【ナイト・オブ・ハロウィン】映画の原題・あらすじ・見どころを解説!

ホラー

たとえ仮装をしなくとも、たとえカボチャを飾らなくとも。

この季節に観たくなるのが、ハロウィンっぽさを感じるホラー。

怖すぎず、でも見どころ満載な短編オムニバス映画【ナイト・オブ・ハロウィン】の世界へとご案内いたします。

 

この記事で分かること

  • 映画【ナイト・オブ・ハロウィン】あらすじ概要
  • 8つのオムニバスの見どころ・ちょい感想
  • 予告動画・DVDブルーレイ情報

※あらすじは大分ネタバレです。未鑑賞の場合はご注意ください。

 

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【ナイト・オブ・ハロウィン】8つの怖いお話

たける
たける

ハロウィンって、どこ発祥?

REON
REON

…今のアイルランド、古代ケルト人の祭りが起源だ。

秋の夜長の10月31日。

この日は1年の始まりと終わりの日、そして生者と異形の世界が繋がる日と、ケルトでは信じられています。

カボチャをくり抜いたジャック・オー・ランタンは、悪さしにくる悪霊や魔女を怖がらせる魔除け。

仮装するのは、オバケに取り憑かれないよう異形の者のフリをするため。

そして「Trick or Treat」は、死者の霊を供養するためのご馳走を貰いに行く、という意味合いがあります。

日本のお盆のように故人をお迎えする風習でもありますが、いかんせん悪いものも来てしまう…。

映画【ナイト・オブ・ハロウィン】は、そんな「悪いもの」「怖い系」の短いお話が詰め込まれた作品です。

 

  • 原題は「ALL HALLOWEEN EVE 2」
  • 映画《テリファー》の前日譚の続編
  • 1話10分ほど、おぞましい8つの物語が収録されている
  • ただし物語ごとのタイトル表示がない(エンドロールで一気に出てくる)
  • ストーリーテラー的な女性が登場。「世にも奇妙な物語」形式

 

ちょいグロなもの、オチが明確なもの、ふーん…それで?なもの。

8つのエピソードそれぞれ監督さんが異なるので、それぞれ違った味わいがあります。

…が、ぶっちゃけ評価はイマイチです↓

  • Amazonプライム : 3 / 5
  • Filmarks : 2.4 / 5
  • Yahoo! : 1.2 / 5
  • GYAO : 3.2 / 5

くそつまんない。

そんな声もチラホラありますが、不思議な空気をまとったストーリーの見応えは充分。

ホラーな夜にサクっと観られる、オリジナルテイストのオムニバス映画【ナイト・オブ・ハロウィン】です。

 

映画【ナイト・オブ・ハロウィン】基本情報

ナイト・オブ・ハロウィン2015年 アメリカ映画
ジャンルホラー・短編オムニバス
監督ジェス・バジェット、ブライアン・ノートン他
上映時間91分
出演ヘレン・ロジャース、アンドレア・モニアー、タイラー・ロッセル他
動画配信サービスAmazonプライムビデオ(prime対象)

 

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【ナイト・オブ・ハロウィン】始まりはVHSのビデオテープ

ハロウィンの晩。

彼氏からの電話を待って、なぜか1人ウィジャボードする女性。

連絡こない、あーイラつく!とグチグチ文句を言っていると、外から大きな物音が。

ビクついた彼女が恐る恐る窓の外を覗いたところ、カボチャを頭に被った怪しげな人物がジッとこちらを見つめています。

「なにあれ、気味わるっ」

そんな悪態を吐いたのも束の間。

玄関のピンポンが鳴り、ドアを開けると1本の古いビデオテープ が剥き出しで置かれています。

階段の方を確認すると、さっきのカボチャ頭の男が。

どうやらコイツがビデオテープをプレゼントしてきたようです。

彼氏も来ないし暇を持て余していた彼女は、そのよくわからないビデオでも観て時間を潰すことに。

そこにはちょっと不気味なお話が、8つほど収められておりました。

 

※ここからはネタバレとなります。未鑑賞の場合はご注意ください。

 

ジャック・アタック

ハロウィンの準備のため、大きなカボチャを買ってきた姉弟。

さっそく姉が包丁でジャック・オー・ランタンを作り始めると、まだ幼い弟はこんなことを言い出します。

「カボチャさん、痛くないのかな」

そう言いつつもハロウィンが楽しみな弟くんは、中から種を取り出すお手伝い。

「カボチャの脳みそだぁー」

…と、楽しそうに中身を引きずり出す弟くん。姉はそのワタをのぞいて種をオーブンへ。

芳ばしく焼き上がった種を食べたところ、なんと腹をぶち破ってカボチャがゴロゴロ出てきます。

たぶん切られて痛かった、ジャック・オー・ランタンの逆襲物語。

見どころは?

弟くんのそばで、お手伝いしたそうに尻尾を振る飼い犬がむっちゃ可愛いです。

そんな和みを吹き飛ばす、ちょいグロ展開は閲覧注意かも。

 

ラスト・ハロウィン

「Trick or Treat」

そう言って、あちこちの家にお菓子を貰いに行く4人の子供たち。

仮装姿の彼らは、とある屋敷にもお菓子をおねだりしに凸撃します。

ところが屋敷の主人は訪問を拒み、「お菓子はやらん。勝手に敷地内に入るな、とっとと帰れ!」と。

2度も3度もピンポンする子供たちを追い返した主人は、ようやく姿が見えなくなったことに安堵。

ところが隣にいた妻が急に消え、よく見ると家の中に不審者が。

実は子供たちは悪魔の化身、屋敷の主人とその妻が連れ去られてしまう物語。

見どころは?

暗い街、荒廃した家々。住民には陰気くささすら漂っています。

ハロウィンで賑わう世界ではなく、悪しき者が彷徨う世界という不気味さが見どころ。

もう二度とハロウィンを迎えることのない屋敷の夫婦は、どこへ行ってしまったのでしょう…。

 

供え物

ひと気のない山道を車で進む老人と息子。

ひどく時間を気にしているようで、現在の時刻は夜の11:55。

「そろそろ準備を」「しまった、肉を忘れた!」

…どうやらこの親子、森の奥でハロウィンの儀式をするようです。

しかし貢ぎ物に必要な肉を父親が忘れ、テンパりながら言い争いに。

「なんとかお願いして許してもらおう。いつもお前が話をしてるんだ。頼む」

他に良い案が思い浮かばない息子は、父親のこの提案を渋々承諾。

儀式を行う切り株に到着すると、息子は肉以外の貢ぎ物を持って車を降り、「何か」に話しかけ始めます。

その様子を車内からじっと見つめていた父親は、そっとドアを完全ロック。

息子が「肉」の貢ぎ物となってしまうシュールな物語です。

見どころは?

刻一刻と迫る儀式の時間。

具体的に何時と明確にされていませんが、切羽詰まった様子から、深夜12:00であることが分かります。

父親が肉を忘れたのはわざとなのか。

確信犯とも不慮の出来事とも取れる流れが不穏、姿を見せない「何か」にも恐怖心を煽られゾワっとします。

 

ディセント

ハロウィンの日に、友人と待ち合わせていた女性。

時間になっても来ないので、友人の住むアパートへ行ってみることに。

玄関の鍵はかかっておらず、声をかけながら寝室へ向かうと…

ベッドの上に横たわる、惨殺された友人を発見します。

物音がして、とっさにクローゼットに隠れた女性は、まだ家の中に潜んでいた殺人鬼の顔を目撃。

そのとき携帯の着信音が鳴ってしまうものの、なんとか見つからずにその場から逃げ出します。

それから半年後。

残業を切り上げた女性は、オフィスビルのエレベーター内で友人を殺した男と遭遇。

さらにエレベーターが故障停止、殺人鬼と密室で2人きりになってしまい、自分が目撃者だとバレないか気が気ではありません。

そんな中で携帯の着信音が鳴ってしまい、男が何か言っています。

殺される!…そう思った女性はカバンからペンを取り出し、男を返り討ちに。

しかしよく見ると、男は殺人鬼と似ても似つかぬ全くの別人。

恐怖に駆られた女性の妄想が招いた、あってはならない悲劇の物語。

 

見どころは?

友人の惨殺死体、はっきりと見た殺人鬼の人相。

序盤の流れはありがちで、その後の展開もまぁ地味です。

…が、ハラハラするしドキドキするし、オチの衝撃度はなかなかです。

 

マゾヒスト

ハロウィンのお祭り屋台を訪れた男子3人。

やたらハイテンションなテキ屋のおじさんに唆され、的当てゲームに参加します。

ルールは簡単。

痛めつけると喜ぶ「ドM人間」のまとに向かって、ナイフやら釘ボールを投げつけるだけ。

たくさん流血させられたら景品あげちゃうよ、というものでした。

面白がった男子2人はやる気満々、残りのひとりは遠慮して見学することに。

「うひゃ!痛い!やめてくれ!」

パンツ1丁、頭に袋をかぶったドMなまとは泣き叫びますが、男子2人は容赦なく武器アイテムを投げつけます。

するとテキ屋のおじさんが頭の袋をヒョイっと取り、ゲームを見学していた男子の顔色が変わります。

「………父さん。」

まとになった父を助けるかと思いきや、息子がチェーンソーで首チョンパする虐待反撃の物語。

見どころは?

知らない相手だしゲームだし。

…と拷問を楽しむ男子の心理に、まず恐ろしさを感じます。

それにも増して、相手が誰だか分かった上でゲームに参加する男子の心理も恐ろしい。

誰でもいい・こいつだけは。

果たしてどちらが、より凶悪なのでしょう。

短いながらも余韻が残る、よく出来た脚本が見どころです。

 

ボーイズ・ライフ

父親が亡くなって以来、夜の暗闇を異常に怖がるようになった息子(←たぶん7歳くらい)

夜な夜なベッドに潜り込んでくるので、ママはちょっと手を焼いていています。

「怖い音は風の音。何かいるのは気のせいだから」

そう何度言い聞かせても、息子は部屋に怪物がいるといってききません。

軍人だった父親のドッグタグを持ち出したり、怪物退治のワナを作ったり。

息子の行動は、日に日にエスカレートするばかりです。

「こうなったら、一緒に空想の怪物を退治しちゃおう」

発想の転換をしたママは、軍隊の指揮官よろしく息子に指示。

棚を調べ、ベッドの下に潜んでいた(と勝手に設定した)怪物をオモチャの銃でやっつけます。

見事退治したことに息子も大満足、ごっこ遊びに付き合ったママもひと安心。

ところが本当に部屋に怪物が現れて、ママが襲われてしまう物語。

見どころは?

暗闇の中に魔物が潜んでいる。

そう信じたところで救われるのか、それともやっぱり襲われてしまうのか。

信心や意思の強さは無関係という、答えのなさにジワる恐怖が込められています。

 

トリッカー氏の楽しみ

ハロウィンに向けて、せっせと自宅の庭の飾りつけをする男性。

彼の家の中には青年が2人おり、なぜか1人はゲージの中、もう1人は床に座ってグッタリです。

そんな彼らを男性は、1人ずつ担ぎ上げて庭に向かいます。

骸骨タイツで仮装した青年は、玄関先のベンチへ。

ジーンズ姿のもう1人には、顔を描いたシーツを被せて庭の木へ。

男性は「他人に真似できない、独特の飾り付け」にこだわるあまり、青年を拉致監禁・リアルな死体飾りにしていたのです。

そうとは知らず、男性の見事な(?)庭を見にきた近所の女性。

彼女もまた、ハロウィンの飾り付けの一つになってしまう物語。

見どころは?

褒められたい・認められたい・凄いねイイねと脚光を浴びたい。

そのためならば、人の命もなんとも思わなくなるようです。

過度な承認欲求の成れの果て、人間の闇の深さが見どころになっています。

 

アレクシア

数年前に恋人を亡くし、失意のどん底だった男性。

ようやく新しい彼女も出来たけれど、今日は亡くなった元恋人・アレクシアの誕生日です。

今でも友人らが書き込みを続ける、彼女のフェイスブック。

複雑な心境でパソコンを眺めていた男性は、過去と決別することを決意します。

「アレクシア / 友達から削除する」

ためらいながも、”削除” をクリックした男性。

ところがパソコンが勝手に起動、削除したはずのアレクシアのフェイスブックが表示されてしまいます。

それだけでなく、アレクシアが “更新” したことを示すお知らせまで。

怖くなった男性はコンセントごと抜いて電源OFF、訪ねてきた今カノと部屋でくつろぐことに。

しかし異変はなおも続き、コンセントの入っていないパソコン画面にアレクシアのフェイスブックが。

死んだはずのアレクシアの怨霊が現れて、男性も今カノも取り憑かれてしまう物語。

見どころは?

この作品だけ言語がオランダ語。

耳慣れないからか、不気味さが倍増しています。

さらにアレクシアが、むっちゃ貞子っぽい。

来る〜きっと来る〜〜♪

…分かっちゃいるけど密かにビビる、Jホラー似の安心展開が見どころです。

 

映画【ナイト・オブ・ハロウィン】

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【ナイト・オブ・ハロウィン】感想まとめ

古いビデオテープに収められた、ハロウィンにまつわる8つの恐怖。

趣向を凝らしたストーリーと演出、ホラーなオチも良く出来ているので、オムニバスにしては良質です。

…が、若干イラつくツッコミどころも。

そもそもビデオを入手する冒頭の女性、危機感なさすぎやしませんか(笑)

まずウィジャボードは、1人でしてはいけない・「Good Bye」といって終了する、という決まりがあります。

冒頭の女性は、ひとりウィジャするわ音にビクついてすぐ手を離すわで、呪われる要素満載。

それに、こちらをじっと眺めるカボチャ頭の男、じゅうぶん通報案件です。

…ハロウィンの夜だから「仮装した人」と捉えるのは、まぁアリとして。

ピンポン鳴ったら確認もせずに玄関開けるし、剥き出しのビデオテープを疑いなく観始めるし。

ストーリーテラーというほど重要じゃないし、登場する意味あんの?

…と思ったら、冒頭の女性もまた演出のひとつ。作り込み方の緻密さに意外性もありました。

ハロウィンらしさを感じたい。

今宵の暇つぶしにでも観ていただけたら、恐悦至極にございます。

 

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