2001年公開の動物映画《キャッツ&ドッグス》は、タイトルからはまるで想像がつかないようなアクションムービー。
可愛らしい犬猫が「人間並みかそれ以上の頭脳とテクノロジーを持ってスパイ任務に就いていた」という前代未聞の作品に、なんと続編がありました。
制作に85万USドル(日本円でおよそ1億円くらい?)を費やして、3Dアクションコメディになって帰ってきた【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】の世界へとご案内いたします。
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】続編はさらに面白い!?
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】は、《キャッツ&ドッグス》の9年後、2010年に公開された続編です。前作はペットの座を争う犬と猫の激しい対立を描いていて、「犬=善」「猫=悪」というキャラ設定。一部の猫派の方々からは厳しい評価もありました。
そこら辺をちょっぴり考慮したのか、今作ではもう少しだけ「猫=悪」という設定もマイルドになってます。そして前作以上に観客を引きつけるべく、犬好き猫好きが喰いつきそうな見事なタイトルをつけて公開されました。
ミートボール大戦争!
…たしかに肉=ミート、球=ボールだが、それじゃない。無駄に美味しそうなミートボールを出すな。
肉球といえば、犬のも猫のも悶絶するくらいプニプニの触り心地がたまらない足の裏。犬好き猫好きが愛してやまない肉球を邦題タイトルに盛り込み、【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】はユルさ満点、抱腹絶倒なコメディタッチのスパイアクション に仕上がっています。
犬VS猫の対立と秘密組織
まずこの作品、最大の見どころはバカバカしいほど本気で作られた犬猫のスパイ要素。長年対立関係にあった両者には、それぞれが属する秘密組織がありました。
普段ペットとして生活している犬小屋や猫タワーと組織本部は直結していて、指紋ならぬ肉球をポチッと認証すれば移動開始。
犬のエージェント組織へは近未来的なマシンがご用意されており、猫のスパイ組織へは滑り落ちるだけで到着できるシューターがご用意されている、というこだわりようです。
主に何をする組織なのかというと、犬と猫、各々が快適なペットライフを送れるように日夜コンピューターをいじったり、大事な飼い主さまを悪の手から守るべく、スパイ道具が仕込まれた首輪の開発なんかを行なっています。
一応続編だから、前作に出てたワンニャンも登場してるよねー。
《キャッツ&ドッグス》でド素人の仔犬だったビーグル犬のルーが、犬エージェント組織の長官になってたな。
《キャッツ&ドッグス》を観た人には懐かしいエージェント犬も登場し、前作を観たことがあってもなくてもストーリーが楽しめるよう斬新な犬猫ワールドが展開しています。
誰が一体こんな施設を作ったんだ、というイケズなツッコミしたくなる組織本部が舞台になっておりますが、そこは割り切ってご覧ください(笑)
巨大な陰謀を企てる悪役登場
ネクタイを締め、キリっと眼鏡までかけたエリート風情の長官犬。彼がある内密の情報をゲットしたことから物語は始まります。
やっぱり悪役はニャンコ?
猫派の私としては残念だが、猫は悪人ヅラさせたら天下一品のツラ構えだからな。
今作最大の悪役は1匹の猫。かつては猫のスパイ組織「二・ヤ・オ」でNO.1だった元スパイです。かなり優秀だった元スパイ猫、ある出来事がきっかけで世の中を憎むようになりました。
- とある任務中に大怪我をして、体毛をすべて失った
- まるで毛をむしったニワトリのような外見になってしまい、飼い主に捨てられた
- そもそも対立する犬のせいでスパイ任務なぞやらニャならん
- 犬も人間も居なくなればいいのに
- ちっきしょー。復讐してやる
…とこんな過去がありまして、元スパイ猫は秘密兵器を開発。世の中の犬にしか聴こえず、聴いたワンコはみな凶暴になって飼い主を襲う、という電波を発信する装置を作りました。
何そのすごい秘密兵器。ニャンコが開発しちゃうんだ。
この元スパイ猫、産業スパイだったらしいからな。人間のテクノロジー情報を盗み出して、世界中をカオスにしてやろうって魂胆だそうだ。
もう序盤からがっつりスパイ要素が色濃く出されています。元スパイ猫は犬のエージェント組織からは指名手配されるほど有名だったため、仔犬に変装して秘密裏に行動。
小型カメラで人間の産業テクノロジー情報を収集し、どこからか材料も集めて陰謀計画は着々と進んでいきました。
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】ドリームチームが強敵に挑む!
犬のエージェント組織にとって、元スパイ猫の陰謀は一大事。飼い主を守るべくペットとして各家庭に潜入し、快適ペットライフを満喫しているという設定になっているので、大事な飼い主を傷付けるなんてもってのほかです。
そこで優秀なエージェント犬がこの悪猫を懲らしめるんだ。
ところが話はもう少し複雑になっていくんだよ。
肉球を組んで立ち向かう
そもそもこの悪役・元スパイ猫は、たった1匹でこんな壮大な陰謀を進めているわけではありません。スパイ組織に属さない猫や犯罪猫、はぐれ猫など裏稼業の猫の協力を得て計画を遂行していきます。
大々的に指名手配しているにも関わらず、元スパイ猫の居所は不明です。そこで犬エージェント組織は、居所を知っていそうな1羽のハトの捕獲作戦を展開します。
ところがいざ捕獲!とハトを追い詰めたところに思わぬ邪魔猫が。
陰謀を企てる元スパイ猫の手下?
…かと思ったら、猫一族側でも元スパイ猫を追ってた。
実は猫スパイ組織でも、身内の恥・身から出た錆は自分たちで尻拭いを、と元スパイ猫を追っていました。というか、陰謀を達成したら猫界をも乗っ取る気満々だったようで、猫一族にとっても危機到来。
元身内といえど猫一族でも居所が掴めなかったため、同じハトに焦点を当てて陰謀を食い止めようとしてたんです。
- 犬一族としてはとっとと陰謀を阻止して犬の立場を守りたい
- 猫一族としてもこの陰謀を阻止せニャならん
- でも両者ナカワルな間柄
- 仕方あるまい、手ならぬ肉球を組んで共に立ち向かうか
犬エージェント組織長官と猫スパイ組織トップ。犬猫首脳会談の結果、チームを組んで元スパイ猫に応戦することになりました。
結成されたドリームチーム
さぁ、ならば陰謀を阻止するという重大な任務は誰に任せるか。猫スパイ組織では、ハト捕獲作戦に就いていたスーパーエージェント猫が選抜されます。
一方で犬エージェント組織では…というと、まず老齢にはなったものの、前作《キャッツ&ドッグス》で活躍してたベテランエージェント犬が選任されました。
さらにもう1匹。組織には属さないけれど勇気と行動力溢れる警察犬をスカウトすることに。
警察犬!むっちゃ優秀じゃない。
…でも相棒の巡査の命令を無視して突進するから、ダメ警察犬の烙印押されてる落ちこぼれなんだよね。
何度も何度も訓練施設に追い返され、それでも命令違反をして余計に事を大きくしちゃう問題児。
ただその勇気と行動力はエージェント犬の素質があると見込まれて、ダメ警察犬が新人エージェントとして任務に就くことになったのです。
こうして長年いがみ合っている犬と猫がタッグを組み、さらに追跡中の元スパイ猫の居所を知っていそうなハトも交えて犬2・猫1・ハト1というドリームチームが誕生。
手下猫と船上バトルを繰り広げたり、居所や陰謀の全容を掴むために犯罪猫の協力を得たり…と数々のアクションを展開しながら強大な陰謀を阻止するために戦っていく、というのが大まかなあらすじになります。
対立関係にあった猫と犬が共に悪に立ち向かうスパイアクション【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】
前作でド素人だったビーグル犬のルーがエージェント犬を統括する長官に就任!
大きな野望を掲げる1匹の猫と戦うのは、「犬・猫・鳩」のドリームチーム!?
パロディ要素満載の予告動画はこちら↓
いろいろ気になる要素が散りばめられてる【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】一体前作はどんな感じだったの?と気になる方はこちらをどうぞ↓
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】僅かな登場人物と軸となる犬猫たち
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】実は紹介するほどの人間のご登場がありません。
よく出てくる人物はたったの2人。いちおうご紹介しておきましょう。
シェーン・ブランソンは、陰謀を食い止めるドリームチームの一員に大抜擢された警察犬の相棒警察官。どんなに命令を聞かなくとも、シェーンは相棒の警察犬のことが大好きです。
ある日またしても出向いた事件現場で勝手な行動をして、再び訓練施設に戻されることになった警察犬。シェーンはそんな警察犬を引き取りたいと願い出ます。しかし警察犬の所有権は州にあり、やむなく離れ離れに。
その直後、警察犬は犬エージェント組織本部に連れていかれ、まんまと警察内では「警察犬が消えた!」と大騒ぎに。
愛情たっぷりに大事にしてきた相棒が行方不明になったため、シェーンは必死になって警察犬を捜索する、とっても優しい良いお兄さんです。
魔術師チャックは、世界制圧を企む元スパイ猫の飼い主。遊園地内にあるトレーラーを拠点に、園内でさまざまな手品を披露しています。
チャックの披露するマジックは案外出来損ないの無様な手品ばかりなんですが、運も実力のうちなのか、毎回結果オーライで大盛況。わりと人気のマジシャンです。
つい最近、元スパイ猫を拾ったようで、チキンスキンな見た目にベタ惚れ。時々お着替えさせて溺愛しています。
…と、あとはエキストラな人間どもしかお出ましになりません。人物よりも元スパイ猫VSドリームチームの対決に相当重点を置いたストーリーなので、そっちにガッポリ制作費も投資したようです。
メインはやっぱり犬猫たち
ストーリー的にはおバカなアクションコメディですが、沢山の種類の犬猫が観れるのがこの映画の良いところ。
前作《キャッツ&ドッグス》に登場した子たちもちょくちょく登場しますが、【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】では新たな種類の犬猫も出演。
どのキャラたちも実際に存在する種類のワンニャンなので、特徴や役柄なんかをご紹介いたしましょう。
コッカー・スパニエル
コッカー・スパニエルは、元々ウッドコックという、鳩くらいの大きさの鳥を狩る猟犬。人懐っこく陽気でちょっと食いしん坊、感受性豊かなワンコです。
あまり人見知りもせず従順ですが、その反面、独りぼっちの時間が長くなると寂しすぎて参っちゃうところも。
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】劇中では?
ドイツにある人工衛星基地の所員によって拾われる、出番が少ししかない名無しの犬。
実はお腹にチャックが付いていて、世界征服を企む元スパイ猫の変装だった、というチョイ役です。たまらなく可愛いい仔犬の姿を悪用されました。
ジャーマン・シェパード
ジャーマン・シェパードは、賢くて忠誠心が深く「どこまでもお仕え申す!」というサムライスピリットの持ち主。日々の鍛錬を好み、ガタイもいいので警察犬や災害救助犬、麻薬探知犬や軍用犬として大活躍しています。
どこまでもお仕え申すわりには、介助犬や盲導犬になることはあまりありません。
これは子犬時代に忠義を誓った主人と引き離されて訓練させられることがトラウマになり、上司に噛み付くゆとり世代の若者のように反抗的な行動をする恐れがあるためだそうです。
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】劇中では?
出来損ないの烙印を押された警察犬ディックス(Diggs)として登場。訓練施設で暗い過去があるのか、結局信じられるのは己の判断力と行動力だと思っている一面があります。
そのためちょくちょく命令違反でスタンドプレイをしでかしますが、そんな怖いもの知らずの行動力が買われて陰謀阻止作戦のドリームチームに大抜擢。
案外ノリが軽いので、人間で言ったら「ちょいチャラ男」ってところでしょうか。
ロシアンブルー
ロシアンブルーは、アッシュグレーの毛色にエメラルドの瞳が美しすぎるエキゾチックな美人猫。
基本的には大人しく、警戒心強めで独立心が強い性格で、どちらかと言うとおひとりさまで過ごすのが好き。放ったらかしでも「別に…」なエリカ様風情がありますが、あんまりほったらかしすぎるとストレスがたまって「シャーーッ」とご機嫌斜めになるようです。
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】劇中では?
二・ア・オという猫一族のスパイ組織の一員で、スーパーエージェント・キャサリン(Catherine)として登場。前作の悪役ロシアンブルーとは役柄が全く異なります。
ドリームチームのメンバー・警察犬ディックスといいコンビになる良い猫役です。
一見気の強そうなつり目の美人、という感じの雌猫ですが、水が大の苦手。陰謀阻止作戦任務中に何度か訪れる水難の危機では、気の強さはどこいった、というくらい弱々しくなります。
飼い主のお家に帰ると沢山の仔猫もいるようで、前作ではロシアンブルーの仔猫は凶悪極悪ヅラだったんですが、今作では本来の可愛さも満喫出来ます。
スフィンクス・カナディアン・ヘアレス
スフィンクス・カナディアン・ヘアレスは、体毛が全く無い猫として有名な珍しい猫。実はごく短い産毛は生えていて、ツルッツルなわけではないようです。
人懐っこく陽気で社交的な性格なんですが、いかんせん他の猫のようにモフモフの体毛が生えていないため、暑さにも寒さにも弱いお嬢様タイプ。
さらに毛がなさすぎるせいで皮脂が浮きやすいオイリースキンなので、飼い主さんはこまめに皮脂を拭いてあげないといけません。
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】劇中では?
猫スパイ組織の元NO.1スパイで、犬・人間・世界制圧を企むキティ ガロア(Kitty Galore)として登場。今作の最大にして最強の敵です。
いつか喰うつもりなのか、小さなネズミを飼っており、尻尾を掴んで振り回したかと思ったらナデナデしまくったり…落ち着きがなくおしゃべりな印象があります。
事故で全身の毛を失った設定になってますが、れっきとした実在する種類の猫。ただしCG合成映像での登場が多いので、本当にいる猫の種類だと思わなかった観客が続出しました。
メインクーン
メインクーンは、猫の中では大柄な子。尻尾が長くフワッフワなのが特徴です。鼻の先から尻尾の先端まで123cm、小学校低学年のお子さま並みの大きさの子がいるとギネスに載ってたりします。
とても賢くて器用な遊び好き。戸棚を開けたり蛇口をひねったり、中には餌を前脚で上手く掴んで食べる子も。躾いかんではワンコのようにボール投げたら取りに行って戻ってきたり、名前を呼ぶと「呼んだ?」と言わんばかりに、ひょっこり顔を出す愛嬌のある猫です。
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】劇中では?
陰謀首謀者・キティ ガロアの直属の部下ポウズ(Paws)として登場。こちらもキティ同様ほぼCGとパペットっぽい出番ばかりなので、作り物感満載です。
大きな口で、キティの飼ってるネズミを喰おうとしたり、メインクーンに見えない様相なので、多分そうだろうという思い込みからのご紹介になります。
…と今作【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】で新登場するワンニャンが、前作以上にスパイ活動を行い大乱闘。3D映画ということもあって、実物のワンニャンよりもCGやパペットでの出番が多いんですが、その分笑える表情もたくさんあります。
子供向けっぽい映画かな、という気もしますが、大人が観ても楽しめる遊び心も隠されてます。
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】隠されたパロディ要素
さて、今作は極悪猫の巨大な陰謀を阻止するために「肉球と肉球を合わせて」犬猫が手を組むことから【肉球大戦争】なる邦題が付いてます。
でもこれ、原題は【CATS &DOGS:The Revenge of Kitty Galore】なんですよね。直訳すると「ガロアの逆襲」
なんだか「スターウォーズ/ジェダイの逆襲」っぽい気がします。邦題見ちゃうと気付きませんが、原題からはパロディなニオイがプンプンします。
実は劇中にいろんなアメリカ映画のパロディが 盛り込まれていて、その映画を知らないと気付きにくいんですが、クスっと笑えるシーンがあちこちにあります。
ということで、「REONさんのここに注目パロディ全集」をお届けします。
オープニングはまさに…
スパイ映画といえばコレ!と言っても過言ではないのが《007》シリーズ。主役となるジェームズ・ボンドは代々スタイリッシュで男の色気漂う俳優さんが演じていますね。
そんな超有名なスパイ、ジェームズ・ボンドが今から登場しちゃうんじゃないかと思ってしまう本気モードのオープニングムービーになってます。
それっぽいだけじゃなく、オープニング曲は《007 ゴールドフィンガー》や《007 ダイヤモンドは永遠に》《007 ムーンレイカー》の主題歌を歌っていた歌手シャーリー・パーシーの曲を採用。
さらには猫スパイ組織トップの猫の声は、3代目ジェームズ・ボンドを演じたロジャー・ムーアが担当と、かなりガチでスパイ映画に仕上げてます。
シャーリー・パーシーが歌う「Get The Party Started」
日本では車のCMにも使われていたので、聴いたことがあるんじゃないでしょうか。
HONDAステップワゴン スパーダCM
往年の名作も
スパイ映画といえばもうひとつ。最近ではトム・クルーズ主演でシリーズ化されている《ミッション・イン・ポッシブル》元々は《スパイ大作戦》という往年の名作テレビドラマです。
《スパイ大作戦》は、当局なるスパイ組織本部からテープレコーダーで指令伝達が行われ、内容確認が済んだらBomb!と爆発するんですが、その名場面を彷彿とさせるシーンが。
日本でも1970年頃にテレビ放映、何度も再放送もされてましたが、いかんせん古いスパイドラマなので知る人ぞ知るマニュアックなパロディです。
狂気に挑むと言えば…
【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】の最大の脅威・キティ ガロアはちょっと狂気じみた陰謀を企ててます。
「狂気には狂気を」ということで、前作《キャッツ&ドッグス》の最大の敵だったボス猫が《羊たちの沈黙》のハンニバル・レクター丸パクリなキャラで登場。
刑務所に収監され、拘束されてるビジュアルは《羊たちの沈黙》を観たことがある方なら間違いなくニヤリとするかと。
もしかして「I’ll be back」?
陰謀首謀者・キティ ガロアの手下の中には、一皮むけたら実は中身は機械だった、という悪猫も登場。アーノルド・シュワルツェネッガー主演の《ターミネーター》な輩もいるんです。
スパイとは無関係ですが、今作はSFアクションでもあります。「I’ll be back」とは言ってなかったと思うんですが、あぁ、そう来たか、とこれまたニヤリとしてしまうパロディシーンです。
救世主ネオ?
遊び心はまだあります(笑)
キアヌ・リーブス主演の《マトリックス》だろ、この動き、というスローモーションの戦闘シーンも。敵の動きがゆっくりに見えて、華麗に交わす《マトリックス》の主人公ネオ並みにバトルを展開という、これまた鼻息が荒くなりそうなパロディです。
…と、犬猫のスパイものという本編も面白いんですが、どこにパロディネタが盛り込まれているのかを見つける楽しみ方もあるんです。
私はどのパロディの元ネタ映画も観たことがあるので、「おぉ♩」と感激してしまいました。
まとめ
1作目よりもさらにスパイアクション要素が強くなった続編【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】
スケールもでっかくパロディ満載、笑いどころが随所にあって、何も考えずに楽しむことができる作品です。
- 2001年公開の【キャッツ&ドッグス】の続編
- 前作登場のワンコたちも脇役で登場
- 宿敵・犬を悪用し、自分を捨てた人間への壮大な復讐劇
- 犬・猫・ハトがドリームチームを組んで大奮闘
- 有名どころの映画のパロディも盛り込み、面白さ倍増
やっぱり猫が悪役ですが、良い人キャラの猫も登場。前作《キャッツ&ドッグス》より高い評価も獲得し、【キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争】は案外ファンが多いんですよね。
犬猫の可愛さとバカバカしいほど作り込まれたストーリー、盛り込まれた多くのパロディは、嫌なことがあった時の気分転換に最適かなと思います。
85分とそこまで長釈の映画ではないので、ちょっとなんか映画観たいな、ってときにちょうどいいコメディアクションでした。
映画【キャッツ アンド ドッグス 地球最大の肉球大戦争】はこちらで配信中↓
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