歌って踊ってゾンビも撃退。
映画【アナと世界の終わり】は、青春群像劇とゾンビが合体した異色のミュージカル作品です。
よくある「急に歌い出す」系でありながら、挿入歌はどれも見入ってしまう素晴らしさ。
…ということで、映画【アナと世界の終わり】で流れる曲やミュージカル歌唱曲12曲をお届けします。
映画【アナと世界の終わり】のあらすじ・キャストはこちら↓
この記事で分かること
- 映画【アナと世界の終わり】挿入曲・歌唱曲12曲
- どのシーンで使われたのかザックリ解説
- YouTube動画で楽曲確認OK👌
オープニング曲&エンディング曲
映画の始まり、オープニングで流れる曲 はShonagh Murrayの『Chrisymas Means Nothing Without You』
クリスマスの時期が舞台…という設定なので、季節感を表すのにぴったりな1曲です。
OPの他にアニメ仕立てのエンドロールでも流れる、朗らかで楽しげなクリスマスソング。
Christmas Means Nothing Without You / Shonagh Murray
アナが歌い出す初ミュージカルシーン
パパと口論したまま登校し、少し気分が滅入っているアナ。
ロッカーで航空券とママの写真を眺めたあと、教室へ向かうシーンの曲 は、Ella Hunt, Sarah Swire & Maicolm Cummingの『Break Away』
曲名の「Break Away」とは、「離脱する・逃げる」という意味の英語です。
覇気のない毎日からも、この田舎町からも抜け出したい。
そう願う若者の不満に、ちょっぴり共感してしまう歌詞になっています。
アナが歌い出し、ステラとジョンの思いも重なる初ミュージカルシーンの歌唱曲。
Break Away / Ella Hunt, Sarah Swire & Malcolm Cumming
学食でのシーン
学食で元カレのニックと目が合い、気持ちがザワついているアナ。
そんな彼女を見て気持ちがザワつき、頼りない男認定されて若干凹んでいるジョン。
2人それぞれの恋愛のもどかしさを歌った学食シーンの曲 は、Malcolm Cumming, Ella Hunt, Christopher Leveaux, Marli Sui &Paul Kayeの『Hollywood Ending』
これがハリウッドならば、両思いになってハッピーエンディングだろうに。
現実は映画のようにいかないなぁ…。
という若者あるあるの切ない恋心をコミカルに、学食にいる生徒全員も歌って踊る歌唱曲。
Hollywood Ending/ Malcolm Cumming, Ella Hunt, Christopher Leveaux, Marli Siu & Paul Kaye
ショーで歌うペンギン着ぐるみシーン
夜7時から始まった、高校のクリスマスショー。
余興なのか本気なのか、ペンギンの着ぐるみ2人組が歌うシーンの曲 は、Robby Hart & Tommy Reillyの『The Fish Wrap』
歌声はまぁまぁ良いんですが、ペンギンに因んで歌詞は魚ネタ。しかもダンスが非常に酷いという(笑)
舞台でのショートバージョン以外に、エンドロール1曲目でも流れてくる歌唱曲。
The Fish Wrap/ Roddy Hart & Tommy Reilly
ショーでリサが歌うシーン
ペンギン着ぐるみの次の出し物。
ショーの目玉となるリサの歌声シーンの曲 は、Maril Sui の『It’s That Time Of Year』
今年もクリスマスの時期。サンタさん、あなたを待ってるわ。
…というような歌詞なんですが、遠回しに熱く火照る想いを綴った歌ですね。
サヴェージ先生は憤慨、客席の父兄は大喜びのセクシーで艶やかな歌唱曲。
It’s That Time Of Year/ Marli Siu
アナの徒歩通学シーン
クリスマスショーの翌朝。
ジョンとの待ち合わせ場所までアナが徒歩通学するシーンの曲 は、Ella Hunt, Maicolm Cummingの『Turning My Life Around』
家の周りはゾンビだらけなのに、アナもジョンも異変に気付かないで上機嫌という(笑)
この日を境に人生が一変するとはつゆ知らず、夢と希望に高鳴る胸の内を歌った歌唱曲。
Turning My Life Around / Ella Hunt, Malcome Cumming
ボーリング場での籠城シーン
街の中心地も壊滅し、とりあえず避難したアナたち。
ボーリング場で籠城中にゾンビを退治した直後のシーンの曲 は、Christopher Leveaux, Sarah Swire, Ella Hunt, Malcolm Cumming, Maril Siu, Mark Bentonの『Human Voice』
人とのコミュニケーションをロクに取らず、いつも夢中なのは手元にあるスマホ。
でも今は、話したくても周りはゾンビ。
人は人でも屍人ばかりで、話がしたい。人間と…。
というクリスの歌声から始まり、ステラ・ジョン・アナだけでなく、学校にいるパパとリサの不安感までもが伝わってきます。
誰でもいい、生きた人間の声が聞きたい。そんな刹那な想いの歌唱曲。
Human Voice/ Christopher Leveaux, Sarah Swire, Ella Hunt, Malcom Cumming, Marli Siu & Mark Benton
ニックがゾンビを蹴散らすシーン
パパやリサと合流するため、学校に向かったアナたち。
途中でゾンビに囲まれるものの、ニックと取り巻きがゾンビを蹴散らすシーンの曲 は、Ben Wigginsの『Soldier At War』
アナの元カレ・ニックが、カッコつけて「Ohh,year」とか「Oooh〜〜〜♪」とか歌い出すんですが、ぶっちゃけ爆笑モンです。
こんな男子、いたら引くわ(笑)
ゾンビ退治をサクサク進め、頼りになるオレ様を自画自賛している歌唱曲。
Soldier At War / Ben Wiggins
サヴェージ先生の歌唱シーン
ようやく学校にたどり着いたものの、ゾンビだらけの教室に閉じ込められてしまったアナたち。
ちょっと壊れたサヴェージ先生が歌うシーンの曲 は、Paul Kayeの『Nothing’s Gonna Stop Me Now』
黙れ、クズども。私の言うことを聞けぇぇぇーーー!
…と、権力を振りかざすモラハラ先生の歌声は、歌詞ともども笑っちゃうこと請け合いです。
この曲が1番好き(笑)という口コミも多く、今作では人気があります。
これまでのミュージカルと少し異質、コメディさが全面に押し出された歌唱曲。
Nothing’s Gonna Stop Me Now / Paul Kaye
講堂での対峙シーン
パパを探して講堂に辿り着いたアナ。
舞台にいるサヴェージ先生と対峙するシーンの曲 は、Ella Hunt & Paul Kayeの『Give Them A Show』
髪を結い、フロアで蠢くゾンビを力一杯ぶちのめすアナからは、静かな怒りを感じます。
パパさえも餌食にするサヴェージ先生と、パパを救いたいアナによる、相容れない2人の歌唱曲。
Give Them A Show/ Ella Hunt & PaulKaye
アナとパパの最期のシーン
サヴェージ先生の大暴走により、ゾンビに噛まれてしまったパパ。
悲痛の思いで外へ出たアナとパパの最期となるシーンの曲 は、Ella Hunt & Mark Bentonの『I Will Believe』
どうしても謝りたくて、危険を冒してまで学校に来たアナ。
そんな娘に最期の言葉を投げかけるパパ。
パパさん役のマーク・ベントン氏が、どこまでも優しい美声を披露しています。
予想外にお声が若々しいので、じっくり聴いていただきたいイチオシ。
わだかまりが溶けた瞬間ながらも、二度と一緒にいられない親子の辛く切ない想いを歌った歌唱曲。
I Will Believe/ Ella Hunt & Mark Benton
エンドロール2曲目
エンドロール2曲目に流れる曲 は、Ryan Joseph Burnsの『What A Time To Be Alive』
曲名の意味は「どうして、こんな時代に生まれて来たんだろう」というニュアンスです。
歌っているのは、スコットランド出身・2017年にデビュアルバムをリリースしたライアン・ジョセフ・バーンズ氏。
こんな時代じゃなかったら、夢も希望も親友もパパも失わずに済んだのに…というアナの想いを代弁しています。
世界中に蔓延する、ゾンビの脅威と絶望感を表した挿入曲。
What A Time To Be Alive/ Ryan Joseph Burns
…ということで、一風変わったゾンビ&ミュージカル映画【アナと世界の終わり】挿入曲・歌唱曲12曲をお届けしました。
まず出演キャストの皆さん、さすがはプロ。歌が素晴らしく上手い!
それだけでなく、歌詞がシーンにぴったりハマっていて本当に素敵です。
青春ドラマ→ゾンビパニック→感動のヒューマンドラマと、転じていくストーリーに歌のひとつひとつが欠かせません。
あのシーンの歌唱曲を、何回でも聴きたい。
そんなあなたのお役に立てれば、恐悦至極にございます。
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