映画《トランスフォーマー》シリーズのスピンオフ作品【バンブルビー】は、ストーリーの時代設定が1980年代。
その頃流行った洋楽ヒットナンバーが、ゴッソリ挿入歌に使われています。
…ということで、シーンごとに完全網羅。
REONさんの「80年代洋楽POP大全集」をお届けします。
この記事でわかること
- 映画挿入曲の曲名・アーティスト名
- どのシーンで使われていたのかザックリ解説
- YouTube動画で楽曲確認OK👌
映画バンブルビーの主題歌はコレ
まずはこちらから。
エンディングで流れてくる主題歌は、Hailee Steinfeld の『Back To Life』
この主題歌の最大の特徴はココ↓
- 挿入曲の中で唯一、懐かしの洋楽ポップスではない
- 主人公の女子・チャーリーを演じた女優さんが歌ってる
- しかも彼女の書き下ろし楽曲、バンブルビーのためのスペシャルな1曲
チャーリーが歌ってるのか!と、知ってからもう一度映画を見返すと、なんとも言えない余韻が。
音楽番組でパフォーマンスを披露するヘイリー・スタインフェルドさんの歌声をどうぞ。
チラッとバンブルビーが客席に混じっているので、お見逃しなく🐝
Back To Life / Hailee Steinfeld
映画バンブルビーの挿入歌は?
主題歌を除き、劇中では60〜80年代の懐かしい洋楽がたっぷりと流れてきます。
中には、映画【バンブルビー】のトラヴィス・ナイト監督が個人的趣味も交えてチョイスした曲も。
シーンごとに13曲をピックアップいたしました。
寝起き1発目に聞いている曲
映画の始まり、主人公チャーリー登場シーンで流れる曲は、The Smiths の『Bigmouth Strikers Again』
目覚ましを止め、顔を洗ってる最中ウォークマンでずっと聴いているチャーリーのお気に入りバンドの曲です。
The Smithsは、ほんの5年間で解散してしまったイギリスのロックバンド。
海外ではそこまでヒットしませんでしたが、今や80年代イギリスロックを代表する重要ポジションに。
トラヴィス・ナイト監督の趣味ゴリ押し、ご自身が好きだから主人公もスミスの大ファン…という設定になったそうな。
アコギのメロディから始まる爽やかさと、躍動感も溢れるカッコいい1曲。
Bigmouth Strikers Again / The Smiths
遊園地でバイト中の曲はコレ
主人公チャーリーが、バイト先の遊園地でレモンこねくり回してるシーンの曲は、Howard Jones の『Things Can Only Get Better』
歌っているハワード・ジョーンズ氏は、’80年に登場したイギリスのエレクトロポップミュージシャンです。
シンセサイザー音源と、男性ボーカルながらも伸びのある高音ボイスが特徴。
無愛想すぎるヒロインとは対象的に、遊園地というシチュエーションの楽しさを盛り上げています。
Things Can Only Get Better / Howard Jones
遊園地でバイト…からのバイク移動の曲はコレ
不機嫌丸出しでレモネードを運ぶチャーリー。
盛大にぶちまけ、その後ボート修理工場へと向かう道中にかかる曲は、Bon Jovi の『Runaway』
アメリカのメタルバンド、ボン・ジョヴィの名曲のひとつです。
1985年には、TBS系ドラマの主題歌として、麻倉未稀さんがカヴァーしたことも。
たしかにこれを聴きながらバイクで風になりたくなる、もう出だしからカッチョええ1曲。
Runaway / Bon Jovi
ガラクタ収集中の曲はコレ
自宅車庫にある父の車コルベット。
その修理が日課のチャーリーが、ボート修理工場で部品を物色している最中の曲は、Duran Duran の『Save A Prayer』
イギリスロック界を牽引し、音楽番組MTVの火付け役でもある人気バンド、デュラン デュランの楽曲です。
ロックなのにロマンチックという、不思議な魅力のある1曲。
Save A Prayer/ Duran Duran
ワーゲン譲ってもらった直後の曲はコレ
ボート修理工場のおやっさんから、「誕生日プレゼントだ、持ってけ」とビートルを譲ってもらったチャーリー。
その場で修理して、嬉しそうに乗って帰るシーンの曲は、Steve Winwood の『Higher Love』
歌っているスティーヴ・ウィンウッドは、もともと鍵盤楽曲がメインだったイギリスの音楽家です。
ブルースとソウルミュージックを掛け合わせたようなメロディが特徴的。
自分の車をゲットし、心底嬉しいチャーリーの心境にぴったりな選曲になっています。
Higher Love / Steve Winwood
ガズリンのガソリンスタンドのBGMはコレ
バンブルビーを追って、赤青2体のトランスフォーマーが登場する直前。
夫婦喧嘩していた一般人が居たガソリンスタンドでかかっていたBGMは、George Strait の『All My Ex’s Live In Texas』
すっごくコッソリ流れてくる、アメリカのカントリーミュージシャンの楽曲です。
曲のタイトルから、刺客トランスフォーマーはまずテキサスに降り立ったことが分かる演出になっています。
All My Ex’s Live In Texas/ George Strait
カーラジオを付け替えチョイノリの曲
チャーリーが父の車コルベットから取り外し、カーラジオを付け替えてあげたときにかかる曲は、A-ha の『Take On Me』
ノルウェー出身のシンセポップバンドの楽曲です。
もうこれは…世界的に大ヒットしたので、聴いたことがあるんじゃないでしょうか。
曲に合わせてバンブルビーがちょっと踊るという、悶える可愛さにぴったりの1曲。
Take On Me / A-ha
チャーリーがカセットチョイスしたおすすめ曲はコレ
音楽が好きらしいバンブルビーのため。
チャーリーが選んだお気に入りのカセットテープから流れる曲は、The Smiths の『Girlfriend In A Coma』
トラヴィス監督がまたもやぶっ込んだ、お気に入りバンドからの選曲です。
ただしバンブルビーはあまりお気に召さず、テープを吐き出すという暴挙に。
笑っちゃうシーンに仕上がっています。
Girlfriend In A Coma / The Smiths
ソッコーで吐き出したテープの曲はコレ
スミスの曲がイマイチ…ならばこれを。
チャーリーが改めてチョイスし、ソッコーでカセット吐き出しやがった曲が、Rick Astley の『Never Gonna Give You Up』
歌っているリック・アストリーは、童顔なのにソウルフルな歌声を持つイギリスのシンガーソングライターです。
私はこの曲がむっちゃ好きなので、「くっそ、ビーめ!」と内心思ったのはここだけの話(笑)
Never Gonna Give You Up / Rick Astley
パパの形見のレコード曲はコレ
あの曲もこの曲もお気に召さなかったバンブルビー。
チャーリーパパの形見であるレコードに興味を示し、かけてもらった曲が、Sam Cooke の『Unchained Merody』
曲自体は、歌い手を変え言語も変えたカヴァーが500種類もある名曲です。
劇中では、ソウル歌手・ゴスペル歌手でもあるサム・クックバージョンが流れてきます。
映画《ゴースト》でも使われた、優しさと愛溢れる楽曲。
Unchained Merody / Sam Cooke
チャーリー&メモ・初ドライブの曲はコレ
チャーリーに片想い中のご近所男子メモ。
なんやかんやでバンブルビーが変形したビートルに乗り、チャーリーとドライブデート中にかかる曲は、Tears For Fears の『Everybody Wants to Rule The World』
エレクトロな中にも繊細なアコースティック感がある、イギリス2人組バンドの曲です。
多分聴いたら「あーーーっ!」と思う方も多いはず。
これがドライブ中に流れたら、センス良すぎて惚れられるかもしれません(←知らんけど笑)
Everybody Wants to Rule The World / Tears For Fears
ドライブの終点・崖に着いたときの曲はコレ
チャーリーとメモがバンブルビーワーゲンで行き着いた先。
崖に到着したときの曲は、Rob Base & DJ EZ Rock の『It Takes Two』
ニューヨークのハーレム出身、2人組デュオのヒップホップです。
ティーンの溜まり場になっていて、ワイワイ盛り上がっている様子がよく現れています。
It Takes Two/ Rob Base & DJ EZ Rock
仕返しした帰りの車中での曲はコレ
グサグサと、とんでもない嫌味を言ってきた高飛車いじめ女子ティナ。
チャーリー・メモ・バンブルビーの3人が、彼女の家に仕返しに行った帰りの車内でかかるBGMは、 Nu Shooz の『I Can’t Wait』
ヌー・シューズは、女性ボーカリストを軸としたアメリカの音楽グループです。
ちょっとしか流れてきませんが、仕返ししてスッキリした気分が伝わってきます。
I Can’t Wait / Nu Shooz
ビーを置いてバイト行ったときの曲はコレ
バンブルビーを自宅車庫に残し、バイトに行ったチャーリー。
遊園地のフードコートでアメリカンドッグを揚げてるシーンの曲は、Wang Chung の『Dance Hall Days』
歌っているワン・チャンは、ロンドン出身のデュオグループです。
相変わらずバイト中は無愛想なチャーリーですが、やっぱり遊園地って楽しい場所だよね。
…というアピールに役立っている1曲。
Dance Hall Days/ Wang Chung
映画バンブルビーで会話に使われた洋楽は?
最初は話すことも出来ていたけれど、声帯をつぶされ音を発するだけになってしまったバンブルビー。
挿入曲はBGMだけでなく、彼の会話手段になっている斬新さも見どころのひとつです。
バンブルビーがセリフとして代用した洋楽8曲をピックアップ いたしました。
初めて音楽で返事したときの曲はコレ
チャーリーとメモを乗せ、ドライブに出かけたバンブルビー。
見つかったらどうなる?というチャーリーの心配に対し、音楽で返事を。
🎵実験台にされるーー♪と返したセリフの曲は、Onigo Boingo の『Weird Science』
ミキシングされた実験っぽい音楽がお得意の、アメリカ音楽グループの楽曲です。
想いを表すのにぴったりな選曲をして、DJバンブルビー誕生だー!という流れを生んでいます。
ちなみにジョジョ第3部に出てくるオインゴボインゴ兄弟は、このバンド名が由来。
…という、どうでもいい雑学もコソっとお伝えしておきます(笑)
Weird Science / Oingo Boingo
ラジオで喋ろうと!?してる曲はコレ
音楽で会話を始めようとしてる!?とチャーリーに聞かれて、バンブルビーが返した返事。
🎵ラジオなしじゃ生きられねぇ〜〜♪のセリフの曲は、LL Cool J の『I Can’t Live Without My Radio』
歌っているLL Cool Jは、ヒップホッパーでもあるアメリカの俳優さんです。
メロディに乗せてセリフを…といったらヒップホップなラップがぴったり。
バンブルビーのノリの良さとお茶目さに、ついニンマリしてしまいます。
I Can’t Live Without My Radio / LL Cool J
さらにラジオで会話を続ける曲はコレ
ドライブ中のチャーリーとメモとの会話に、すっかり気を良くしたバンブルビー。
🎵人間のように歩き 人間のように話す♪と自分を表現したセリフの曲は、Four Seasons の『Walk Like A Man』
ビーチ・ボーイズと並んで有名な、アメリカのフォークロックグループ・フォーシーズンズの楽曲です。
バンブルビーってば…
ラップとはまたうって変わって、センス抜群な渋い音楽チョイスしますね。
Walk Like A Man / Four Seasons
崖からの飛び込みを後押しする曲はコレ
崖から飛び込む勇気あるヤツ募集!…と声をかけられちゃったチャーリー。
いや、私は…と渋る彼女に対し、🎵君なら出来る〜♪と後押しするセリフの曲は、Stan Bush の『The Touch』
アメリカのギタリストであり歌手でもあるスタン・ブッシュのこの曲は、アメリカで制作されたトランスフォーマーアニメの主題歌でもあります。
実写映画シリーズ作品でも挿入曲として使われた、ファンを唸らす1曲。
せっかくなので、アニメ映像とともにお楽しみください。
The Touch / Stan Bush
リベーンジ!と返事を返す曲はコレ
チャーリーが飛び込みを拒否し、嫌味を言われた後。
一緒にいたメモが仕返ししようぜ、ビーはどう思う?と尋ねた返事。
🎵リベーンジ♪とバンブルビーが陽気に答えるセリフの曲は、James Brown の『The Payback』
歌って踊る、ファンキーなソウルミュージック界の重鎮ジェームス・ブラウンの楽曲です。
大御所の名曲を、一言だけ活用とは。
なんとも贅沢な挿入曲です。
The Payback / James Brown
スピード違反でカーチェイス!の曲はコレ
ティナに仕返しし、あースッキリした!と笑い合うのも束の間。
チャーリー・メモ・バンブルビーの3人は、スピード違反取り締まりのパトカーに追われることに。
止まらなきゃ…というチャーリーの指示を無視し、🎵時速88キロなんて、やってられるかー♪と返事したセリフの曲は、Sammy Hagar の『I Can’t Drive 55』
アメリカの超人気ロックバンド、ヴァン・ヘイレンの元ボーカルが歌う、シャウトでイケイケな楽曲です。
曲に乗ってブイブイ加速して走るバンブルビー。
多分テヘペロな顔してるんだろうな(笑)
そう思わずにはいられないナンバーです。
I Can’t Drive 55 / Sammy Hagar
最終決戦に臨むときの曲はコレ
衛星と通信電波塔を使い、援軍を呼ぼうとしている赤と青のディセプティコン。
バンブルビーとチャーリーは、その行動を阻止するために奴らとの最終決戦へ。
そこで🎵彼女に何かあったら、僕は困るんだ♪…と優しくチャーリーに本心を伝えたセリフの曲は、The Smiths の『Girlfriend In A Coma』
チャーリーが好きだと言ってオススメしてくれた、スミスのあの曲で想いを伝えています。
これにはチャーリーも感激、観客も感激(;o;)…というニクい演出。
Girlfriend In A Coma / The Smiths
お別れシーンの曲はコレ
刺客を撃退し、バンブルビーとチャーリーはゴールデンゲートブリッジが見える丘へ。
ずっと一緒にいたいくらい大好きなチャーリーへ、🎵一緒に行こうよ♪と本音を漏らすセリフの曲は、The Cars の『Let’s Go』
メンバー全員、車好きだからCars…という分かりやすいネーミングのアメリカのロックバンド曲です。
たったひと言。
でもこのひと言が、思わずジーンとくるクライマックスに繋がっていきます。
Let’s Go / The Cars
…ということで、トランスフォーマーのスピンオフ映画【バンブルビー】の主題歌・挿入曲をお届けしました。
たっぷりゴッソリご紹介したので、最後まで読んでくださりありがとうございます。
えっと…お疲れ様でした(笑)
どこよりも細かく挿入曲を網羅したので、あのシーンの曲は何?というお役に立てれば、恐悦至極にございます。
映画【バンブルビー】のあらすじ・キャストについてはこちら↓
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