新しい家族の一員として迎えるなら犬?それとも猫?
ペットに選ぶ動物の中でも人気を二分する犬と猫が、その座を争ってありえないバトルを展開。
たくさんの種類の「CATS」と「DOGS」が登場し、一風変わったアクションをみせてくれる映画【キャッツ&ドッグス】のあらすじや登場する犬猫の種類についてお届けします。
【キャッツ&ドッグス】犬派と猫派で評価が割れるキャラ設定
ニャンてことだ…。
あ♪これ猫がむちゃくちゃ悪役の映画だよねー。
犬が主役の映画はいくつかあれど、猫が主役の映画ってあまりないなぁ…と探してる時に出会った映画【キャッツ&ドッグス】
猫と犬のホンワカ癒しムービーかと思いきや、とんでもない作品でした。
どこがどうとんでもないかというと、こんなところ↓
- 登場するのはほぼ猫と犬(これは最高)
- 人語を話す(まぁまぁアリな設定)
- 犬は飼い主の気持ちを察する忠実な存在(あぁ確かに)
- 猫、完全に殺傷キャラの極悪キャラ(ニャン…だと!?)
- 設定はスパイもの(オーマイガーー)
犬は人に懐いて愛くるしく、ウルウル眼で見つめられるとキュンとします。一方で、猫はツンとおすまし気まぐれだけど、ちょっとつり目でクールなところが魅力的。
…なんですが、猫って時々極悪ヅラしてますよね。それをそのまんま極悪猫に仕立て上げ、善人・犬VS悪人・猫という構図で、壮大なバトルが繰り広げられているのが映画【キャッツ&ドッグス】 です。
犬一族と猫一族の長い対立の歴史
家族の一員として癒しの存在になる犬と猫。
どっちも好きって方もいれば、どちらかというと犬派かな、私は猫派ね、なんて意見が分かれますよね。
そんな人間界でのペットの立ち位置を巡って犬一族と猫一族が激しく対立。
【キャッツ&ドッグス】劇中では、いつからこんな対立関係に?という面白い歴史設定がされてます。
なんか古代エジプト時代に、猫が人間を支配してたってことになってたね。
それを見兼ねた犬が、人間を守るために猫を追いやって、そこから対立するようになったらしいな。
ほぅ。面白そうな歴史がある設定ですね。
でもこれ、あながちただの作り話じゃなく、おそらくこんな史実から構想して「猫=殺傷キャラ」「犬=忠実キャラ」になってるんです。
猫の悪役キャラはこうして生まれた
猫の歴史は相当古く、遡ること紀元前6000年頃から家畜として飼われていたという史実が。
貴族の墓から猫の遺骨が発見され、古代エジプト人が初めて家畜化した動物が猫だと言われてるんです。
古代エジプト史にはパステトって言う猫神もいるよね。
紀元前1000年頃に、猫の頭部で人の姿をした女神として崇められてたね。
- 確かに史実でパステトなる猫神さまが存在してた
- 猫神パステトは太陽神ラーの娘、もしくは妻と言われる
- 太陽神ラーに代わって人間を処罰する殺戮の象徴だった
- その後、古代エジプト王ファラオの守護神という立場に変化
- 人間を病気や悪霊から遠ざけたり、子宝のシンボルとして崇められる守り神でもあった
あぁ、なるほど。猫神パステトは殺戮の象徴ですか。
だから【キャッツ&ドッグス】では猫が悪役キャラになっちゃったんですね。
とはいえ猫神パステトは、後に守護神としてキャラ変してるんですが、その辺りの立場はガン無視されてます。
猫派からすると納得いかないキャラ設定ですが、「殺戮の猫神パステト」からインスパイア。
劇中では古代エジプト時代には猫が人間を支配してやりたい放題に世界を牛耳ってた、という設定になってます。
犬の忠誠キャラも古代エジプトから生まれている
猫だけでなく、犬だって古代エジプト史で神として存在していました。
ただ、古代エジプトでは犬とジャッカルの区別が曖昧だったようで、同じような動物として捉えられていました。
- 古代エジプトでは死者はミイラにして弔う
- ジャッカルが墓周辺を徘徊する性質なので、墓を荒らす害獣や人間からミイラを守る神に見立てられた
- ミイラ作りの時から死者を守るという意味を込めて、犬っぽい神アヌビスの仮面を被った人々が防腐加工作業を行なっていたので、医学の神の象徴でもあった
- さらに死者の魂を俊敏に導く冥界の神アヌビスとして崇められた
常に人間にも魂にも寄り添い、守ってくれる動物だと思われたジャッカル。
そこから生まれた犬神アヌビスをモチーフに、【キャッツ&ドッグス】劇中では犬は飼い主を守る存在、という設定になってます。
こうして猫は悪役に、犬は人間を守る善人に、というキャラ設定が完成しました。
猫VS犬の歴史の作り込みの奥が深いよね。
…その先のストーリー展開を見ちゃうと、こんな史実に基づいて深く考えて制作したのかは微妙だがな。
古代エジプト史から犬猫の対立関係を持ってきた、というのはなかなか面白いんですけどね。
問題はその後の現代でのストーリー。かなりB級な展開 になっていきます。
【キャッツ&ドッグス】素っ頓狂なストーリー
まず舞台は、とあるアメリカの住宅街の一軒家。
この家の家主は犬アレルギーなんですが、バディという名のちょっと大型のワンコを飼っていました。
アレルギーあるのに犬飼ってるの?辛くない?
ちゃんと理由があって愛犬がいるんだ。
それは、犬を飼いたいけれどアレルギーが…という方々を救うべく、自ら実験台となって犬アレルギーワクチンの開発に日々勤しんいる研究者だったから。
そしてこのワクチン開発に危機感を抱いたのが猫一族です。
ワクチンが完成してしまうと猫をペットに…ではなく犬をペットに、という人口が増加してしまうと睨んだわけです。
で、猫がなんか企むの?って言っても所詮は猫だよね。
ところが猫には人間以上の賢さと技術力があるって設定なんだよ。
犬はエージェント、猫は征服者
猫が人間以上の技術持っている …話はだんだんありえない方向に展開。
どういうことやねん!とツッコミたくなるんですが、ツッコミどころはまだあります。
- 犬も人間並みのテクノロジーを持ってる
- 犬はハイテクコンピュータを駆使し、人間を守るべくペットとして潜入してる
おぅ…なんということでしょう。
犬にも人間に勝るとも劣らない能力が備わってるとは。
しかも出てくる犬の多くは、組織的に秘密裏に活動を続けるエージェント という役柄です。
なんかカッコいい展開になってきた♪
…いや、もうこれ完全にコメディでしょ。
普段は普通に犬や猫として生活してるのに、人間の居ないところでは人語を話して戦いあってる…コメディ以外の何者でもありません。
が、このおかしな設定が案外観てて面白いんです。
双方にちょっとした誤算が
猫一族は、犬派増幅の恐れがある犬アレルギー克服ワクチンのデータ強奪を目論みます。
ただ、ワクチン研究をしている教授の家には、この一家を守るために潜入任務に就いているエージェント犬が。
そこでまず手始めに、邪魔犬排除のためにエージェント犬を誘拐。それも車で連れ去ります。
え。猫が車!?誰か協力してる人間がいるの?
いや、猫オンリーだ。3匹もいれば車の運転が可能になってる。
…ツッコミどころは随所にあります。あまり色々考えずに観る映画だと思ってください(笑)
とりあえず解説すると、ハンドル係・アクセル係・ブレーキ係の3匹の共同作業でワンボックスカーが稼働。
あぁ、あとはドアの開け閉め係も必要なので、最低でも4匹の猫が必要ですね。
真面目に解説するのが小っ恥ずかしくなるシチュエーションですが、とにかく教授の家のエージェント犬が拐われます。
これはマズイ、と犬一族は新たなエージェントを送るべく、優秀な人材もとい犬材の選抜を行いました。
- 犬一族のエージェント組織で、教授宅に送り込む仔犬(ドーベルマン)をスタンバイ
- 教授の奥さんが、たまたま紛れ込んだエージェント仔犬じゃないビーグル犬に一目惚れ
- 全くのド素人・ビーグル犬が間違って教授宅に配備されてしまう
エージェント犬になるには、組織本部で「イエッサー!!」な特殊訓練が必要です。
しかし、組織に属さない仔犬がペットに選ばれてしまいます。
このビーグル犬はただの仔犬?猫一族にとっては脅威にならないね。
これはチャンス!とばかりに、猫一族は忍者さながらの刺客を送りこんで抹殺しようとするんだ。
ところがここで猫一族にとって思わぬ誤算が。
教授宅の近所にも犬を飼ってる家が数軒あり、そこにいるのはベテランエージェント犬。彼らがド素人仔犬のビーグル犬のサポートをしながら悪猫たちに立ち向かっていくんです。
こうして悪猫一族は思わぬ苦戦を強いられ、エージェント犬はド素人仔犬を一から教育する羽目に。飛んだり殴ったり飛び道具使ったりと、スパイ映画っぽくなってます。
スパイ映画っぽいんですが、いかんせん主役は猫と犬。
一部ホンモノと思しきワンニャンと、CGだかVFXだかパペットだかわからない合成映像で観客を魅了していく …というのが大まかな展開になります。
永遠のライバル・犬一族と猫一族の対決を描いたアクション映画【キャッツ&ドッグス】
ずる賢い頭脳と策略と機敏な動きで悪巧みを謀る猫一族。
そしてハイテク機器を駆使し、極悪猫から飼い主を守るべく立ち向かう犬一族。
永遠のライバル関係にある犬猫の争いを、スパイアクション要素を交えて描いた【キャッツ&ドッグス】の予告動画はこちら↓
【キャッツ&ドッグス】微々たる出番の登場「人」物たち
いろんな種類の犬と猫が主役の【キャッツ&ドッグス】ですが、一応人間も出てきます。
そこそこ出番はあるけれど、数少ない登場人物をちょこっとご紹介いたします。
ブロディー教授は犬アレルギー対策の薬を開発している研究者。
自宅に頑丈なシェルターのような個室があり、そこで日々引きこもって「タンパク質が…」とかなんとかブツブツ言いながらワクチンを作ってます。
教授自身が犬アレルギーであるため、ワクチン効果の確認のためにも犬を飼っていました。
なんと映画《ジュラシックパーク》や《インディペンデンス・デイ》に出演してたジェフ・ゴールドブラムがブロディー教授を演じています。
ブロディー夫人は、最初の家族であった犬のバディが行方不明になったため、新たな家族としてビーグル犬を迎え入れた人物です。
可愛い仔犬や仔猫に惑わされやすいのか、猫一族が送り込む刺客の仔猫を拾ってきてしまい、やすやすとブロディー家への猫の侵入の手助けをしてしまいます。
あぁ、でもつぶらな瞳で見つめられたら、ブロディー夫人じゃなくても仔犬や仔猫にメロメロになってしまうので、これは仕方がありません。
スコットはブロディー家の一人息子。
元の家族だった犬のバディとは仲良しだったのか、行方不明になって1カ月経っても帰ってくると信じていました。
だから、最初は新たな家族ビーグル犬を「ルーザー(負け犬)」と命名しようとしたり、あまり好きではなかったようです。
ソフィーは猫一族の極悪ボス・ペルシャ猫のMr.ティングルスの飼い主のお屋敷で働くメイド。
「お帰りなさいませ♪ご主人様」という萌えキャラではなく、巨漢のフリフリ衣装好きの中年女性です。
お屋敷の飼い猫も、嬉しそうにフリフリやリボンで着せ替えて飾り立てるのを楽しんでます。
…と目立った登場人物はこの方々くらい。動物ありきのお話なので、登場人物はお飾り程度の数人しかおりません。
【キャッツ&ドッグス】主演を務める犬と猫の種類
さて、とにもかくにも【キャッツ&ドッグス】の主役は犬と猫です。しかも登場するのは実際に存在する種類の犬猫ばかり。
どんな種類の犬猫たちが、どんな役柄で登場していたのか。可愛さとふてぶてしさ溢れるメインキャストの動物たちもご紹介いたしましょう。
大活躍?する犬一族のみなさま
まずはエージェントとして人間界に潜入し、迫り来る飼い主への悪意をコッソリ陰ながら、でも大胆にお守りする犬一族の一部をピックアップ。
アナトリアン・シェパード・ドッグ
アナトリアン・シェパード・ドッグは羊を狼や泥棒から守る守護犬。
嗅覚も優れているので、猟犬としても大活躍し、かなり大昔からトルコの遊牧民とともに生活をしてきました。
体重70kgほどの大型犬なので、それなりに大きなお宅じゃないと、一緒に暮らすのはこの子にとってストレスになっちゃうかもしれません。
見た目に反しておっとり型の性格で、忠義に厚い犬です。
【キャッツ&ドッグス】劇中では?
賢く頼りがいのあるベテランエージェント犬ブッチ(Butch)として登場。声の担当はアレック・ボールドウィンが務めています。
ブッチの犬小屋には隠しコンピュータがセッテイングされていて、まさに秘密基地。
ここでエージェント本部と連絡を取り合い、ド素人のビーグル犬ルーのサポートをしていく役どころです。
ビークル
ビーグルは、古代ギリシャでウサギ狩りに駆り出されていた犬の末裔。
嗅覚に優れている小型犬で、長きにわたりハンティングの相棒として人気を集めてきました。
よく見かけるのが黒・茶・白のトライカラーと言われる3色の毛色。かの有名な犬のキャラクター・スヌーピーのモデルにもなっています。
性格は活発でやんちゃ。でも人懐っこく従順なので、とにかく可愛いワンコです。
【キャッツ&ドッグス】劇中では?
誘拐されたブロディー家のエージェント犬・バディの後任になるのがビーグル犬のルー(Lou)。
声は映画《スパイダーマン》主演のトビー・マグワイヤが担当したことで話題にもなりました。
人語は喋りますが、全くのただの仔犬。
エージェントというカッコいい響きに有頂天になり、ブッチや他のベテランエージェント犬のサポートを受けながら家族を守る役どころです。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、体毛がほぼ無いヘアレスとフサフサの体毛があるパウダーパフの2種類がいます。
どちらもツインテールみたいな頭部の毛並みが特徴的で、中国では高貴なお方が好んで飼っていました。
大人しく内気な性格ですが、仔犬の時から他の犬と一緒に生活させてあげると、ちょっとは犬見知り・人見知りが改善するようです。
【キャッツ&ドッグス】劇中では?
テクノロジーのスペシャリスト・ピーク(Peak)として登場。声はジョー・パントリアーノが務めています。
道端のゴミ箱の下に秘密の小部屋があり、そこで人間顔負けの頭脳でコンピュータを操り、侵入猫の情報解析なんかを行なっている役柄です。
オールド・イングリッシュ・シープドッグ
オールド・イングリッシュ・シープドッグは、もともと「羊飼い犬」と呼ばれていた牧羊犬。
…と言っても羊を追い立てる方ではなく、牧羊の後ろをひっそり付いて歩く見張り番のようなタイプ。
遠目からでも目立つ大型犬ですが、昔は犬の品評会でイマイチ質の悪い子だと思われてました。
が、ぬいぐるみのようなモフモフ感がたまらない、ということで人気はうなぎ登り。ミュージカル「アニー」の犬としても有名です。
【キャッツ&ドッグス】劇中では?
優秀なのか鈍臭いのかがよくわからないエージェント犬サム(Sam)として登場。マイケル・クラーク・ダンカンが声を務めています。
コメディな動きとオッサンくさい人語を話し、モフモフの毛のせいで前が見えなくてブッチに「前髪切れや」と突っ込まれてる役どころです。
サルーキ
サルーキは、群で俊足を活かしてハヤブサなどを狩る狩猟犬だった歴史があります。
賢さゆえ、単調なしつけ訓練に飽きっぽい性格ですが、身体が細い割には頑強なので人気があります。
古代エジプトではミイラにされることもあったほど高貴な犬で、まるで歌うかのように吠える大人しめな犬です。
【キャッツ&ドッグス】劇中では?
アイヴィー(Ivy)という名の元エージェント犬として登場。過去の任務で何か失態があったのか、現在は飼い主のいない野良犬生活を送っています。
登場する犬一族はみな雄なんですが、アイヴィーは雌犬。スーザン・サランドンが声を務める紅一点の麗しき存在です。
見た目どおりの優雅さと、サルーキの賢さが活かされた配役になってます。
面構えが極悪すぎる猫一族のみなさま
やはり猫は演技するのは向いていない気まぐれなのか、あらかた面構えはCG合成になってます。
極悪すぎてどんな種類なのか判別しにくいんですが、おそらくこの子たち?という猫一族を一部ピックアップ。
ペルシャ猫
ペルシャ猫はトルコだかイランだかの中東からイタリア半島に渡って人気を博した猫。
ずんぐりむっくりの体型に、少し離れた目。さらにちょっと潰れたような鼻が特徴です。
長くホワホワな体毛が豪奢ですが、長いゆえに毛づくろいが苦手なので小まめにお手入れをしてあげないといけません。案外手の掛かる子です。
【キャッツ&ドッグス劇中では?】
世界征服を企む猫一族の首領Mr.ティングルス(Mr.Tinkles)として登場。ショーン・ヘイズが声を担当しています。
見るからに豪奢な出で立ちなので、大金持ちのご老人の愛猫という役柄です。
飼い主のご老人は寝たきりなので、主にお世話はメイドにしてもらい、時々不本意なドレスやらリボンでおめかしさせられて悪態をついてます。
なんとも言えないふてぶてしい表情がたまりません。
エキゾチック・ショートヘア
エキゾチック・ショートヘアは、かなりのんびり屋さんの平和主義な猫。
ブルドッグ犬の猫版のような潰れた鼻が特徴的で、ぶちゃカワなところが人気です。
物静かで大らかなので、わりと誰に抱っこされてもイヤイヤせず、猫が嫌う爪切りやお風呂も「良きに計らえ」とばかりにデンと構えたお殿様みたいな子です。
【キャッツ&ドッグス】劇中では?
猫一族のボス・Mr.ティングルスの一番の手下キャリコ(Calico)として登場。
ボスには頭が上がらないのか、中間管理職のサラリーマンのようにヘコヘコ媚びへつらってます。
忠実な部下を演じているにも関わらず、Mr.ティングルスからは「なんか嫌い」という理由でちょっと虐げられてる役どころです。
デボン・レックス
デボン・レックスは1960年、近年にイングランドのデボン州というところで発見された新種。ちょっこっとうねりのある縮れた体毛が特徴です。
大人しめな鳴き声をしてますが、好奇心旺盛な冒険好きなので、いつのまにか外に探検に行っちゃう行動派な一面があるようです。
【キャッツ&ドッグス劇中では?】
ニンジャ猫(Ninja Cats)というキャラで登場。
暗がりで暗躍するのであまりどんな姿の猫なのかわかりにくいんですが、空からパラグライダーでブロディー家に侵入します。
ブロディー家の新たな家族となったビーグル犬・ルーを抹殺しようとしたり、盗聴器を仕掛けるスパイ猫です。
ロシアンブルー
ロシアンブルーはその名にもある通りロシアが原産のアッシュグレーヘアの猫。第二次世界対戦時に絶滅の危機に瀕するほど数が減りました。
なので現在のロシアンブルーは、ブリティッシュブルーとシャムネコの交配でロシアンブルーの血統が復活したイギリス原産猫と言われています。
シャイで神経質・人見知りが激しい性格なんですが、ひとたび飼い主と認めると、犬以上に献身的に尽くして懐きます。
【キャッツ&ドッグス】劇中では?
ロシアン(The Russian)という名で登場する、ロシアから来たエリート工作猫。
教授の家屋内での作戦が一部失敗したため、緊急招集されました。
可愛い仔猫の姿でブロディー夫人に拾ってもらい、正々堂々と家に入り込みます。
クリクリ眼の仔猫らしい可愛さとは裏腹に、凶悪な面構えで爆弾を仕掛ける悪役です。
と、こんな感じでかなり多くの種類の犬猫がわんさか出演。
特殊効果を交えて映し出されるその姿は、どこまでが実写でどこからがCGなのかわからないくらい滑らかに映像が繋がっています。
まぁ、いかにもパペットだろ、ってシーンも多いんですけどね(笑)
いろんな種類の犬猫がいろんな動きで【キャッツ&ドッグス】の世界観を盛り上げてくれていて、エンターテイメント性の高さは見事です。
まとめ
永遠のライバルである犬猫を、思う存分おもしろおかしくスパイアクション映画にしてしまったのが【キャッツ&ドッグス】です。
- 犬も猫も人知れず人語を話す
- 犬は飼い主を危機から救うために密かに潜伏しているスパイエージェント
- 猫は邪魔な犬を排除して、いずれは人間も支配したいと企んでいる
- 多くの種類の犬猫が、実写・CG・パペット姿で大暴れ
ストーリー的には「くだらなすぎる」とか「猫の極悪っぷりが酷すぎる」なんて酷評もあり、評価が真っ二つに分かれるこの作品。
たしかに犬は人間の最高の友として描かれ、猫は何を考えているかわからない悪の極みみたいに描かれています。
私は断然猫派なので、「こんなにニャンコを悪者にしないで」と思わなくもないですが、案外無心で笑って和んで満足出来る作品でした。
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