人生は選択の連続です。今日の服はなに着よう、お夕飯は何食べる?次の休みはどこに行こう。
そんな些細な選択から、人生を大きく左右する選択まで。人は誰もが迷い・悩み・苦しむ幾多もの分岐点に遭遇します。
本当に愛する誰かにめぐりあい、慈しみ育んだ中で迫られる究極の選択。真実の愛の在り処を描いた映画【きみがくれた物語】の世界へとご案内いたします。
この記事でわかること
- あらすじ概要・出演キャスト
- 予告動画・動画配信サービス・DVD情報
【きみがくれた物語】最愛の人との巡り合わせ
REONってさ、もういいオッサンなのにいつも奥さんLOVEだよねー。
なっっ…(//照//)
急にそんなこと言われて相当動揺してますが、確かに私には誰よりも何よりも、自分よりも大切な妻がいます。
あぁ、のっけからノロけてすみません(笑)
最愛のパートナーにめぐり逢えたこと、いつまでも愛おしく思える妻の笑顔は最高の宝物です。
でももしどうしようもない不運に見舞われ、究極の選択をしなければならない状況に陥ったら…。
どんな形で愛を伝えることが最良なのかなんて考えたことがありません。
今作【きみがくれた物語】は、そんな究極の選択を迫られたひと組の夫婦の愛の形が描かれた泣ける映画。
恋愛小説の巨匠ニコラス・スパークスの「きみと歩く道」を映像化した作品です。
映画【君がくれた物語】基本情報
君がくれた物語 | 2016年 アメリカ映画 |
ジャンル | 恋愛・ロマンス・ヒューマンドラマ |
監督 | ロス・カッツ |
脚本 | ブライアン・サイプ |
原作・小説 | ニコラス・スパークス 「きみと歩く道」 |
上映時間 | 111分 |
出演 | ベンジャミン・ウォーカー、テリーサ・パーマー他 |
動画配信サービス | Amazonプライムビデオ(レンタル作品) |
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【きみがくれた物語】恋愛上手な独身貴族
物語の舞台はアメリカ・ノースカロライナ州。
湾岸内の水路沿いにある小さな街ウィルミントンは、湿地草原が広がる牧歌的で穏やかな土地柄です。
- 水路沿いにはボートの停留所も完備した一軒家が軒を連ねる
- このうちの一軒、フィッシングボートを所有するトラヴィスという青年が主人公
- たびたび隣人・友人らとボートに乗ったりバーベキューしたり、余暇を楽しんでいる
わりと頻繁に友人たちと余暇を楽しむトラヴィスは、顔良し頭良し口説き上手のちょっぴりチャラ男な獣医さん。
むぅ…イケメンでユーモアも溢れてるリア充の医者とか、ジェラシーなんだけど。
でも恋愛はいつも長続きしないぞ。
ちょっとボートを繰り出し、「君かわぅい〜ね」とナンパしてはお持ち帰りするトラヴィス。
ただ、結婚したいと思うほど熱烈な恋愛をしたことがありません。
- 長続きしなけれど女性とトラブったこともない
- 度々くっ付いては別れ…という元カノはいる
- 続々と妻子持ちになる友人たちからは、ちょいちょい結婚しないのかツッコまれてる
- 結婚して誰か一人に縛られるのが嫌なわけではない
- 一人で過ごす時間にも充分幸せを感じてるから満足
来るもの拒まず去る者追わず。
そんな彼の恋愛は、その時その時は本気でも、まるで花火のような一瞬の恋。
実は手に入れるよりも失うことを怖がって、本気で掴む愛情に臆病な一面がありました。
いつも最後は自分の気持ちに歯止めをかけ、煮え切らない恋愛ばかりしてきたんです。
ところがある夏の日に、彼は思いがけない人生の転機となる女性と出逢うことになります。
出逢いは最悪、第一印象も最悪
トラヴィスは、いつも自宅の庭先で友人らとバーベキューを楽しみます。
音楽をかけ、肉や魚を焼き、ビールで乾杯。
愛犬モビーも交えて一通りどんちゃん騒ぎしたあとの後片付けもお手の物です。
みんなと楽しく過ごす時間にも、余韻に浸りながら一人で過ごすこの時間にも、どちらにも人生の幸せを噛み締めておりました。
…なんかお隣さんがクレームつけに来てるんだけど。
あぁ、一人で後片付けしてる最中もステレオONにしてたからな。
- 押しかけクレーマーのお隣さんの名はギャビー
- ギャビーはこの街の病院に研修医として勤務する27歳の医学生
- 「勤務先も近いし勉強に集中したいから」と実家を出て、たまたまトラヴィスの隣家に越してきた
- いつもワイワイ楽しそう…じゃなくてお祭り騒ぎ終わってもまだやかましいわ!と文句言いにきた
- さらに可愛い愛犬モリーがトラヴィスの愛犬モビーに孕まされたとお怒り
目くじら立ててクレームを言いにきたギャビーに対し、トラヴィスはまず騒がしかった件を謝ります。
そこでやめときゃいいものを、下ネタ交えてついでにギャビーをナンパし始めてしまうんです。
何なのよ!あなたもあなたの犬も最悪ね!!ウキーーーー!
…トラヴィスの愛犬モビーは去勢手術済みだから、完全に濡れ衣だがな。
がなり立て、散々文句を言っては愛犬モビーに濡れ衣も着せ、挙げ句自分のナンパに乗ってこないだなんて。
トラヴィスはちょっぴりカチンときながらも、ご丁寧に「近所にいい動物病院があるから診てもらったら?」とアドバイスする余裕を見せつけます。
- とりあえず言いたいことを言い放ち、ギャビーは帰っていった
- 愛犬モリーが気掛かりなギャビーは後日、教えてもらった動物病院を訪ねることに
- そこで下ネタ失礼ナンパ男・トラヴィスと再会。獣医だったことを知る
ちゃっかり自分の動物病院を宣伝するいけ好かない隣人に対し、ますますもって好意の「こ」の字も抱かないギャビー。
しかしある日を境に2人はお互いをより強く意識し始め、急接近していくことになります。
キューピッドは愛犬
初対面でナンパを断られて以来、幾度となくバーベキューやボート遊びにお誘いし続けるトラヴィス。
これまで成功してきたナンパは数知れず、たとえ断られても社交辞令的に「また今度ね」という女性ばかりでした。
なのにギャビーときたら「あんたなんかの誘いに乗るわけないでしょ」という気の強さ。
毎回玉砕してるのに、もはや意地?
…とトラヴィスは思ってるが、自分の本心に気付いてないだけだな。
ムカつきながらも気になって仕方ない、とすでに最初から恋に落ちていたんです。
一方で、いけ好かない隣人という見方をしてきたギャビーにも、心情に変化が現れ始めます。
- ある晩、懐妊中の愛犬モリーが急に苦しみ始めた
- ギャビーも医師の端くれだが、愛犬の容態に混乱
- 獣医であるトラヴィスに助けを求めた
- 深夜にもかかわらずトラヴィスは無事にモリーの出産を終えた
- さらに検査のために自分の動物病院に連れて行ってくれた
こんな一件があって以来、ギャビーは気付かぬうちにトラヴィスの姿を目で追うように。
そうしてとうとう毎度懲りずに誘ってくれるトラヴィスの誘いを受け、友人たちとの余暇の輪に交じるようになりました。
あれ?でもギャビーには婚約者がいるよね。
…今、学会だかで出張中で不在だ。
- ギャビーの婚約者は同じ病院に勤める医師、しかも院長の一人息子ライアン
- これまで誘いを断ってきたのも、婚約者ライアンがいるから
- トラヴィスにも最近ヨリを戻した元カノが
- お互い別のパートナーがいるのはハナから承知
お隣さんだし友人として…という距離感を保ちつつ、一緒に過ごす時間が増えていった2人。
いつしか自分の本心に気付いてしまったトラヴィスは、正面からギャビーに愛を打ち明けます。
そして婚約者がいながらもトラヴィスに惹かれ始めていたギャビーもまた、彼の愛を受け入れることに。
しかしこのまますんなりと2人が結ばれることはありませんでした。
【きみがくれた物語】人生と運命の分岐点
トラヴィスとギャビーが共に過ごす時間は増すばかり。
ある日はバイクに乗って2人きりで遠出し、またある日はトラヴィスの母の命日に行う家族パーティーに参加することも。
お互いに愛情を抱き、ずっとこのままで…と思い始めた頃、ギャビーの婚約者ライアンが予定より早めに出張から戻ってきます。
- ギャビーは急に婚約者ライアンとその家族と食事することに
- 偶然その食事会のレストランにトラヴィスが
- トラヴィスはライアンの両親とは知らぬ中ではないのでご挨拶に
- ギャビーの心は大混乱
おっと…修羅場?
いや、トラヴィスはそこまで幼稚じゃない。
気付かぬフリしてレストランを立ち去ることも出来たのに。
あえてひと声かけてギャビーを一瞥して去って行くトラヴィス。
混乱しながらもギャビーは思わず彼を追いかけました。
トラヴィス『彼氏がいない間の火遊びだったのか』
ギャビー『そんなことな…』
トラヴィス『愛してるんだ、ギャビー』
ギャビー『わからない…私は…』
まっすぐな本心をぶつけてくるトラヴィスに対し、ギャビーもまたまっすぐな本心を伝えます。
ギャビーは婚約者ライアンのことも愛しています。そして婚約者ライアンもまた然り。
でも運命的な出逢いによってトラヴィスのことも愛し始め、2つの想いに揺り動かされ、この場では選択することが出来ませんでした。
周囲の後押しと自分の本心
こうして想いがありながらもすれ違ってしまった2人。
お隣に住んでいるにも関わらず、顔を合わせることもなく数日が過ぎていきました。
- トラヴィスの妹はギャビーへの兄の想いを痛いほど理解
- トラヴィスの元カノも、彼の目に映るのは自分ではないことを理解
妹や元カノから「まっすぐな想いを大切にして」
…と後押しされたトラヴィスの元に、肝心のギャビーからも置き手紙が送られてきます。
決断…したの?
あぁ。ライアンに経緯を伝えて婚約破棄にした。
ところがギャビーの選択はそれだけではありません。
トラヴィスの元も去ってしまったんです。
ギャビーと出逢い、誰かと一緒に生きる喜びを知ったトラヴィスは彼女の行方を探すことに。
- 元婚約者ライアンに行き先を聞くために病院へ
- ライアンとしても愛していたのに略奪されたので、一発ブン殴ってお見舞い
- それでも「婚約解消したギャビーの行き先は一つだろ」と教えてくれた
ライアンけっこう男前ー♪
いい奴だな。おかげでギャビーが実家に戻ったって分かったし。
どうしてもギャビーを諦めきれないトラヴィスは、車を飛ばしていざギャビーの実家へ。
実はギャビーは敷地内にゴルフコースがあるほどの大金持ちのご息女でした。
- さぞや医師との婚約破棄を両親もお怒りかと思いきや、温かくお出迎え
- お怒りだったのはむしろギャビー
ライアンともトラヴィスとも別れると決めたのに、両親の目の前でプロポーズだなんて。
嫌よ嫌よも…。
…好きのうち、だな。
人目もはばからず「愛しています。結婚して欲しい」と言ってのけたトラヴィス。
これはもう観ている世の女性だけでなく男性としてもシビれるカッコよさです。
- それでもギャビーはプロポーズに首を縦に振らない
- そんな娘を差し置いて、ギャビーの両親はトラヴィスを応援し始めた
- 「プロポーズするのに指輪は用意したの?あら、ないの?じゃぁこれを」と身につけていた指輪をくれた
なんともお茶目なご両親の粋な計らいもあり、めでたくトラヴィスとギャビーは晴れて夫婦になりました。
選ぶべき道
紆余曲折しながらも、最愛のパートナーと結ばれて最高の人生を送り始めたトラヴィスとギャビー。
やがて2人の子宝にも恵まれます。
色々あったけど、幸せの絶頂だねー。
側にいてくれるだけで幸せって、理想の愛の形だな。
- いつもいつでも惜しみない愛情を注ぎあっている
- 子供を授かっても、年に数回は2人でデート
- その間、子供たちは家族が見てくれている
ただ、トラヴィスは毎回デートに遅刻。
獣医なので、急患がくれば動物の看護を優先することも。
ある大雨の晩も「今度こそ遅刻しないから」とギャビーとレストランで食事をする予定でしたが、急患が舞い込みデートに遅刻。
またすっぽかされたギャビーはレストランを後にし、大雨のなか家路につくことにいたしました。
むっちゃ嫌な予感が…。
…あぁ。交通事故に巻き込まれて意識不明の重体だ。
- 急患を優先する選択をしたせいだとトラヴィスは自分を責めた
- 毎日ギャビーの好きな花を携え、お見舞いに
- ひと月経っても彼女の意識は戻らぬまま
- 延命措置を続けるか否かの選択を迫られることに
実はギャビーは生前に、「延命措置拒否」の書類にサインしていました。
もともと医学を学んでいたこともあり、延命措置による患者の身体への負担、回復を望む家族の心の負担を充分理解していたから。
それでもトラヴィスは誰よりも大切に想うギャビーの生死を決めることが出来ません。
愛しているからこそ彼女の意思を尊重すべきなのか、二度と逢えなくなるのはどうしても嫌だという自分の気持ちを貫くべきなのか。
どちらが一番ギャビーに対して表せる真実の愛なのかを思い悩み、葛藤し…というのが大まかなあらすじになります。
【きみがくれた物語】人生を選択し続ける登場人物たち
夫婦の愛・家族の愛・近隣住人との愛・土地そのものに対する愛。
今作は、いろんな愛が溢れる優しい作品です。
もれなく誰もが良い人過ぎる登場人物たちをご紹介いたしましょう。
トラヴィスは、一人で過ごす時間も充分幸せだと感じている優男。
ギャビーと出逢い、一人より愛する人と歩む人生の素晴らしさを知り、気持ちいいくらい正直な愛をぶつけています。
トラヴィスの愛情、どうしようもなく辛い選択を迫られ苦しむ姿は本当に観ていて切なすぎて号泣です。
ギャビーはトラヴィスの妻。
言いたいことはキッパリ言い放つサバサバした性格ですが、そこにトラヴィスはベタ惚れ。
ギャビーもストレート過ぎるくらい直球の愛を語り、自分の生き方をしっかり持っているトラヴィスに惹かれました。
最後に迎える2人の結末は、ぜひその目で観ていただきたい深い愛のある夫婦です。
ライアンはギャビーの元婚約者。
勤務先の病院内でイチャつくほどギャビーに惚れていましたが、彼女の心変わりを受け入れて婚約を解消。
ギャビーが昏睡状態に陥った際の担当医でもあり、延命措置の有無を迫るのはライアンです。
が、かつて一発殴って気が済んだのか、トラヴィスを励まし続ける良い先生でもあります。
ステフはトラヴィスの妹。
最初はギャビーに「ナンパなトラヴィスが家にお持ち帰りした女性」だと思われていました。
兄トラヴィスとギャビーの本心を見抜き、陰ながら応援し続けるナイスアシストな女性です。
シェップはトラヴィスの父。
一緒にウィルミントンで動物病院を開業しています。
トラヴィスが13歳の時に妻が病死。
本当に愛する者を永遠に失うことの怖さから、トラヴィスが恋愛に本気にならないことを心配していました。
ギャビーと出逢い、変わっていく息子をシェップも陰ながらナイスアシストしていきます。
モニカはトラヴィスの元カノ。
付き合っては別れ…という間柄ですが、愛もあるけど情も湧いているといったところ。
伊達に長年トラヴィスとくっ付いたり離れたりしてたわけじゃないのか、彼の本当の気持ちを察して身を引き、後押しする健気さもあります。
…とこの他に、よく家族ぐるみで休日に集まる友人一家や、元婚約者ライアンの穏やかな両親、ギャビーのウィットに富んだ両親なども登場。
小さな街の小さな地域社会に根付く人々の溢れる優しさが、ノースカロライナの美しい情景の中に閉じ込められています。
人物から景色、景色から人物へと振られる映像のつなぎ方が素晴らしく、涙なくして観られないハンカチ必須の号泣作品 となっております。
【きみがくれた物語】感想まとめ
当たり前に過ぎていく日常には、当たり前のように選択し、当たり前のように感じる幸せや困難がいくつもあります。
そのひとつひとつは時に他人が作り出し、時に運命が作り出す人生の1ページです。
- 舞台はアメリカ・ノースカロライナ州の小さな海沿いの街
- 運命的な出逢いから、誰かと人生を共にする喜びを知ったひと組の夫婦の物語
- 人生を大きく左右する選択を迫られ、真実の愛とは何かに苦悩
今作の邦題【きみがくれた物語】の「きみ」は、トラヴィスでもありギャビーでもあります。
ギャビーはトラヴィスに誰かと一緒に生き、感情を共感する喜びを教えて「くれた」人物。
トラヴィスもまた、昏睡状態のギャビーにずっと愛を語り続けて「くれた」人物です。
そして今作の原題は【The Choice】
2人の想いが重なるまで、彼らも彼らを取り巻く人々もいくつもの何気ない選択をし続けてきました。
もしもギャビーがクレーム言いに行かなければ二人の出逢いは違った形になったことでしょう。
もしトラヴィスが性懲りもなく口説き続けなければ、恋には落ちなかったかもしれません。
もし周囲の誰かに少しでも悪意があれば、結ばれることもありませんでした。
最後に大きな決断を余儀なくされるラブストーリーですが、そこに至るまでいくつもの選択があったことにも注目すると、また一層この物語の奥深さが分かる気がします。
映画【きみがくれた物語】は、大切に想う誰かに逢いたくなり、無性に抱きしめたくなる…そんな素敵なラブストーリー でした。
映画【きみがくれた物語】を観るならこちら
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