昭和の時代のカルトホラー。
今でこそJホラーは、立派な映画ジャンルのひとつになっていますね。
その原点ともいえるのが、特撮で有名な東宝が贈る吸血鬼を題材にしたモダンホラー。
映像演出の古めかしさ・昭和の名優たちのしっかりした演技がかえって新鮮な、東宝特撮恐怖映画『血を吸う』シリーズ3作品をお届けします。
この記事でわかること
- 1970年代のレトロモダンな恐怖をあなたに…
- 東宝製作の特撮怪奇ホラー3作品
- ザックリ概要・予告動画・DVD情報
幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形 (1970)
映画【幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形】は、東宝怪奇ホラー『血を吸う』シリーズ第1作目。
《太陽にほえろ》《火サス》《土曜ワイド劇場》などのTVドラマ監督もつとめた、山本迪夫監督作品です。
キャッチコピーは
「霧が流れる無気味な森 美しい唇が…ナイフが迫る 呪いに蘇った死美人が 生血を求めてすすり泣く…」
引用 : wikipedia
仰々しい効果音・大げさすぎる演技・和洋折衷の西洋屋敷。
禍々しさより美しさを感じるゴシック感は、日本恐怖映画の中でも異色で貴重な映像展開になっています。
映画【幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形】あらすじ
- 主人公・佐川和彦は、婚約者・夕子に逢いに山奥の洋館へ
- …と、夕子は半月前に事故死したことを知る
- ところがその晩、和彦は死んだはずの夕子を屋敷で目撃
- この晩を境に和彦が失踪。兄の安否を知るために妹・圭子が屋敷へ
- 和彦はすでに非業の死を遂げており、妹・圭子がことの真相を探ることに
- 実は夕子には悲しき出生の秘密があり、屋敷の人間どもの身勝手さが生んだ吸血鬼だった…
西洋古典ホラーをうまく日本怪奇に融合させ、しっかりした1つの世界観が確立しているところが見どころ。
夕子を演じた小林タ岐子さんの青白く透き通った吸血鬼は、圧巻の美しさです。
その他、2時間ドラマでお馴染みの名俳優や、ネジネジ紳士・中尾彬さんの若かりしお姿も必見。
全体的にバランスが良い不気味な雰囲気、畳み掛けるように明かされる結末は、ホラーというよりサイコサスペンス要素の濃い傑作。
呪いの館 血を吸う眼 (1971)
映画【呪いの館 血を吸う眼】は、東宝怪奇ホラー『血を吸う』シリーズ第2作目。
こちらも山本迪夫監督作品です。
キャッチコピーは
「白い霧が森を流れる夜 地下室の棺の蓋が開く! 花嫁衣裳の死美人が立ち上る」
引用 : wikipedia
ザックリいうと、和製バンパイヤ物語。
展開のあちこちに工夫が凝らされ、純吸血鬼というより亜種吸血鬼のようなオリジナル感が漂っています。
映画【呪いの館 血を吸う眼】あらすじ
- 主人公・秋子は、5歳のとき愛犬を追って洋館に迷い込んだ過去が
- そこで白いドレス姿の死んだ女性・影のような謎の男と遭遇
- トラウマ級の恐怖を味わい、男の金色の眼差しだけが記憶に残った
- 時は過ぎ、18年後。秋子はたびたび金色の眼の悪夢にうなされることに
- さらに秋子の周りで不可思議な事件が続発
- 恋人の大学教師は『吸血鬼』が暗躍していると睨み、調査を開始
- 手がかりや糸口を探るうち、秋子の故郷にある洋館に辿り着くことに
- そこには代々生き長らえた吸血鬼一族と、秋子を嫁に…と企む影のような男の姿が
白い肌・鋭い爪・長く伸びた犬歯。
登場するバンパイヤは、いわゆる小説やその他映画で描かれる吸血鬼像そのものです
…が、全く違和感のない和製吸血鬼姿には息を飲むかと。
なぜこの地で吸血鬼として生きてきたのか。
そのあたりも丁寧に描かれ、オドロオドロしさありき、吸血鬼役・岸田森の怪演が光る上質なオカルトサスペンスホラー作品。
血を吸う薔薇 (1974)
映画【血を吸う薔薇】は、東宝怪奇ホラー『血を吸う』シリーズ第3作目。
これまた山本迪夫監督・第2作目と同じ岸田森さん主演という吸血鬼モノです。
キャッチコピーは
「悪魔が呼ぶ! 霊魂が呼ぶ! 血を 肉体を求めて 今夜もまた蘇る 呪いの檻!」
引用:wikipedia
『血を吸う』1作目では女性が、2作目では男性が。
そして3作目は夫婦の吸血鬼が登場という着想がまた面白く、ゾクゾクする仕上がりになっています。
映画【血を吸う薔薇】あらすじ
- 主人公は、東京から長野の女子短大に赴任してきた教育者・白木
- 次期学長候補としてやってくるも、着任早々おかしな事件が
- 事件解明に乗り出したところ、200年前から吸血鬼伝説があることを突き止めた
- しかも吸血鬼は、生身の人間に憑依して生き長らえてきたことが発覚
- さらに現学長夫妻が、吸血鬼に憑依された人間だったことも判明
- 周りの誰もが吸血鬼を信じず、白木は数名の理解者とともに吸血鬼との戦いに身を投じることに
山奥の女学校・学生寮・学長が住むモダンな洋館。
幻想的で妖しいロケーションの中で、何が起き、どう決着をつけていくのかが非常にわかりやすく展開していきます。
少しずつ真相に近づいていく過程も丁寧に描かれ、吸血鬼の圧倒的な強さと主人公たちの無力さの対比も絶妙。
断末魔の叫びがジットリ余韻に残る、ホラーでもありサスペンスでもあり、アクションとお色気もプラスされた重厚な作品。
…ということで、東宝怪奇ホラー『血を吸う』シリーズ3作品をお届けしました。
少々古い映画なので、今どきの作風とは全く異なる演出がマニアックかもしれません。
ジャパニーズホラーの原点・日本の特撮の凄さを知るきっかけになれば、恐悦至極にございます。
東宝が特撮を活かして製作した『変身人間シリーズ』3作品もあわせてどうぞ↓
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