映画【デイ・アフター・トゥモロー】は、地球温暖化が招いた異常気象でアメリカ大陸の一部が「わー」とか「きゃー」ってパニックに陥る映画です。
自然の猛威の恐ろしさ。そもそも地球温暖化ってなんぞや。
ということで、映画の中だけではない真実の異常気象情報「REONさんのリアルガチな世界異常気象ニュース」をお届けします。
地球温暖化で何がどうなる?
映画【デイ・アフター・トゥモロー】の劇中で描かれるパニックは、地球温暖化による異常気象で南極大陸の氷が崩落することから悲劇が始まります。
というか、よく聞くようになった地球温暖化。ぶっちゃけあんまり知りません。
「地球温暖化」って結局どういうこと?
ザックリ言うと地球を取り巻く大気のベールに温室効果ガスというものが含まれてます。その温室効果ガスが増えると気温が上がっていろいろ問題が起こる、ってこと。
温室効果ガスって何?
大気中に含まれる水蒸気とか二酸化炭素とかメタンとか、なんかいろんな物質が含まれてるガスだな。
引用環境省
太陽からの光が一旦地表に到達して、それが温室効果ガスに跳ね返って空気を温めるんだって。
それで生命が繁殖するのに最適な環境になってるんだ。
で、この温室効果ガスに含まれる物質が増えると、太陽からの光の反射による熱の吸収量がアップ。
適量ではなく余計に熱を溜め込むので、気温が上がる=温暖化という理論です。
- 温室効果ガスにも含まれる二酸化炭素(CO2)が増えると、熱吸収が増加
- 二酸化炭素は物質が燃えると発生するので、CO2削減が対策のひとつ
もともと人類が誕生したする前からあったであろう温室効果ガスと言う名のベール。テクノロジーを進化させた人類がこの絶妙なバランスを崩しているんです。
で?温暖化が進むと結局どうなるの
火を使い、燃料を燃やすことでCO2は増加。ゴミを出すことで腐敗からはメタンが発生。温室効果ガスの物質がどんどん増えてしまいます。
便利な生活が当たり前になるにつれて、地球を蝕む原因にも繋がってるんだね。
そう。それでこんな環境破壊を引き起こしてるってことだな。
- 南極大陸の氷が溶けて海水が増量する
- 海水の塩分濃度が薄まって暖流と寒流の流れも変化し、生態系が崩れる
- 温められた海水から水蒸気が大量に発生し、気圧にも影響が出る
多分まだまだ温暖化のもたらす悪影響はいっぱいあると思うんですが、あまり細かいことまでは理解出来てません(笑)
とにかくちょっと良く考えて取り組まないと、地球の寿命が縮むよ、ってことですね。
世界の異常気象
人類がさんざんCO2やメタンガスを増やしちゃうから温暖化が進む、ってところまでは何となく理解いたしました。
とはいえ映画【デイ・アフター・トゥモロー】のような異常気象はちょっとやりすぎ(笑)って、実際の科学者たちはせせら笑っているそう。
本当に劇中では非現実的な異常気象がテンコ盛りなの?というと、あながち鼻で笑ってられない現実もあるんです。
世界各地では、地球温暖化が原因、と言われる自然災害が多数目撃されています。
その一部をちょっとご紹介いたしましょう。
一瞬の破壊力を持った風と雲
異常気象に伴う空の異変。気圧の大きな変化で大気が不安定になり、まるでCGで作ったかのような空模様になることがあります。
強風・突風・稲妻・集中豪雨。空の怒りが現れる瞬間です。
スーパーセル(超巨大積乱雲)
引用wikipedia commons引用wikipedia
なんじゃこりゃ、と言いたくなる空を覆うすごい雲。
これは2004年4月3日アメリカ合衆国ニューメキシコ州で発生した、スーパーセルと呼ばれる超巨大積乱雲です。大量の雹を降らせたり、集中豪雨、ここから数本の竜巻が発生することも。
大気の状態が不安定とか、条件が揃えば世界のどの場所でもスーパーセルは起こりうるそうです。
勢力増大したハリケーン
2005年8月末にアメリカ合衆国東南部を襲ったハリケーン・カトリーナ。超大型台風ですね。日本では台風には10号とか11号とか数字を付けますが、アメリカでは女性の名前が付けられます。
このカトリーナちゃんは、先に発生して規模が小さくなった熱帯低気圧の残骸と合体して巨大化。
この雲の向こうにラピュタ…はありませんが、「バルス!!」と唱えたくらいの破壊力があります。
フロリダ半島に上陸して一度はメキシコ湾にに抜けたものの、ルイジアナ州に再上陸して猛威をふるいました。
F5ランクの大型竜巻
引用wikipedia commons引用wikipedia
これぞ絵に描いたようなしっかりした見た目の竜巻。これは2007年6月22日、カナダのマニトバ州で発生した大型のものです。
竜巻は、積乱雲の中心付近の気圧が劇的に下がって周囲の空気を巻き込み、大気中の水蒸気が冷やされると漏斗雲という渦状の雲を形成します。これが竜巻の時に見られる地面に伸びた細長い雲です。
地上に達するとあらゆるものをグルグル巻き上げ、破壊の限りを尽くして大きな爪痕を残します。
竜巻にはFなんちゃらっていうランク分けがあるそうで、F5は最強ランクです。最強ランクで5が付くのは、松坂牛のA5ランクで充分だと思うのは私だけでしょうか。
水上竜巻
引用wikipedia commons引用wikipedia
2005年7月15日、アメリカ合衆国フロリダ州プンタゴルダとかいう地域の水上で起こった竜巻。砂漠や荒野といった広大な大地で起こるのが竜巻かと思ってました。
漏斗雲は大気中の水蒸気で形成されるので、水蒸気が発生しやすい水辺の方が起こりやすいんだそう。
起こりやすいゆえ、威力は地上で形成される竜巻よりは小さい…らしいですが、やはり近付けば船舶は転覆したりする可能性もあるんじゃないですかね。
全てを飲み込む水害
引用国土交通白書引用prim watch
これはドイツ・チェコ周辺で2002年8月に起こった記録的洪水の様子。ブルタバ(モルダウ)川が集中豪雨で氾濫してプラハの街は水害に。
プラハには世界遺産となっている歴史的な地区もあり、その辺りも大きな被害が出ました。場所によっては3m以上浸水し、地下鉄も水没。
さらに増水した河川から大量の水が下水道に逆流するなどインフラ被害も甚大でした。
プラハに限らず水害は、どんな地域でも頻発する自然災害ですね。近年、日本でも台風の影響だったりで水害に見舞われる回数が増えたような気がします。
氷河期のような雪害
これはまた…ガチで氷河期が訪れたんじゃないかと見紛う光景ですね。
2016年12月にミシガン湖にある灯台が強い寒波で凍結、というニュースが中国の新聞に載りました。
まるで映画【デイ・アフター・トゥモロー】の一場面のような景観。「水辺の脇に建っている灯台で、ひっきりなしに水しぶきを浴びてるから」という状況だからとはいえ、ものすごいことになってます。
リアルに異常気象が激写されてる画像を見てしまうと、映画で描かれる非現実的な光景も、いつか現実になりそうな気になってしまいました。
映画【デイ・アフター・トゥモロー】の大まかなあらすじや、キャストについてはこちらをどうぞ。
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