に立ちそう…と思いきや、これがとんでもない喰わせもの
- ダンスパーティーではスッポンポンの男女が見えたり、カジノではイカサマし放題
X線で何でも見えるってそうじゃないだろ!と思わずツッコミ入れたくなる展開がチラホラ。
ついでにX線の眼を通して映る景色が乱視の酷い視力みたいで酔いそうになります(笑)
そんなノリと勢いの中にも、人の欲望は他人の命をも凌駕するのかというサスペンス要素とカルト的なオチがある作品 です。
…ということで、一気にドドーん!とハロウィンにおすすめの映画を16本お届けしました。
定番モノからマニアックものまで。
お♪これ面白そう♪と思っていただける作品があったなら、恐悦至極にございます。
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