サメだとかワニだとか、果ては巨大な蜘蛛だとか。
ありえない系のモンスターパニック映画は、あり得ないからこそ楽しめるもの。
ギリシャ神話に描かれる多頭のヘビを怪物に見立て、あれこれ詰め込みまくったB級パニック映画【ヒドラ】のあらすじ・キャストについてお届けします。
この記事でわかること
- あらすじ概要・出演キャスト
- 予告動画・動画配信サービス・DVD情報
映画【ヒドラ】神話と冒険とスリラーとパニックと
キングギドラーー!!
…いや、これは神話に出てくるヒュドラだ。
キマイラやオルトロス、ケルベロスなどと並んでギリシャ神話を代表する怪物『HYDRA(ヒュドラ、ヒドラ)』
巨大な胴体に9つの頭を持つ大蛇の姿が特徴です。
今作では、そんなヒドラがパニックの要に。
- 無人島に怪物ヒドラが住んでいた設定
- 色々な思惑を持って島に乗り込んだ人々が登場
- よもやヒドラが居るとは知らずに上陸し、喰われまくる
- …ただしヒドラは立体感なしのペラく粗いCG演出
アドベンチャーもサスペンスもスリラーもぶっ込み、いちいちツッコミたくなるシーンだらけ。
いろんな雑味が満載で、意外と楽しめる人VS人プラス怪物の三つ巴パニック映画が【ヒドラ】 です。
映画【ヒドラ】基本情報
ヒドラ HYDRA | 2009年 アメリカ映画 |
ジャンル | パニック・アドベンチャー・スリラー |
監督 | アンドリュー・ブレンダーガスト |
脚本 | ピーター・サリヴァン |
上映時間 | 98分 |
出演 | ジョージ・スタルツ、ドーン・オリヴィエリ他 |
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映画【ヒドラ】主な登場人物
ノーラン(ジョージ・スタルツ)
ノーランは、拉致られて無人島に連れてこられた人物。
元米軍ゲリラ部隊出身で、サバイバル知識があります。
グエン(ドーン・オリヴィエ)
グエンは、拉致られて無人島に連れてこられた女性。
夫殺しの罪で服役していた過去があり、その前は歴史の教師でした。
ヴァレリー(ポリー・シャノン)
ヴァレリーは、歴史…というか神話専門の研究員。
4人チームで名もなき無人島に上陸し、伝説とアドベンチャーな展開を盛り上げる人物です。
キャムデン(アレックス・マッカーサー)
キャムデンは、表沙汰に出来ない内容のハンティングゲームを主催者する人物。
無人島を狩り場に選び、大富豪を顧客にボロ儲けしている成金です。
スイート船長(マイケル・シェイマス)
スイート船長は、軍人でありながらキャムデンのボロ儲けの片棒を担ぐ腹黒なオッサン。
ヒドラ在住とは知らず、この無人島を目的地にした人物です。
映画【ヒドラ】あらすじ
物語の始まりは、地図に載っていない孤島の様子から。
神話や伝説を信じて探検にやってきた、夢見る研究員4名が登場します。
- 伝承や独自調査からこの島にたどり着き、調査のため上陸
- ベースキャンプ設営組と洞窟探検組、ふた手に分かれて捜索開始
- 悪天候で船が転覆するかも…ということで、急いで資材をベースキャンプへ
探検とか調査って、なに探してるの?
あぁ、ヒドラ退治でヘラクレスが使った剣を探してるらしい。
この研究員らの目的はただひとつ。
ギリシャ神話で有名な、沢山の偉業を成し遂げた英雄ヘラクレスにまつわる秘宝探し。
そしてようやく見つけたそれらしき無人島で、それらしき痕跡を見つけます。
- ところが海は荒れ、大雨が降りしきり、挙げ句大地も揺れ始めた
- 実はこの島は活火山。ちょいちょい噴煙上げて地震が
- こりゃ急げ、と資材を取りに行く道中、頭が3つの怪物に遭遇
…え。え?まさかとは思うんだけど…
あ、うん、これヒドラ。
おぅ。マジか…。
ウロコがあって牙も鋭く、怪獣チックかと思いきや。
今作ヒドラはなんともしょっぱく、さほど大きくもない雑な作りのヘビ(笑)
- まずメガネ男子がマッハで喰われた
- 悲鳴を聞いて駆けつけたもうひとりも、さっさと喰いちぎられた
- ベースキャンプ組全滅。続いて洞窟探検組もピンチ
もしや探検組が入った洞窟って…。
…ヒドラのお家だろうな。
2人の人間を喰い散らかし、お家に帰ったらオヤツが待っていたヒドラ。
喰わぬはずがありません。
洞窟組のmen’sもガツガツ喰われ、なぜか紅一点の女子研究員ヴァレリーだけが生き延びます。
ここまで所要時間は約7分。
たった7分程度の間にも、ツッコミたい演出がボロボロあります。
- 今作の要のモンスターなのに、映画開始3分でヒドラ登場
- しかも「いかにも合成しました」な浮いた映像
- 第1の犠牲者のメガネが、たたまれた状態で茂みに(←喰いちぎられて暴れたじゃろ…)
- 第2の犠牲者が喰われたシーンでは、カメラにべっとり血飛沫が(←安直な演出じゃ…)
- 第3の犠牲者の側にいたのに、ヴァレリーだけが逃走に成功(←首を伸ばせば喰えたじゃろ…)
- 海岸まで逃げるも、目の前で船が転覆(←沈没の仕方が雑すぎ笑)
- …と、このあとまるでエンドロールなオープニングが(…完?)
はい、カーーット!お疲れちゃーん♪いいね、いいよー。良い画撮れたよー。
…君はどこのプロデューサーだよw
さっさとヒドラの姿を拝めるので、出し惜しみするパニック映画よりは潔く。
ショボさは否めないのでつまらなそうに見えますが、ここからさらにいろんな展開が待ち受けているのでございます。
無人島でやりたい放題
神話研究員らが消息を絶った…。
そんな情報を知る由もないまま、同じ海域を回遊する新たな船隻が登場します。
- 船は米海軍船。乗っているのは船長らしき軍曹と乗組員数名
- あと、4人の一般人&拉致られた4人の男女
- 軍艦なのに、この御一行様はバカンスに行く途中
軍艦でクルーズ旅行?
…っていうか、ヤバめの理由があるクルーズ旅行だな。
アメリカがどうなのかよく知りませんが、軍船隻に一般人が乗船するのはたぶん稀。
じゃぁなぜ一般人が計8名も乗ってるの?というと、とんでもないイベントがこれから始まるから。
- イベントの主催者はキャムデン夫妻
- あちこちの無人島で、実弾使用のハンティングゲームを提供
- ただし狩るのは野生動物ではなく人間。しかも殺しアリなルール
- ハンターとして参加するのは、無益な犯罪によって身内を亡くした大富豪
- 趣味のハンティングを兼ね、犯罪への復讐を楽しむのが目的
- ちなみに参加費4千万ドル(日本円にしておよそ44億円。ちーん¥)
うぉ!?たっか!!……じゃなくて、人間狩りて。
…ターゲットはみな元犯罪者だから、正義の狩りなんだとさ。
超高額の参加費を払って、人目につかない無人島で犯罪者狩り。
その会場として、あのヒドラ在住の無人島に上陸することになったのです。
- 元々は別の島が目的地だったが、海域から消えた(←たぶん噴火活動で沈没)
- 仕方なく他の島を探したら、ヒドラ在住の島に巡り合った
- …とはいえ、ヒドラがいるなんて思ってもいない
- とりあえず乗務員を偵察に向かわせるも、喰われてお陀仏
- 人を襲う野生動物がいるんじゃ…と思いつつハンティングを強行
たしかに「人を襲う野生動物」いるね(笑)
しかも銃撃したら、頭が増えるヒドラがな。
そう、このいろんな意味でヤバめのヒドラ。
最初は頭が3つだったのに、ショットガンで吹っ飛ばされると傷口から頭が増えて再生増殖する能力付き。
その復活の仕方もショボすぎるCGなので、もはや笑うしかない展開です。
そんなことはお構いなしに、物語はどんどん観客を置いて展開していきます。
- ヒドラの存在を知らぬまま、金持ちハンターVS元囚人の追いかけっこが始まる
- ターゲットのひとりノーランは元特殊部隊出身なので、知恵を絞って罠で応戦
- 金持ちハンター達は、狩りが趣味でもあるので罠には引っかからず
- …代わりにまさかのヒドラと遭遇。ハンターどもは次々と喰われることに
…ってことは、上陸した面々がみんな喰われて終わり?
…いや、なぜかターゲットの面々は喰われないんだよな。
ここで、なんとも言えぬご都合主義が発動。
狩りの標的として上陸させられたノーランらは、なかなかヒドラに遭遇することがありません。
ようやく遭遇したかと思えば、あの神話研究家ヴァレリーが横切って、合流してピンチを脱して逃げ延びます。
- 結局、金持ちハンター4人のうち3人がヒドラのお食事に
- ノーランら4人は、1人だけハンターの犠牲になるも3人無事
- 仲間が増えて、対ハンターではなく対ヒドラの生き残り合戦に
- ヴァレリー曰く「洞窟の奥にあるヘラクレスの剣で退治出来る」らしい
おぅ…ヴァレリーさんてば生きてたのね♪
…っていうか、一体どうやって今日まで生き延びた(笑)
こうして物語は、あれよあれよとわけも分からぬ面白い展開に。
人VS人の外道な狩りかと思ったら、勇者の剣を探してヒドラを退治することになっていくのです。
さらに船長とノーランには過去の因縁があり、ゴチャゴチャとこんがらがる人と人とヒドラの戦いの行く末は? …というのが大まかなあらすじになります。
映画【ヒドラ】感想まとめ
2009年公開のアメリカ映画【ヒドラ】は、元々ケーブルTV用に作られた作品。
あぁ、だから結構しょっぱい作りなのね…と納得の、低予算B級パニックに仕上がっています。
- とある無人島に秘宝を探しに来たら、伝説の怪物ヒドラが
- 研究員が喰われるも、1人だけ生き残り
- ヒドラの島とは知らず、新たに上陸する面々が
- 大富豪の道楽として人間狩りの舞台に
- …と思ったら、ヒドラに喰われまくった
- 生き残りをかけ、秘宝でヒドラを退治しようという物語
よくあるパニックものって、得体の知れない姿の見えない怪物に怯え、辛うじて男女が生き残るというのが定番ですよね。
その定番ももちろんアリのまま、夢見るアドベンチャーと復讐劇もアリ。
しかも怖くない怪物が登場…には予想外すぎて楽しすぎました(笑)
きっとこうなるという安心と、そう来たかという意外性。
さらには完全に期待を裏切るヒドラの容姿。
映画【ヒドラ】は、これだからB級映画ってたまらんのよねーという満足感ある作品 でした。
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