見た目は醜いけれど、心根は純粋。
緑色の怪物の冒険を描いた映画【シュレック】は、大人も子供もクスっと笑えるエンタメ度の高い3Dアニメ映画です。
ストーリーの面白さ・設定の遊び心に加え、音楽もまた厳選チョイスの洋楽を使用。
…ということで、REONさんの「エンタメ度をグワっと盛り上げる洋楽10曲」を、シーンごとにお届けします。
この記事でわかること
- 映画挿入曲の曲名・アーティスト名
- どのシーンで使われていたのかザックリ解説
- YouTube動画で楽曲確認OK👌
映画シュレックの劇中歌は6曲
まずはストーリーのイメージをさらに盛り上げる楽曲から。
物語に合わせて挿入された6曲をどうぞ。
物語の始まり・オープニングはこの曲
沼地でひとり気ままに過ごす主人公シュレック。
彼の日常に合わせて流れるオープニング主題歌は、Smash Mouthの『All Star』
ちょいポップでパンクな楽曲がウリの、カリフォルニア州出身バンドの曲です。
少しダミ声の歌声がシュレックのイメージにピッタリだねー。
軽快なヒップホップ調ってあたりも、作品のコメディさにマッチしてるな。
なにやら緑の液状のブツで歯磨きしたり、泥でシャワー浴びたり。
身だしなみもバッチリなのに、鏡が割れるほどブサイクで息も臭いってどないやねん(笑)
もう出だしから笑っちゃう、シュレックのオッサン臭さを思う存分表現している1曲です。
All Star / Smash Mouth
デュロックの闘技大会の曲はコレ
ワイの沼に追放されてきた、おとぎ話のキャラたちを追い出すため。
ファークアード卿の元へと向かったシュレックが、闘技大会で兵士たちと一戦交えるシーンで流れる曲がJoan Jett の『Bad Reputation』
歌っているジョーン・ジェットさんは女性ロッカーの草分け的存在で、女優業もこなすお方です。
さらに有名なギターメーカー・ギブソンには「Joan Jettモデル」なるエレキもある、真のギタリストでもあります。
ちょっと雰囲気がLINDBERGの渡瀬マキさんみたい♪
…LINDBERG懐かしいな。アラフォー世代ってバレバレだが。
高音のメゾソプラノボイスとジャカスカした曲調が、競技場での乱闘戦にスピード感をプラス。
その場に居合わせているかのような錯覚に陥るノリのよいロックンロールです。
Bad Reptation / Joan Jett
ドラゴンの城へ向かう冒険の曲はコレ
闘技大会で優勝者扱いされ、成り行きでフィオナ姫奪還クエストに向かうことになったシュレックとドンキー。
2人で仲良くドラゴンの塔目指して旅する道中の曲は、The Proclaimersの『I’m On My Way』
スコットランド出身の一卵性双生児デュオの楽曲です。
田舎臭さがある曲だねー。
…素朴なカントリーポップって言いなさいよ(汗)
特に何の障害もなく進む、冒険という名の散歩。
シュレックの純朴さ・映画の世界観の長閑さが伝わってきて、やたら歌詞の「Ah-HA」が耳に残る1曲です。
I’m On My Way / The Proclaimers
仲睦まじく帰路につくシーンの曲はコレ
無事にドラゴンの塔からフィオナ姫を救い出し、3人になった冒険の帰り道。
シュレックとフィオナ姫がイチャコラ歩くシーンで流れる曲は、eelsの『My Beloved Monster』
歌っているイールズは、繊細さとダイナミックさの不協和音を融合したような曲調が特徴的な、アメリカのインディーズバンドです。
なんかデートしてるみたいで、このシーン好きなんだよねー。
…気を遣ってるのか、ここだけはおしゃべりドンキーも静かだよな(笑)
蜘蛛の巣の綿あめやカエルの風船で遊びながら、密かに芽生えた甘酸っぱい恋心。
シュレックの見た目の怪物感も醸しつつ、ロマンチックさも演出する絶妙な楽曲です。
My Beloved Monster / eels
誤解とすれ違いが切ない曲はコレ
フィオナ姫とドンキーとの会話を誤解し、ケンカ別れしてシュレックは沼へ。
そして姫はファークアード卿との挙式の準備へ…というすれ違った想いが切ないシーンで流れる曲は、Rufus Wainwrightの『Hallelujah』
ニューヨーク州出身のシンガーソングライターが歌う、しっとりとしたバラード曲です。
ほんとは相思相愛なのに。
「怪物」であることが邪魔して、何だかもどかしいよな。
離れていても、想いはひとつ。
シュレックとフィオナ姫の心理を映像で上手く交錯させていて、音楽でもその本心を演出。
繊細な想いが良く伝わってくるピアノ弾き語りバージョンをどうぞ。
Hallelujah / Rufus Wainwright
物語のハッピーエンディングはこの曲
物語の大団円。
シュレックとフィオナ姫が沼地で式を挙げるときに流れる曲は、Smash Mouthの『I’m A Believer』
オープニング曲でも使用されたバンドが奏でる、モンキースというグループのカヴァー曲になります。
モンキースって「Day Dream Believer」歌ってたグループだ!
そう。その曲は忌野清志郎さんがカヴァーしてるね。
名曲揃いのモンキースの曲から、映画【シュレック】では現代ポップスにアレンジされた『I’m A Believer』を使用。
つい身体が揺れ、幸せな挙式を大いに盛り上げ、劇中ではドンキーもノリノリで歌声を披露しています。
I’m A Believer / Smash Mouth
映画シュレックのエンドロールで流れる4曲
映画【シュレック】では、最後の最後、エンドロールでなんと4曲もの洋楽がメドレーっぽく使われています。
どの曲もタイプが違うのに、映画の余韻にも浸れてエンドロールも最後まできっちり見てしまう4曲をどうぞ。
エンドロール第1弾
ハッピーエンディングの幸せ感を引き継ぎ、映画【シュレック】のもう一つの主題歌といってもいいエンドロール曲が、Selfの『Stay Home』
アメリカ・テネシー州出身の4人組ロックバンドの楽曲です。
ロックはロックでも。
…可愛さもあるポップンロックって感じだな。
みんなに怖がられ、嫌われていたシュレックだけど、冒険して恋をして。
ひとりぼっちの世界が広がり、明るく楽しい毎日へと変化した様子を凝縮したような1曲です。
Stay Home / self
エンドロール第2弾
Selfの『Stay Home』でさぁ観終わった。
…と思わせておいて、そのままメドレーっぽく繋げちゃったエンドロール曲第2弾が、Baha menの『Best Year Of Lives』
バハマ出身の男どものバンドだからBaha menという、分かりやすいネーミングのレゲエグループの楽曲です。
ちょっとボカロっぽくもサンバっぽくもある曲だねー。
小刻みなステップ踏みたくなるレゲエビートが良いよな。
シュレックのお家は生い茂った森の奥の沼地。
そしてこの曲は常夏が似合いそうなレゲエ。
よくよく考えるとミスマッチにも感じますが、なぜだかシュレックのキャライメージにピッタリな選曲です。
Best Years of Our Lives / Baha man
エンドロール第3弾
まだまだ続くよ、エンドロール曲(笑)
レゲエに続いて流れてくる第3弾は、Leslie Carterの『Like WOW』
歌っているフロリダ出身の女性歌手レスリー・カーターさんは、バックストリートボーイズのニック・カーター氏の妹さんです。
うぉー♪そんな話題性があるシンガーの曲なんだ。
この曲でデビューして、あっという間に売れっ子シンガーになったそうだ。
…ただ、もう彼女の新曲を聴ける機会がありません。
レスリー・カーターさんは、2012年に25歳の若さでお亡くなりに。
キュートな歌声をぜひどうぞ。
Like WOW / Leslie Carter
エンドロール第4弾
さらにさらに、エンドロールではもう1曲。
劇中フィオナ姫が口ずさむ歌としても使用された曲、Dana Gloverの『IT IS YOU ( I HAVE LOVED )』がエンドロール第4弾として流れてきます。
Ah〜A a〜♪あ〜あぁ〜♪
この曲、口笛っぽいメロディでもちょいちょい流れてくるよな。
オカリナのような曲の出だし・ゴスペル感のある透明感溢れる歌声が、映画を綺麗に収束させています。
しっかりキッチリ最後まで。
エンドロール内に特別映像がないにも関わらず、作品の全て、隅々まで楽しめるアイディア勝ちな音楽の使い方ですね。
IT IS YOU ( I HAVE LOVED ) /Dana Glover
…ということで、映画【シュレック】で使用された洋楽をシーンごとに10曲お届けしました。
あのシーンのあの曲を知りたい!というお役に立てれば、恐悦至極にございます。
大人も子供もつい笑っちゃう、ちょっぴりお下劣・ディズニーパロディも盛り込まれた映画のあらすじはこちらをどうぞ↓
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