単独捜査でヤラカシばかり。
それでも優秀で憎めない、デトロイト市警の刑事が様々な事件に挑みます。
コメディだけどハードボイルド。
ひとクセもふたクセもある刑事アクション映画【ビバリーヒルズ・コップ】シリーズについてお届けします。
この記事で分かること
- 映画ビバリーヒルズ・コップ3作品
- …の、あらすじ概要・見どころ・小ネタ
- ビバリーヒルズ・コップ4製作の噂も
- 予告動画・DVDブルーレイ情報
ビバリーヒルズ・コップ (1984)
映画【ビバリーヒルズ・コップ】は、エディ・マーフィ主演のアクションコメディシリーズ第1作目。
ハッタリトークが得意な若手刑事の活躍と、ドタバタぶりを描いた痛快なお話です。
監督は、ロバート・デ・ニーロ主演『ミッドナイト・ラン』、ブラット・ピット主演『ジョー・ブラックをよろしく』のマーティン・ブレスト氏。
一気に引きずり込まれる軽快なテンポと、無駄のない演出が見どころとなっています。
- デトロイト市警本部に所属する30代の刑事アクセル・フォーリーが主人公
- 捜査のカンはケタ外れ。優秀だけれど問題児
- そんなアクセルの元へ、前科のある幼馴染みマイキーが訪ねてきた
- 久々の再会に喜んだのも束の間。バーの帰りにマイキーが殺された
- 捜査から外されたアクセルは、犯人探しのためビバリーヒルズへ
- 現地で騒動を起こしつつ、ビバリーヒルズ署の刑事と共に事件の核心に迫ることに
ビバリーヒルズ・コップと言いながら、主人公はデトロイト市警所属という詐欺めいた設定(笑)
ただ、舞台はあの超高級住宅街ビバリーヒルズです。
セレブな街並みの陰に潜む、大金絡みの犯罪はなかなかの緊迫感。
実は今作は、企画当初シルベスター・スタローン主演でコメディ全カット、主人公の名前も変えて製作の予定がありました。
…が、製作側の意図とスタローン氏の要望が噛み合わず、ギャラの問題もあってエディ氏にキャスティングを変更。
スタローン版は、のちに『コブラ』として公開された裏話があります。
結果的に今作は、エディ氏登用で大成功。
主人公アクセルの人柄が滲み出ていて、随所にアドリブなんかも利いています。
例えばビバリーヒルズ署のボゴミル警部補にストリップバーにいた経緯を説明するシーンは、マシンガンなトークのアドリブ。
あまりの凄さにタガード刑事(ジョン・アシュトン)とビリー刑事(ジャッジ・ラインホルド)が笑いを堪えているので、ぜひご注目を。
そうそう、アクセルの上司でデトロイト市警のトッド警部は、本物の刑事であるギルバート・R・ヒル氏。
ラストシーンではホテルマンとしてブレスト監督もちゃっかり出演しています。
見どころ・小ネタが盛りだくさん、見て損はない80年代の傑作。
映画【ビバリーヒルズ・コップ】
監督 : マーティン・ブレスト
出演 : エディ・マーフィ、ジョン・アシュトン、ジャッジ・ラインホルド、リサ・アイルバッハ他
上映時間 : 105分
ビバリーヒルズ・コップ2 (1987)
映画【ビバリーヒルズ・コップ2】は、前作の続きとなるシリーズ第2作目。
デトロイト市警の刑事アクセルが、またもやビバリーヒルズに赴き事件を解決に導くお話です。
監督は、トム・クルーズ主演『トップガン』、デンゼル・ワシントン主演『クリムゾン・タイド』のトニー・スコット氏。
細かいカットを多用したメリハリある映像展開によって、重要シーンがより印象深く際立つ演出となっています。
- アクセルはデトロイトで偽造クレカ集団の潜入捜査中
- 経費を大量に使い込み、フェラーリ乗り回す羽振りの良さ
- そんな頃ビバリーヒルズでは連続強盗事件が発生
- 捜査に当たっていたビバリーヒルズ署のボゴミル警部補が撃たれて重傷に
- 知らせを受けたアクセルは病院へ駆けつけ、仇討ちに乗り出した
- タガード刑事やビリー刑事に協力要請。3人で犯人のシッポを掴むことに
刑事としても人としても、魅力的な登場人物が再集結。
小さなヒントを見逃さず、大きなヤマに挑む過程が見どころのひとつです。
強盗集団の大胆さ・裏で操る真のボス・パワハラ全開のビバリーヒルズ署長など、バリエーション豊かな悪人どもも良い味出してます。
さらに映画『コブラ』との因縁から、ポスターを小道具活用しちゃう遊び心も。
強盗集団の紅一点カーラ役も、当時スタローン氏の妻で『コブラ』ヒロインだったブリジット・ニールセンさんを起用。
コメディ・パロディに加えて、ちょいちょいイジりどころがあったりします。
アクションは派手に、ストーリーはサスペンスフルに。
ラストまで飽きることなくノンストップで楽しめる、シリーズで1番アツいアクション大作。
映画【ビバリーヒルズ・コップ2】
監督 : トニー・スコット
出演 : エディ・マーフィ、ジョン・アシュトン、ジャッジ・ラインホルド、ロニー・コックス他
上映時間 : 103分
ビバリーヒルズ・コップ3 (1994)
映画【ビバリーヒルズ・コップ3】は、前作から7年ぶりに製作されたシリーズ第3作目。
駄作とまで言われるシリーズ最終作ですが、ちゃんと見どころもご用意されている秀作です。
監督は、コメディの大御所共演『ブルース・ブラザース』、エディ・マーフィ主演『星の王子 ニューヨークへ行く』のジョン・ランディス氏。
ランディス監督は、有名映画監督をカメオ出演させちゃうのが得意なお方でして。
今作にもジョージ・ルーカス監督やジョーダンテ監督、アーサー・ヒラー監督なんかがチョイ役で登場します。
- アクセルは自動車窃盗団のアジト摘発の真っ最中
- ところがホシを皆殺しにする別の犯罪集団が参上
- 上司のトッド警部が犠牲になる殺人事件に発展
- 犯罪集団とカーチェイスを繰り広げたアクセルだが、FBIに邪魔された
- やむなく捜査を諦めたが、犯罪集団はビバリーヒルズと関係があるらしい
- アクセルは旧知の仲のビリー刑事を頼り、奴らの根城が遊園地だと突き止めた
この作品は、上司の殉職という辛い事件を追うお話です。
ゆえに少々シリアス寄り、前2作に登場したタガード刑事(ジョン・アシュトン)が定年退職しており、全体的にインパクトが弱め。
それでも舞台となる遊園地ワンダーランドが賑やかで、見ているだけで行きたくなるワクワクが味わえます。
ちなみにワンダーランドの撮影地は、アメリカ・カルフォルニア州サンタクララにある「カリフォルニアズ・グレート・アメリカ」
アミューズメントパークとウォーターパークの複合施設で、実在するテーマパークです。
温暖な気候の土地柄なのに、なぜか夏の間の半年間しかオープンしていないようで。
行ったことある方、情報をぜひコメント欄にお寄せ下さい(笑)
子供にとっては夢の国、悪い大人にとっては隠れ蓑。
アクセル刑事の口先八丁は物足りないけれど、カンと感情で動く行動力に目を見張る作品。
映画【ビバリーヒルズ・コップ3】
監督 : ジョン・ランディス
出演 : エディ・マーフィ、ジャッジ・ラインホルド、ヘクター・エリゾンド他
上映時間 : 104分
続編ビバリーヒルズ・コップ4は、いつ?
さて、’80〜’90を席巻した傑作映画【ビバリーヒルズ・コップ】シリーズ。
実は主演のエディ・マーフィ氏の発案で、続編製作の話が持ち上がっています。
- 2019年11月。Netflixが製作権利と配信権を取得
- 続編となる《ビバリーヒルズ・コップ4》はネトフリ配信の予定
- …だったが、コロナの影響か続報は報じられず
…とまぁ、こんな感じで、頓挫したとも確定したとも言い難いのが現状です。
おそらく撮影すら始まっておらず、今は静観するしかない模様。
かつての大作シリーズが、ン十年ぶりに続編始動!
というような話がたくさんあるので、アクセル刑事の新たな活躍に期待したいですね。
何か情報が発信され次第、追記いたしますので、暫しお待ちいただけると幸いです。
…ということで、エディ・マーフィ主演のアクション映画【ビバリーヒルズ・コップ】シリーズ3作品と最新作情報についてお届けしました。
どの作品も、ストーリーは至ってシンプルです。
ちょいちょい仕込まれたコメディシーンは、ついニヤリとしてしまうような軽やかさ。
お仕着せがましい下品さはなく、純粋に映画そのものを楽しめる工夫が凝らされています。
勧善懲悪の裏に見え隠れするのは、刑事同士の信頼と誇り、そして育まれてゆく友情。
嫌なことも吹っ飛ぶようなエディ・マーフィ氏のマシンガントークで、すっきり爽快感を味わっていただけたら恐悦至極にございます。
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