全世界でスマッシュヒットとなったモバイルゲーム「アングリーバード」の世界が3Dアニメ映画になりました。
ゲームをプレイしたことがある方には「あ、あのキャラも出てる」というお楽しみが。
ゲームそのものを知らなくても全く問題なくストーリーが楽しめる映画【アングリーバード】の世界へとご案内いたします。
この記事でわかること
- あらすじ概要・出演キャスト
- 予告動画・動画配信サービス・DVD情報
【アングリーバード】飛べない鳥たちのユルい楽園
喰らえ!特攻バードアターーック!!
…いや何、そのゲーム。
知ってる人は知っている、ひっぱりアクションパズルゲーム「アングリーバード」
誰でも簡単に遊べるとして、世界で40億ダウンロードを誇る超有名ゲームらしいんですが、私はやったことがありません。
ドラクエもFFもモンハンも全シリーズやりまくり、モバイルゲームもいくつかダウンロードして遊ぶ程度にはゲーマーなんですけどね。
一体どんなゲーム?というと、こんなゲーム↓
モバイルダウンロードゲーム《アングリーバード》
- お手軽アクションパズルゲーム
- 面倒なチュートリアル云々すっ飛ばしても問題ない
- 個性豊かな鳥キャラがたくさん登場・対するは豚キャラ
- 個々に持つ能力を駆使し、敵や敵陣営を破壊して面クリアというゲーム内容
どうやらこの「身を呈して突っ込んで敵もろとも消えゆく」ゲーム性が、戦時中の神風特攻隊みたい…と解釈されることもあるようで、とにかく日本では鳴かず飛ばず。
実は海外ではキャラたちのTVアニメもあって軒並み大人気なんですが、それも日本では鳴かず飛ばず。ほとんど評価されていません。
それでも世界的な大ヒットを受けて、ちょっぴりキャラクターはおなじみになりました。
ぬいぐるみやらスマホケースやら、色々グッズもあるんだな。
うん。だからゲーム知らなくてもキャラ見たことある人もいるかもー。
そんなフィンランド発のアクションゲーム「アングリーバード」に登場するオリジナルキャラたちの勇気と絆を描いたアニメ映画が【アングリーバード】です。
劇中では、たくさんの洋楽がストーリーを盛り上げています。
シーンごとに挿入曲を10曲ご紹介中↓
映画【アングリーバード】基本情報
アングリーバード | 2016年 フィンランド・アメリカ合作映画 |
ジャンル | アクション・アドベンチャー・3Dアニメ |
監督 | クレイ・ケイティス、ファーガル・レイリー |
脚本 | ジョン・ヴィッティ |
上映時間 | 97分 |
声の出演 | ジェイソン・サダイキス、ジョシュ・ギャッド他(吹替:坂上忍、山寺宏一ほか) |
動画配信サービス | Amazonプライムビデオ(prime対象) |
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【アングリーバード】あらすじ
物語の舞台はバードアイランド。
ここは飛べない鳥ばかりが住まう小さな島・鳥たちの楽園です。
- 赤やら黄色やら黄緑やら、色も色々・姿も色々・天敵もいないパラダイス
- みんな和気あいあいと呑気に暮らす中、一羽だけ厄介者が
- それが今作の主人公、赤い羽根に黒い太眉の鳥レッド
- みんなからは「怒りん坊」とも呼ばれている
レッドって怒りん坊というほど…。
『怒ってねーし!』なんだよね。
ちょっとみんなと違う見た目、ちょっとみんなと違う考え方。
バードアイランドでは浮いた存在のレッドは、みんなが言うほど怒りん坊ではありません。
- どうやらレッドはウーバーイーツのような仕事をしている模様
- ある日「グルテンフリーのケーキ」をお届けするも、時間ギリギリに到着
- お届け先の鳥宅では、パーティ終わっちゃったから遅刻と認定
- 「料金は君が持て」とのクレームつけられた
- そうは言ってもギリ間に合ってるし、レッドとしては「はぁ!?」とお怒り
さて、これ。
よくよく見ると、怒りん坊というより「怒っていい案件」で怒っただけにすぎません。
あー。でもその後の対応がちょっと…。
色々やらかしちゃったのはマズかったねー。
妙なイチャモンに怒ってケーキをぶちまけ、捨て台詞も吐いて引き上げるレッド。
しかしここでぶちまけたケーキにツルっと滑り、あろうことか玄関先で自然孵化させていたタマゴを割ってしまいます。
- この拍子に孵ったヒナは、レッドのことをパパ認定
- それもこれも、鳥はタマゴから孵って初めて見たものを親だと思う習性があるから
- 当然これには両親お怒り。裁判沙汰に
- 確かにタマゴ割っちゃったのはレッドの落ち度。ゆえに矯正スクール送りという判決
矯正スクール?
いまどき良くある、なんちゃらマネジメントとかいう自己啓発教室だよー。
そう。ここバード・アイランドは、擬人化した鳥社会。自分至上主義で鳥脳ばかりのユルい世界になっています。
お腹にタマゴを縛り付けた妊婦が通うヨガ教室があったり、交通整理のオバちゃんがいたり、裁判官も警察官もサラリーマンだっていたりします。
そんな中で、実は理不尽なことに対してしか怒ってないのに「怒りん坊」と呼ばれてるレッドは、性格に難がある鳥たちが集うアンガーマネジメント教室に通う羽目になりました。
黒船の如くやって来たプリケツ
他の鳥連中からは、いつも文句言って怒ってる荒くれ者扱いされているレッド。
語気が強かったり、みんなにとっては耳が痛い正論を吐くからバード・アイランドでは嫌われ者です。
- とはいえ村八分にされてるわけではない
- 道行くみんなは、それなりにレッドに挨拶したり交流はある
- …が、好かれてるわけでもない
- 誰とも意見が合わないため、交流あってもレッドは疎外感を感じてる
- みんなが住むバードタウンから外れ、海岸に移住してちょっとボッチ
- おかげで友達はいないが、だからといって性根は腐っていない
おかしなことはおかしいと主張し、分からないことには疑問を抱いて質問し、自分に非があれば認めて反省。
実はかなり常識人ならぬ常識鳥のレッドは、なんやかんやでちゃんと真面目にアンガーマネジメント教室に通う日々を送ります。
そもそもアンガーマネジメント教室って何するの。
自分を見つめ直すために過去を語ったり、詩や絵画で心を鎮める鍛錬するんだってさ。
- この教室の先生は、なんかこういう人いそう…なオーラ漂うマチルダ
- 生徒その①テンション高すぎてやかましいチャック
- 生徒その②まさしくチキンなハートの小心者ボム
- 生徒その③ならず者感出まくりのテレンス
実はみんなと分かち合い、社会に溶け込みたかった寂しがり屋のレッド。
アンガーマネジメント教室で似たようなはみ出し者の鳥たちと仲良くなり、少しずつみんなが言う「怒りん坊」な一面が出ないよう努力しておりました。
そんなある日のこと。
バード・アイランドの鳥たちを震撼させる出来事が。
- 突如、黒船のごとく一隻の大きな船が来航
- やって来たのは緑のブタちゃんレオナルドとそのお供
- 飛べないがゆえ、他の世界を知らないみんなはブタちゃんに興味津々
バード・アイランドよりも先進国らしいピッグ王国から来たこのブタちゃんたち。
見たこともないいろんなアイテムを手土産に持参し、友達になりたくて訪れたことを伝えます。
なぁ、でもこんなデッカい船に2匹しか乗ってこなかったって怪しくね?
…って思ったのはレッドだけかなー。
初めて見る大きな船・初めて見る便利アイテム・初めて見るプリケツのブタとか言う生き物。
みんなはこの珍しい突然の来訪者を大歓迎し、夜には宴を開いて温かく迎え入れることに。
ところがコイツら、ブタだけにトンでもない集団だったんです。
友好的?いいえトンでもありません
危機感も足りず考えも浅はかなバード・アイランドの住民たち。
トランポリンやパチンコといったブタちゃん土産の飛び道具に現をぬかし、誰も彼もが大盛り上がり。
これ、飛べない鳥にしてみたら夢のアイテムばっかだな。
ねー。初めて見るものばっかだから、みんな浮き足立っちゃって。
それでもやっぱり胡散臭いと思い続けているレッド。
そもそもブタちゃん船は、来航時に勢いあまって海岸にあるレッドのお家を破壊しています。だから尚のこと根に持ってます。
- レッドは宴を抜け出し、ブタちゃん船の様子見することに
- …とそこへチャックが登場し、ボムも呼んで3人で船内を偵察することに
- ブタちゃん船には珍しい赤い筒(爆薬)・お洒落な衣装(戦闘服)など積載中
なんせレッドもチャックもボムだって、このバード・アイランドから出たことがありません。
島にないもの・ブタちゃんどもが持ち込んだものがなんなのかは見当もつきませんが、胡散臭さだけは感じていました。
…おっと。船内で、これなら理解できるブツ発見じゃん。
2人どころか、ごっそり船底の隠し部屋にブタちゃん勢揃いだねー。
…あぁ、やっぱり。どうりでクサいと思ったんだよね。
明らかに不自然な大量の乗組員を発見した3人は、ソイツら連れて宴会場へ。
- 「ブタども!2人で来たとか言って、コイツらは何だー!」とレッドお怒り
- バレちゃった?テヘペロなブタちゃんボス・レオナルドは適当な作り話でお涙頂戴
- バード・アイランドのみんなは、まんまとお涙頂戴されてしまう
元々ちょっと嫌われ者・厄介者のレッドの意見はガン無視され、よそ者の言うこにしか耳を傾けない島の鳥たち。
ゴッソリ現れたブタちゃん軍団による陽気な歌や踊りのパフォーマンスにすっかり魅了され、ますます鳥脳のみんなは大はしゃぎしていきます。
身内よりよそ者かよ。
鳥社会もなんだか世知辛いねー(笑)
- そんなこんなで連日連夜、ブタちゃん祭り開催中
- 島のみんなはすっかり骨抜き。祭りに夢中
- …とその間に、ブタちゃん軍団の本領発揮
- 島内のタマゴをすべて奪ってトンズラこいた(ブタだけに)
気付いた頃には時すでに遅し。
ここにきてようやくみんなはレッドの「怒りん坊」な意見が正しかったことに気付きます。
どうすんだ。大事なタマゴ取り返すにも、アイツら船でオサラバじゃないか。
レッドをリーダーに、追っかけて奪い返すことにしたんだよー。
これまで散々ないがしろにしてきたレッドに頼るだなんて。なんともご都合主義なみなさんです。
- とはいえレッドのことを見直し、これまでの扱いを謝罪
- 実はみんなと仲間意識を共有したかったレッドもまんざらでもない
- …ということで、理不尽なことが嫌いなレッドはみんなのリーダーに立つことに
- 浮くもので即席船を作り、ピッグ王国に乗り込むことに
こうしてこれまではみ出し者だったレッドが先頭に立ち、バードアイランドのみんなは一致団結。
ブタちゃんどもがバード・アイランドに持ち込んだアイテムを駆使し、飛んだり跳ねたりと大乱闘を繰り広げます。
…ちょっと、待て。なんだあの双子姉妹は!映画《シャイニング》のパロディか!?
あぁ♪あの子たち、ソーセージ(双生児)だよー。
…と、こんな遊び心ある演出も交えたトンでもないヤツらから、無事に大事なタマゴをトリ返せるのか …というのが大まかなあらすじになります。
【アングリーバード】主な登場キャラ
フワッフワな羽毛と個性的なキャラに釘付けになるバード・アイランドのカラフルな鳥たち。
いちおうリアルに実在する鳥がモチーフになってます。
特に今作のストーリーの中心で活躍する登場キャラたちを、リアル鳥とあわせてご紹介いたしましょう。
レッドは、子供の頃から眉毛の太さをイジられ続けてきた今作の主人公。怒りパワーを勇気に変え、みんなを率いてタマゴ奪還政策に挑みます。
眉毛の太さは石原良純さんっぽいですが、若干ひねくれた性格や口調はまるで坂上忍さん。…ということで、日本語吹き替え版では坂上忍さんが声を担当しています。
言われないと気付かないくらいさすがの演技力なので、坂上忍アレルギーの方にも吹き替え版をオススメしたいところ。
レッドの容姿は、ショウジョウコウカンチョウ(猩々紅冠鳥)というスズメ目の可愛らしい小鳥がモデルになっています。
チャックはせっかちで俊足自慢な黄色い鳥。カナリアがモデルですが、見た目はどっちかと言うとバナナです(笑)
度重なるスピード違反で矯正が必要…ということでアンガーマネジメント教室送りに。
マシンガントークでやかましいけど、ここぞと言うときに活躍してくれるレッドの良き仲間です。
ボムは緊張し過ぎたり憤慨すると、思わず爆発しちゃう黒い鳥。ウソという鳥類の一種・アカウソのさらに分類したクロアカウソがモデルです。
感情をコントロールする術が必要ということで、アンガーマネジメント教室送りに。
チャックと共にレッドの親友になり、ピッグ王国では己の欠点を克服して大きな戦力となっていきます。
マチルダは、アンガーマネジメント教室の先生。パッと見てもよく見ても気付きませんが、ニワトリがモデルになっています。
レッドたち、バード・アイランドの厄介者を上手く指導するだけでなく、いざピッグ王国に乗り込んだ際にも案外オセオセで先陣きる勇ましいご婦人でもあります。
マイティ・イーグルは、飛べない鳥しかいないバード・アイランドをパラダイス天国に導いた伝説の勇者。
この島で唯一飛べる鳥ですが、その姿を見た者はおりません。
…という設定で、勝手に隠居暮らししている老いた鷲です。
たしかに英雄の過去がありますが、それも遠い昔のお話。今はすっかり弛んだお腹を揺らし、フィーバーダンスを踊ったり、立ちションする日々を送っています。
ただ、レッドの熱意と根性にほだされて、衰えた身体でピッグ王国で助太刀に来てくれます。
レオナルドは、異種族の友好を求めてバード・アイランドにやって来たブタ軍団のお偉いさん。
実は先祖代々タマゴゲットを夢見る王族の末裔、王様です。
盗んだタマゴでオムレツを…と「王様のブランチ」を画策したり、「飛べねぇブタはただの豚」をパクった感がある飛行部隊も率いるなど、ちょっと面白設定のキャラでもあります。
…と、この他にもレッドを矯正スクール送りにする裁判官や街の鳥たち、可愛すぎるウルウル目のヒナたちなど無数の鳥が登場。
バード・アイランドのとりたちはカラフルでフワフワ、対するピッグ王国のブタちゃんたちは緑一色の軍団ですが、プリケツがとても可愛いらしいキャラになっています。
【アングリーバード】まとめ
みんなと意見が食い違い、怒りん坊で厄介者扱いされていた太眉がトレードマークの赤い鳥レッド。
実は一番のしっかり者、誰よりも理不尽を嫌い、誰よりも熱き魂と勇気を持った英雄でした。
- もれなく飛べない鳥ばっかりが住むバードアイランドが舞台
- 大して怒りん坊じゃないレッドが主人公
- タマゴを奪ってトンズラするトンでもないブタ軍団が島に
- 知恵と勇気を振り絞り、仲間との絆が深まる深イイ話
見た目的にはお子様向けの可愛らしいキャラクター。
ひとたびフタを開ければ、トン(豚)でもなくトリッキー(鳥)…は言い過ぎかもしれませんが(笑)
ちょっと皮肉めいた設定になっていたり、ひねくれた言い回しも数多くあったり。
つい「そう来たか(笑)」と唸ってしまうパロディなんかも散りばめられ、意外にも大人がクスリと笑ってしまうシーンが盛りだくさんです。
ゲームから端を発したアニメ映画【アングリーバード】は、展開もスピーディで音楽も軽快、素直に楽しいと思える作品 でした。
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